【イギリス/Odd Socks Week(ちぐはぐ靴下週間)

こんにちは。年末年始はいかがお過ごしでしたか?
今年のお正月も日本に帰ることができず、日本の両親にも孫の顔を早く見せたいなと思うこの頃です。

今年の100個やりたいことリストに、Over the Borderの記事を定期的に書くことを入れました。自分の考えていることを言語化するいい機会になっているので、今年も頑張ってみようと思います。

イギリスのほとんどの学校は(公立も私立も)、制服を着用するのが主流です。各学校で制服、靴下の色、靴の色などが決まっています。親としては、洋服選びに困らなくていいのでとても助かっています。

毎日みんなと同じ制服を着ると面白みがないのですが、2-3ヶ月に1回テーマに沿って決まった制服を着ないでいい特別日または週があります。その中でも印象に残ったイベントをお話しようとおもいます。

11月の2週目に「Odd Socks Week」(ちぐはぐ靴下週間)が行われました。
普段は、何もマークがついてない黒かグレーの靴下を履かなくてはいけないのですが、その週は赤、青、黄、柄物など左右ちぐはぐの靴下を履いて登校できる週でした。

これは、「同じじゃなくていい」、「違いを受け入れよう」というイギリスとウェールズで行われていた「いじめ撲滅週間」(Anti-Bullying Week) だったのです。登校の時に先生等が募金箱を持っており、希望者は£1(およそ160円)募金し集まったお金はいじめ撲滅週間を運営しているNGOに寄付されました。

今年のテーマは、「心配事があったり、身の安全を感じない時は周りにいる大人(先生や親)に相談しよう」でした。この事については詳しく学校で学んでいたようです。
「いじめをなくそう」ではなく、周りの大人に助けを求めるのが大事ということを教えるのは子供達にとって大切だなと思いました。

そしてOdd Socks Weekの最終日の金曜日は、制服ではなく私服で登校していいという特別な日でした。
4歳児にはいじめについてまだはっきりと分からないかもしれませんが、長男は「今日は青と赤の靴下でスーパーマン!」なんて言いながら楽しそうに靴下を選んでいました。

今でも良い思い出に残っているみたいで、いつちぐはぐの靴下を履いていいかを聞いてくることもあります。
このように子供たちが生活の一部として楽しく身をもって体験して道徳的な事を学ぶのは良いことだなぁと感じました。

この記事を書いたボーダレスライター に
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釜津 由希子

Yukiko Kamatsu

  • 居住国 : イギリス
  • 居住都市 : ロンドン
  • 居住年数 : 9年
  • 子ども年齢 : 4歳、2歳
  • 教育環境 : 現地公立小学校、私立保育園(モンテッソーリ教育校)

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