【オーストラリア】お弁当のおはなし

新学期が始まり、戻ってきたお弁当生活。

娘たちが通う学校では3回食べる時間があります。(学校により違います。)Crunch & Sip(クランチアンドシップ)、リセス、ランチタイムの3回です。

ランチタイムは1時。日本と比べると遅いですよね。頭の動きが活発な午前中をフルに使うためにランチ時間を遅めに設定しているのだそうです。

8時50分始業後、9時半過ぎにCrunch & Sipを食べていい時間がやってきます。噛んで脳みそを動かそうということなのでしょう。そして、野菜や果物を食べることを奨励。

このCrunch & Sipは手を汚さずに、さらに一口で食べられる野菜やフルーツを持っていくことになっています。例えば切ったリンゴ、なし、バナナ、ぶどう、ミカン、イチゴ、ベリーなど。汁が出てはいけないのでオレンジやスイカはいけません。野菜だとにんじん、セロリ、きゅうり、ミニトマトなどでしょうか。ほうれん草やレタスの葉っぱなんかもOKです。

朝学校に着くとカバンから出したCrunch&Sipの容器と水筒を手にしてお教室に入り、各自の机の上に置いておきます。お腹が空いたらその容器から取り出して食べながら授業を受けてOKと聞いていましたが、実際は先生の指示により齧る時間が決まっているのだそうです。学年が大きくなるにつれてCrunch&Sipの時間が減ってきた様子。小4の長女はリンゴを4―5切れ程度持っていくようになりました。

その後10時50分から11時10分にかけてリセスの時間があります。リセスの時間はおやつタイムなので自由です。たいていの子はお菓子を持ってくる様子。なんの決まりもありません。もちろんスナック菓子もOK。ちなみにいつもお腹を空かせている長女はパン、クッキーなどおなかに溜まるものをもっていきます。小さなお握りを持って行ったこともありました。次女は他の子と同じものを欲しがる傾向があり、時によりヨーグルトだったり、フルーツだったり、お菓子だったり。最近は日本から送られてきたお煎餅を持っていくのが毎日楽しみのようです。

そして1時10分から2時までがランチタイム。このランチタイムは遊び時間とセットです。とにかく早く遊びに行きたい子供たち。どうやら10分も座って食べるか食べないか、ささっとランチを終えて遊びに行くようです。中身は実に様々なようで、よく聞くのがパッケージ菓子が詰まったお弁当箱!働いている親は忙しいので、子供が食べそうなパッケージ菓子をささっとランチボックスに詰めてそれだけということがよくあるようです。チョコレートも飴もなんでもあり。

一方、アジア系の子たちはちゃんと座ってお弁当と向き合っている子が多いようです。ヘルプで学校に行くとよく見かける風景は、どんどんお友達が遊びに立ち去っていく中(ランチは外の校庭で食べます。ランチタイムになると子供たちが校舎からゾロゾロ出てきて、決められたグラウンドに好きに腰を下ろしてお弁当を食べる決まりです)、お弁当箱を大事そうに食べている子供たち。髪の毛が黒い子が多いという印象です。食事の時間を大切にするイタリア人やフランス人の人からもランチタイムが短すぎる、きちんと食事をしてこない、という不満を聞いたことがあります。

ちなみに長女はいつもお握り。おかずは大体から揚げ、カツ、ミートボール、ソーセージなどお肉類をちょこっと。あとはミニトマトとその日のカット野菜。パプリカが多いですね。まあ、なんともシンプルなお弁当です。中国系のお友達はチャーハンや焼きそば。ご飯に興味がない子はただ茹でたパスタが入っていたり、実に様々なようです。長女のお弁当に入っているおかずは周囲の子に人気らしく「いいなーって言われたよ」「分けてって言われてこっそり分けてあげた」(本当はお弁当シェア禁止)なんて毎日報告があります。

次女はさらにシンプル。早く食べ終わるのがサンドウィッチということで、ハムを挟んだだけのサンドウィッチ、ミニトマト、にんじんが彼女のリクエスト。親心でハムだけじゃ、とレタスも挟んで簡単サンドウィッチ。

お弁当を作りながら果物や野菜をたくさん切るので、生野菜の切れ端や果物が私の朝ごはんに。お腹の調子を整えるのに役立ちます。お菓子だらけのランチボックスと聞くとさすがに驚くけれど、人と比較せず、自分の持っていけるものを持っていく。その気軽さに段々肩の力が抜けてきて、どんどんお弁当作りの時間が短くなってきています。シンプルがベスト!とお弁当作りに関しては声を大にして推奨します。

この記事を書いたボーダレスライター に
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高野 優子

Yuko Takano

  • 居住国 : オーストラリア
  • 居住都市 : パース
  • 居住年数 : 8年
  • 子ども年齢 : 9歳、6歳
  • 教育環境 : 現地公立小学校

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