【アメリカ】宿題の無い夏休みの過ごし方
現地校の学年では、この8月から2nd gradeの長男。
日本の学年に置き換えると、ちょうど小学校2年生の夏休みを過ごしている学年にあたります。
表題の通り、こちらの現地校は、“夏休みの宿題”というものが一切ありません。
では、6月中旬から8月中旬まで丸々2ヶ月もある夏休みを、どのようにして過ごすか。
はい…それは、自由です(笑)
自由!?
私も初めは驚きました。
遊ぶも良し、旅行へ行くのも良し、好きなことに思い切り没頭するのも良し。
でも実際、アメリカの小学生は、サマーキャンプと言われているサマープログラムに参加する人も多く、普段の学校生活では体験出来ないことをして過ごす人が多いようです。
“キャンプ”なので、もちろん泊まりがけのOvernightと言われているキャンプもありますが、日中のみのデイキャンプも沢山あり、スポーツ系からSTEM系、Art系、Farmや森、川での自然体験など、数えきれないほどのサマーキャンプがあちこちで開催されています。
それらは、地域のスポーツジムや研究機関、博物館などが主催しているところが多く、期間や値段も様々ですが、人気のサマーキャンプは春前に満席になることもあり、早い人はだいたい冬頃から「次のサマーキャンプはどれに参加しよう〜。」と、ウェブサイトや地域のフリーペーパーなどで情報を収集し始めます。
我が子の好きなことや得意なことを伸ばせる内容のキャンプを色々と探すのはもちろん、逆に全く知らない世界のサマーキャンプに参加させて、視野を広げてあげることも出来ますね。
また、現地校以外の先生やお友達と交流出来るチャンスでもあります。
(サマーキャンプについては、日本ではあまり馴染みのないことなので、また別記事でご紹介させていただきたいと思います。)
しかしながら、こちらの現地校へ通う英語を第二言語とする子どもたちにとってのこの夏休みは、終了した学年の勉強の復習、苦手な科目(特に英語)の強化、さらには次の学年で学習する内容の予習をするための、大切な学習期間でもあります。
少なくとも、まだ渡米一年と少しの息子は、ネイティブの子ども達とは英語力にかなりの差があり、この2ヶ月間の夏休みで完全に英語から離れてしまうと、今まで努力してきたことが水の泡。
そんなわけで、夏休み期間中も、我が家では英語から完全に離れないように、親子で努力をしています。
例えば、市販の学年別ワークブックに取り組んだり、オンラインの英会話レッスンを定期的に受けたり、英語のアニメを見せたり、先述のサマーキャンプに参加させたり…時には、私のESL語学学校のプレゼン準備を手伝ってもらったり(笑)
コロナウィルス感染拡大による自粛生活で、積極的に外へ出てネイティブの人たちと交流する機会が明らかに減っている今、生きた英語を肌で感じることはなかなか難しい状況ではありますが、本人が少しでも自信を持って新学年をスタート出来るよう、親も出来る限りのサポートはしてあげたいと思っています。
さらに、我が家は来年日本へ本帰国するため、日本の勉強も放置しておくわけにはいきません。
特に、漢字は家庭で意識して使ったり書いたりしない限り、使う機会が無いので、習得や維持が難しくなります。
でも今は、インターネットで検索すれば、漢字のワークシートや算数の問題など、様々なレベルのもので簡単にプリントアウトして使えるものが出回っているので、海外にいると大変便利でありがたいです。我が家も、そのような教材をよく利用しています。
あと、これは個人的なことになりますが、私はこちらの州立大学の音楽学部で伴奏やレッスンをしていて、大学の授業開講中は朝から夕方まで授業やレッスンで予定がびっしり。そのため、学期中は息子のケアや勉強をサポートすることが時間的に難しく、日本の勉強の遅れも心配の一つ。なので、時間がたっぷりある外出自粛中のこの夏休みに、1つ上の学年の国語と算数をざっと親子で先取り勉強することにしました。
親子で喧嘩しながら取り組んでいるこの親子学習、遊びたい盛りの息子にとってはかなり辛いと思いますが、数年後には笑って話せる時が来ると良いなと思っています(笑)
他に、夏休みの過ごし方としては、この長期休暇を利用して、日本へ一時帰国する人も多いらしいのですが、何せ今はこんな状況なので、国外へ出るのは今年は難しいですね。
我が家は元々、一時帰国は予定していませんでしたが、残念ながらコロナウィルス感染拡大の影響でビザの規定が急遽変わり、一度アメリカ国外へ出たら、こちらへは戻ってくることが出来なくなりました。これにより、ビザで滞在している人の一時帰国は許されない状況になってしまったのです。
例年とは違う今年の夏休み。
きっと日本も、難しい判断を強いられている人が沢山いて、子どもから大人まで、それぞれが大変な夏を過ごしていることと思います。
でも、こんな風に、息子と24時間一緒に過ごす日は、この先どのくらいあるでしょうか。そう思うようにすれば、明日は今日よりも沢山、笑顔で過ごせるかもしれません(笑)
刻一刻と変わる状況に対して、柔軟に対応していくしかないこのご時世ですが、この“柔軟性”が、息子にとって将来に生かせることを願うばかりです。