【アメリカ】小学校から出された課題は、5日間でプリント100枚!?

2020年6月10日の記事「新型コロナの影響でホームスクールに」では、ホームスクールが始まってすぐ2週間(3月30日から4月10日)の、小学校から出された課題について書かせていただきました。

今回は、そのホームスクール続編として、その後はどのようなことを勉強したのかを、具体的に書いてみたいと思います。
アメリカの小学校1年生はこんなことを勉強するのか〜!と、私自身も新たな発見の連続でした。

まず、課題が出た教科は全部で10教科。(多っっ…)

Literacy(国語)
Math(算数)
Science(理科)
SocialStudies(社会)
Art(美術)
Music(音楽)
PE(体育)
Spanish(スペイン語)
Library(読書?…何と訳すのが良いか分からず…)
SocialEmotional Learning(社会性と感情の教育…これまた日本語に訳すと意味不明(笑))

4月13日から取り組む課題として、その前の週末に、担任の先生からメールでこれらの課題が送られてきたのですが、一番初めに驚いたのは、その量でした。

届いたメールのリンクを開くだけでは、内容が分かりにくかったので、とりあえず全部印刷してからゆっくり見ようと思い、まずは自宅プリンターにデータを全て送ったのですが…
その間20~30分ほど家事をして、プリンターを覗きに行ったら、まだウィンウィン動いていて…全力で印刷している途中だったのです(笑)

そして、全て印刷が終わってプリンターから出てきたその課題の紙の量は、目を疑う分厚さでした。
その量、実に200枚!(普通に重い…)

とりあえず2週間分として送られてきたので、ざっと計算すると、1週間で100枚の量です。
もちろん中には、読むだけのページもあるので、全てのページに書き込んだりするわけではなく、さらっと通り過ぎることのできるページもあるのですが、これを全部親子でやるんか…ほんまに!?と何回つぶやいたことでしょう(笑)

途方に暮れている暇もなく、とりあえず私たちは毎朝9時には机に向かうと決め、とっつきやすそうな問題から取り組んでいきました。

沢山ある課題の中から、私が興味深いなと感じたものを、いくつかご紹介しようと思います。

まずは、Literacyです。

“Read this book. After reading, think about what happened in the beginning,middle and end. Use the graphic organizer and draw or write about what happened in the beginning, middle and end of the story.”

これは、課題として出された「The Goat and the Singing Wolf」という本の一部分です。(印刷して製本が出来るように、このようなレイアウトになっていました)

これを読み、ストーリーを大きく3つに分けて、自分の言葉で要約をする、という課題でした。

ここに、それぞれの場面の絵と、要約を書き込みます。

そして、翌日の課題がこちら。

他の国語の課題も、ほぼ全てと言っても過言ではないぐらい、文章とともに絵を描かせる課題が多かったです。
元々絵を描くことが大好きな息子は、いちいちその絵にこだわり(すぎる)、なかなか先へ進めない…なんて事が多々ありました(笑)

次は、Musicです。

自分で好きな音楽を選んで、振り付けを考えてみよう!
そして、家族の誰かに披露しましょう!
という、とても明るくて楽しい課題でした。音符やリズムを読ませたりするのは、もう少し上の学年になってから、なのかな?

続いて、PE。

Memory Matching Relayと題されたこの課題は、いわゆる神経衰弱です。
しかし、カードを広げたところよりも少し離れたところからカードをめくりに行き、そしてまた所定の位置へ戻って…の繰り返し。
そう、神経衰弱をさせながら無理やり運動させる的な、発想がアメリカっぽいなぁと言いながら、親子で息を切らして楽しみました。

そしてこちらは、同じくPEの別の課題なのですが、

Shark Zoneと題されたこの課題、家の床を海に見立て、まずはサメの代わりに6~10足の靴下を床に置きます。そして、Safety Spotとして、家の中にあるもの(安全に乗ることができるもの)を並べ、そのSafety Spotの上だけを歩いて反対側へ渡ろう!というものでした。バランス感覚を養うためのものでしょう。

まず、そのSafety Spotの例として“本”や“靴”を挙げているあたり、アメリカっぽいですよね。日本だったら、本の上に立つ、なんてことをしたら先生やお母さんに叱られます…(笑)

そして、“もし海に落ちてしまっても大丈夫!サメが、初めのSpotまで安全に泳いで戻るのを手伝ってくれる!?靴下(サメ)を手にはめて”

そして初めのSpotに戻ったら、助けてくれたサメたち(手にはめた靴下)をそっと海に返してあげましょう…

ユーモアたっぷりの課題でした。(笑)

まだまだご紹介したい課題が沢山あるのですが、長くなってきたので、続きはまた別の記事で書かせていただきたいと思います。

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