【オーストラリア】オーストラリアの学校休み
やっと、やっと、2週間の学校休みが終わりました。
3学期初日。「行ってらっしゃーい!!!」とクラスルーム前で送り出す声がすでにウキウキしています。2週間ぶりのおひとりさま時間。
日本の人には「冬休み?」と聞かれるのですが、なんとオーストラリアは約10週間ごとに学校がお休みになります。
例えば2021年、西オーストラリア州の学校スケジュールは次のようです。
授業 | 休み | |
1学期 | 2月1日から4月1日 | 4月2日から4月18日 |
2学期 | 4月19日から7月2日 | 7月3日から7月18日 |
3学期 | 7月19日から9月24日 | 9月25日から10月10日 |
4学期 | 10月11日から12月16日 | 12月17日から1月30日 |
教育省のサイトを見ると、2024年でのスケジュールがすでに発表されており、2025年、2026年度についても予定が発表されています。「予定」というのは公式承認はまだされておらず変更の可能性あり、ということです。
一目見て何を思われますか?
わたしは「お休みの予定が立てやすくていい」ということ。つまり「年間スケジュールが立てやすい」。いつどこへ旅行に行くか。それなら早めに予約しようとか。旅行に行かないならその代わりに何をしようとか。何もしないと決めるとか。習い事のキャンプに入れるとか。そんなスケジュールが見えてきます。
ちなみにここでは2週間のお休み中、約1週間は家族全員でお休みを取り、旅行に行くのが一般的。キャンプだったり、民宿だったり、ホリデーハウスだったり、もしくは別荘だったりと様々。休みが近づいてくると保護者同士の世間話は「お休み中は出かけるの?」「どこ行くの?」。新学期が始まると「お休みはどうだった?」「何していたの?」「そこ、よかった?」。これを10週間ごとに繰り返しています。そして次のお休みに行きたい場所が決まっていきます。
学校休みで日本と一番違うこと。それは宿題がないことです。普段から宿題はほとんどありませんが(低学年は音読が宿題。中学年くらいから授業時間内でできなかった課題が宿題になるようですが、その程度。)お休み中はゼロ。完全にオフ。完全に自由です。
お友達と遊んだり、お泊りをしたり、ホリデーアクティビティーと呼ばれる休み中の子供向けプログラムへ通ったり。一緒に料理をしたり。時間を忘れて好きに時間を過ごすのです。
(・・・親はほんとーに大変です。仕事の日は子供を預かってもらったり、また預かったり。習い事の送り迎えも助け合ったりで、スケジュールを組むだけで難易度高なパズルです。ぼやきは尽きることがありません。が、ぼやきはさておき。)
子供目線で言うならば10週間ごとに繰り返されるスイッチのオンとオフ。集中力を高めるにも、気分転換にもとてもよいと思っています。特に低学年の子供たちは8-9週間目くらいから疲れが見えてきます。疲れてだらだらし始め、体調を崩す子が増え始めるころに学校はお休みに。そしてリフレッシュ。身体も心も元気になって、お土産話を持って学校に戻ります。それはおそらく先生も同じだと思うのです。クラスを率いる先生たちがリフレッシュして心に余裕をもって子供たちに接してくれるのはとてもよいことですね。
リフレッシュした頭でまた色々吸収してきてね!
お母さんは今からの10週間を楽しむよ!
その間にお仕事も頑張るよ!と学期初日、クラスルームに入る子供たちの背中を見ながら全力で応援しつつ、ほーっとため息をついて、2週間ぶりに一人のコーヒータイムを楽しむのでした。今回はモーニングティーをする仲間から定例会のお知らせが来たものの、それにも行かず一人時間を選んだのでした。自分におつかれさま。
この記事を書いたボーダレスライター に
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高野 優子
Yuko Takano
- 居住国 : オーストラリア
- 居住都市 : パース
- 居住年数 : 8年
- 子ども年齢 : 9歳、6歳
- 教育環境 : 現地公立小学校