【オーストラリア】1日2回は間違えよう!

オーストラリアの2月。
新年度開始です。

新5年生になった長女のクラスルームには真ん中にどーんと3人がけのソファが置いてあって、こどもたちが座ってよいのだそう。机はソファを囲むようにコの字型に並んでいます。

それを興奮気味に伝えてくれる娘を見ながら、新年度初日から楽しい話をもってかえってくるようになった姿を頼もしく思いました。
1年生の頃はすごい恥ずかしがり屋の上、他人と打ち解けるのに時間がかかって、新年度初日は「まあオッケー」みたいな感想しか持ち帰らない子だったんです。

初日にはみんなでクラスのルールをつくったのだそうです。先生との共通アプリで、こんなブレインストーミングが送られてきました。

・全身で聞く
・自分がしてほしいように、他人のことも大事にする。
・楽しむ
・責任をもつ

と様々ありますが、その中で私が特に気になったのは「間違いをする」。
日本語だと「間違いをおそれない」なんて表現になりそうですが、「おそれない」ではなく、「間違いを『する』」ってのがいいなあ、と個人的に思いました。

娘に聞いたところ、「一日2回は間違いをする」ってことらしいです。

間違いをする気で発言したらいいアイディアがどんどん出てきそう。

間違いしたら格好いい!
そんな勢いでみんなが「はい、はーい」と手を挙げて発言する風景を思い浮かべました。
一つの答えを求めて、大人の顔色をうかがってみたり、異なる答えを出すと間違っている恥ずかしさに小さくなる。そんな環境で育ったわたしには、とても違う景色が広がっています。

間違おう!と同じで間違った答えをみんなで受け止めよう!
ってのも学びに繋がりそう。

この姿勢をこどものうちからみんなが持てたら素敵だな。
と同時に、いま大人になっちゃった人たちも「間違っていいや!」「間違っても大丈夫受け止めるよ」そんな精神でいけたら、ハードル低くチャレンジできるし、失敗しても「てへへ」でいけるんじゃないか。

そんなことを思った新年度のはじまりでした。

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高野 優子

Yuko Takano

  • 居住国 : オーストラリア
  • 居住都市 : パース
  • 居住年数 : 8年
  • 子ども年齢 : 9歳、6歳
  • 教育環境 : 現地公立小学校

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