【オランダ/ハーグ】新学期前、学校からの連絡がきました!
こんにちは!さて、もう少しすると夏休みが明けて新学年が始まります!
オランダは小さな国なのですが、地域毎で夏休みの始まりの時期と、終わりの時期が異なります。
アプリ経由で新学期のお知らせ
オランダの教職員の方々には、基本的に「夏休み」がホリデーとして認められています。よって、教職員が夏休みや他の休暇期間に出勤を求められることはほとんどないそうです。
厳密に言えば「まだ」夏休みなのですが、夏休み初日から生徒も教職員も「はじめまして!」ではいかんということで、数日前には一旦教職員が集まる学校も多いようです。
ということで、9月の新学期から娘の担任になる先生たちからアプリ経由で連絡がありました。
みなさんこんにちは、はじめまして!の顔写真
オランダでは深刻な教職員不足が続いています。また、オランダは働き方が非常に柔軟な国です。よって、学校における複数担任制(だいたい2名)は当たり前とされています。
今年で日本で言う「小学1年生」になる娘の新しい担任の先生も例外ではなく。週3日と週2日の先生で構成されています。
先生からのメッセージはこちら;
「みなさんこんにちは!写真の通り、教室の準備はばっちりです!子どもたちとこの教室でたくさん遊んだり、勉強するのがとても楽しみです!私たちの自己紹介をここで少し…」
ということで、先生2人の自己紹介が続きました。
送られてきた写真には先生2人の笑顔が写っていました。
groep3(小学1年生)の教室
ここで、娘が通う小学校のgroep3、日本で言う小学校1年生の教室の写真をご紹介します。娘が通う小学校は、特定のオルタナティブ教育を行なっている学校ではありません。ごくごく一般的な小学校です。
壁にかけられたハチにはおそらく生徒たちの名前が書かれています。これからのゴールを書くのかもしれません。
今の日本の現状からすると考えられないかもしれませんが、オランダではコロナの時期にも小学校で子どもたちにマスクの着用を強制したり、子どもたち同士の間にアクリル板の設置を強制するようなことはありませんでした。
また、多くの学校ではこのようにグループで学習できるように机が設置されていることが多く、これは学年を問いません。
子どもたちが持参すべきものは全て学校で準備される
この写真を見ていただいたらわかるように、生徒の机にはこれから使うであろう教材が置かれています。
オランダでは基本的に教科書は貸与品で、生徒が購入する必要はありません。また、学校で必要になる教育資材(iPadなどのデバイスや文具、ワークブックなど)もほとんどの場合準備されます。
よって、新しい学年を迎える子どものために”新調しなければいけないもの”はほとんどありません。(個人でカバンやお弁当箱を新調したければそれは自由です)
「私の席はここ!」と知っていた娘
送られてきた写真を見せると、娘は1つの机を指差し、「私の席はここ!!」と言っていました。
実は、娘の小学校では学年の終わりに、次の学年の教室を訪れるイベントがありました。groep2だった娘は、groep3の教室を訪れ、お兄ちゃんお姉ちゃんにgroep3で何をするのか、教室はどんな感じなのかを教えてもらったそうです。
また、別日には自分たちだけで訪れ、担任の先生2人と一緒に教室で時間を過ごしたとのこと。その時にその席に座り、「次からこの席に座ってね」と言われたそうなのです。
そう言えば、groep3の教室を訪れた日のことを思い出してみると、その日、娘はgroep3のある生徒の名前が書かれたプリントを持って帰ってきました。そのプリントには、計算式とその答えが書かれていました。
「groep3になると….」と書かれたそのプリント。
つまり、これからgroep3になる下級生に向けて「groep3になるとこんなことができるようになるんだよ」と紹介しているようでした。
同じことが全ての学年のされているとすれば、それはとても素敵だなぁと思いました。
「新しいクラスグループを使ったよ!」
娘が所属するgroep2のクラスには「クラスグループ」があり、些細な連絡から学校に関する連絡が盛んに行われていました。その中の1人のママから、「groep3で同じクラスになる人のためにグループ作りました〜!」と連絡を受けて、参加を促されました。
ということで、このWhatsAppグループはもうすぐ解散。とても仲のいいクラスだったので少し寂しい気持ちもしますが、新しい学年のグループのパパママとの関わりも楽しみです!
私がオランダの保護者の関わり方で好きだと思うのは、「自分たちに必要なものは自分たちで作ればいい」とアクションを起こすところ。学校から指示されることもなく、自分たちにとって「あった方がいい」と思うものは積極的に作っていく。そんな精神から学べることがたくさんあります。
学校の課外活動にも保護者のボランティアを多く募るオランダの小学校では、保護者が積極的に教育活動に関わることを求めます。よって、保護者たち自身も、日頃から自分たちで関わっておいた方が、学校の助けになれるのかもしれません。(もちろんこういった保護者の関わり方は学校によって異なるとは思いますが)
今年も学校を支える1年に
コロナの影響もこの先どうなるかわからないこれからの新年度。秋から冬にかけて大きな規制がないことを祈ってはいますが、子どもたちの教育は学校だけのものではなく、周囲にいる社会や保護者の力も試されるところです。
子どもたちの教育をみんなで守る。
この新年度もその姿勢を大切に教育に関わっていきたいと思います!
この記事を書いたボーダレスライター に
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税所 裕香子
Yukako Saisho
- 居住国 : ドイツ
- 居住都市 : ザールランド
- 居住年数 : 1年
- 子ども年齢 : 6歳、3歳、1歳
- 教育環境 : ワルドルフキンダーガルデン