【イギリス】入学に“申請”が必要な“公立”小学校
こんにちは。ハロウィンが終わり、街中はクリスマスムード一色です。
日が段々短くなり寒くなってきていますが、あと1ヶ月でクリスマス休暇ということを楽しみに毎日過ごしていることろです。
さて、今回は公立小学校の申請方法と学校の選び方についてお話しいたします。
申請方法はイギリスの各地方自治体で異なります。私の住んでいる自治区での申請のスケジュールは下記の通りでした。
2021年9月入学の申請スケジュール
- 9/1/2020: 申請開始
- 1/15/2021: 申請締め切り日
- 4/19/2021: 結果発表
申請は全てオンラインで行い(できない人は図書館でして下さいとも書いてありました)、この地域に住んでいることと、カウンシルタックスという地方税を払っている証明が必要となります。希望は6校まで記入できました。
よく知られている入学の優先順位は、学校と家の距離と年上の子供が既に入学していることですね。しかし、自治体のパンフレットをちゃんと読むと下記のように優先順位が説明されていました。
1) 要保護児童
2) 特別な医療サポートが必要な為、特定な学校に通う必要がある児童
3) ソーシャルワーカーのケアを受けている児童
4) 親の医療上の理由
5) 年上の子供が既に入学している児童
6) 親が希望の学校で働いている場合
7) 学校と家の距離
読んで納得です。ハンディーのある児童を優先しているのです。
コロナ前はオープンデーと言って、学校を見学し、先生達から話が聞ける機会があったのですが、去年は残念ながらありませんでした。その為、私たちは希望校の順番において、下記の項目を重視しました。
- Ofstead(教育水準監査局)の評価
- 政府のサイトで見れる「Find and compare schools in England」
- 家からの距離
- 知り合いからの口コミ
Ofsteadとは幼稚園、保育園、学校の監査を定期的に行って、学校の格付けをしている機関です。下記のようにランク付けされています。
- Ofstead Grade 1: Outstanding (優れている)
- Ofstead Grade 2: Good (良い)
- Ofstead Grade 3: Requires Improvement (改善が必要)
- Ofstead Grade 4: Inadequate (不十分)
Outsandingを取った学校の入り口には、”Outstanding School”と大きく垂れ幕に書いてあり、学校を評価するにあたって重要視されています。不動産情報をネットで検索すると、どのランクの学校がその物件の近くにあるかなども示されています。
「Find and compare schools in England」のサイトから、自分の住んでいる郵便番号を入れると簡単に周囲の学校の比較ができるようになっています。比較の項目は、下記の通りです。
- Year6(9-10歳)の時に行われる全国共通テストの結果がイギリスの平均に比べてどうなのか
- Ofstead のランク
- 生徒の数と休んでいる生徒の割合
- フルタイムの先生の数、パートタイムの先生の数、サポートスタッフの数、そして平均年収
全国統一テスト結果とは、読み、書き、算数の平均点数がイギリス全土と比べてイギリス平均と比べてどれくらいなのかが一眼で分かるようになっています。
日本でも全国学力テストがあると思いますが、具体的にオンラインに公表され、また先生の平均年収が学校の評価に影響があるとはびっくりしました。
こちらでは、学校が選択できるため、このように学校を比較することが求められているのでしょう。
次回は結果発表とウェティングリストについてお伝えします。
この記事を書いたボーダレスライター に
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釜津 由希子
Yukiko Kamatsu
- 居住国 : イギリス
- 居住都市 : ロンドン
- 居住年数 : 9年
- 子ども年齢 : 4歳、2歳
- 教育環境 : 現地公立小学校、私立保育園(モンテッソーリ教育校)