【アメリカ/ボストン】小学校が決まるまで
今回は息子と娘が通学する小学校が決まるまでのことをお話ししたいと思います。
息子と娘はこちらに引っ越して来たとき、8歳と6歳。こちらではElementary schoolの3rdと1stの学年です。
まずは、我が家の引っ越し先がボストンとなった理由から。
前回の記事で書いたように、今回の引っ越しには【少しだけ明確な理由】がありました。
その一つが、子どもたちの生活環境を変えたい、という想い。
日頃、私は子どもに『世界には色んな人がいて、色んな生き方がある。』ということを伝えています。
でも、どんなにことばで伝えても、その時住んでいた場所では現実味がありませんでした。
彼らの人生に『体感』の機会を作りたい、と思うように。
夫に相談すると、仕事の都合から可能性のある候補地をいくつかあげてくれました。そのうえで、次のような条件がうかびました。
●多種多様な人々がいること
これは、ぜったい条件でした。
もちろん多様性をもとめて。さらに、多人種多国籍な地域では、受け入れ体制がととのっている可能性が高いからです。我が家の子どもたちは英語力ゼロでスタートだったので、支援システムと周囲の“受け入れる心”は必須でした。
●英語圏であること
これは、私が英語以外の外国語では日常会話すらできないから。生活に最低限必要なコミュニケーションが取れなさそうな国・場所は候補からはずしました。
●日本語の補習校があること
子どもたちには自宅以外の日本語を話せる空間が、心休まる場所になると考えて。全日制の日本人学校に通わせるつもりはなかったので、補習校ということになります。
これらの条件とマッチするボストン。
夫の仕事の話もうまく進み、移住先に決定しました。
さて、ここからが学校探しの本番!
アメリカの家探し=公立校選びといっても過言ではありません。
家(学校)を探すにあたって、私が主に参考にしたのは、次の5つ。
1.在米、在ボストン日本人のみなさまのブログやオンライン掲示板
2.学校ランキングサイト(GreatSchoolsなど)
3.家探しサイト(Zillowなど)
4.家探しや生活立ち上げを手伝ってくれたエージェントの意見
5.ボストン在住歴の長い日本人の方からの直接の口コミ
1と2は渡米が決まる前から読みはじめました。
なにはともあれ安全第一。私たちにとって住みやすい街はどこなのか、家賃の相場も含めて参考にさせてもらいました。この段階で街の候補を2つに絞りました。
いよいよ渡米が決まってから、3と4を参考に。2つの街の新着物件を、随時知らせてもらい、学区の小学校を検索。
ここで判明したことが一つ。同じ街の中にある小学校でも、それぞれ特色があり、先生一人に対する生徒の数や、人種構成にも差があること。GreatSchoolsなどのサイトを見ると、学力スコアの差があることもわかりました。
また、人気の街だと新学期前は人口増加のため、学区の小学校に入れない可能性も多々あるとの報告。
つまり、ある小学校を目指して物件を探しても、そこが満員だと、同じ街の中の別の小学校に入る可能性があるということ。
そこで、家選びの基準をどの小学校に振り分けられても、かまわないと思える街を選ぶ。にシフトしました。
最終的に5の口コミが『決め手』に。
ボストン近郊に長く住む知人に、A街とB街で迷っていることを相談すると、B街の方をオススメする、とアドバイスいただきました。
A街も外国人が多く住みやすいのは確かだけれど、短期(1年~3年)滞在者が多い=住民の入れ替わりが激しいなどの理由で税収が不安定とのこと。
確かに学校を運営するうえで、税収は大切。自分では気づいていなかったポイントでした。
またA街は、ランキングサイトで小学校間の評価差も見受けられたので、「どの小学校でも納得」とはならないかも。
ということで、B街に決定したのでした。
渡米してからすぐに物件めぐり。
家の契約が済んで、やっと学校へ転入の届け出です!
新学期開始まで、あと2週間。バタバタと入居と学校手続きを済ませます。
ここで、やはりあの事態が発生。
「あなたの学区の小学校は定員をオーバーしているので、他の小学校に通うことになります。」とのお知らせ。
想定の範囲内!家からの距離はどちらの小学校も同じくらいだったので、そこも問題はありませんでした。
やっと入学する予定の小学校が決定です。外からだけですが校舎を見学に行き、素敵な建物と校庭に期待が高まりました。
ところが、入学数日前「やっぱり学区の小学校にも空きがでたから、2人とも通えるけど、どうします?」との電話。
家選びの時に、どの学校でも納得できる街を選んだので、逆に決め手がない!
だってどちらもいい学校に見えるんです。
この電話ですぐに決めて欲しい、とせかされる始末。
とっさのことで「え!?!?どうする?」となる私。
子どもたちにどうしたいか聞くと、「校舎が素敵だった方がいいな」というので、その通りに。
ということで、学区の小学校ではない方にやっと本決定です。
こうして、初心者ファミリーの現地校生活が始まったのでした。