【イングランド】小学校の給食事情

前回は、保育園の食事についてお話したので、今回は小学校の給食についてお話いたします。

イングランドの給食を想像すると、あまり美味しいイメージが浮かばないと思います。数十年前まではレパートリーのない給食だったようですが、最近は生徒の多様性に沿った選べる給食が主流となっているようです。これが日本と一番の違いですね。

長男が通っている小学校のある週のメニューはこんな感じでした。

ベジタリアン、ヴィーガンのオプションもあり、イスラム教徒の多い地域なので豚は全く使われていません。
毎日ベークドポテトがあるというメニューはイングランドらしいですね。そして金曜日のフィッシュアンドチップスを楽しみにしている生徒が多いみたいです。

オンラインで、前日までに子供が食べたいメニューを選ぶことになっています。そして、給食が嫌なら、お弁当を持ってきてもいいのです。
このように、イングランドの学校では、「選べる給食」と「お弁当」という選択肢があります。

給食費は、公立学校ではレセプション(小学校準備学年)、1年生、2年生は無料になっています。これは、国の税金で賄われているようです。3年生からは、有料となり、長男の学校では1食£1.91(およそ308円)となっていて、オンラインで支払うようになっています。また、低所得の家庭の子どもたちが無料で給食を食べられる、Free School Mealという制度があります。

学校の中に入ったことがないので、詳しく分かりませんが、お昼を食べる時は、教室で食べるのではなく、ランチルームに行って食べるそうです。その時には、担任の先生が見るのではなく、lunch teachersという昼食中にお手伝いしてくれる方がいると聞いています。

私が日本の小学校に通っていた頃はみんな同じ給食を食べるのが当たり前でした。イングランドでは、宗教や食生活の多様性に沿う為に、このように選べる給食とお弁当という選択肢を提供することで、全ての生徒が学校でお昼を食べれるようになっています。

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釜津 由希子

Yukiko Kamatsu

  • 居住国 : イギリス
  • 居住都市 : ロンドン
  • 居住年数 : 9年
  • 子ども年齢 : 4歳、2歳
  • 教育環境 : 現地公立小学校、私立保育園(モンテッソーリ教育校)

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