【アメリカ】小学校入学準備

日本で、”小学生になる”と言えば、ランドセルを買ってあげたり、学用品を揃えたりして、親子共に胸を弾ませながら小学校準備をしますよね。
でも、こちらは入学式も無ければ、おはじきなどの学用品の名前書きなんかもありません。

では、小学校(Kindergarten)の新学期開始前にどんな準備をするのか、コロナ状況下の今と、例年との比較も交えつつ、これからお話させていただきたいと思います。

《登録》

まず事前に、各自メールで予約を取り、学校区(School District)の事務所へ行きます。そこでは、ホームドクターに出してもらった予防接種履歴や、健康診断書などの書類と、親子それぞれの身分証明書などを提出して、公立小学校の登録をします。(住民票に基いて、時期が来たらハガキが勝手に届く日本とは違い、自分で登録をしに行かないと学校へは通えません。)
そのあとは各学校の校長先生や担任の先生から様々な案内のメールを受け取り、指示に従います。

《学用品》

アメリカの小学校は、日本のように各自、筆記用具を筆箱に入れて毎日持って行ったり持って帰ってきたりすることはありません。School Supplyといって、鉛筆やクレヨン、ティッシュの箱など、学校から学年毎に指定された物のリストに従って、学年の初めにクラスへ持って行きます。そして、持ち寄られたSchool Supplyは、先生によってまとめて管理され、使うときは皆で共有して使います。どの鉛筆が誰のもの、とかではなく、必要な時にboxから取り、またboxに仕舞うようです。そのため、名前書きは必要ありません。

Kindergarten School Supplyリスト

本来ならば、これらの物を揃えて学校へ持って行くのですが、オンライン授業でスタートするため、今揃えるものは、クレヨン、鉛筆、紙だけでokとのこと。

《Meet the Teacher》

Meet the Teacherとは、担任の先生やクラスメイトと、新学期開始前に顔合わせをしたり、教室で先生から授業カリキュラムについてを説明を受ける、というイベントです。それももちろん今年はGoogle Hangoutを使ってのオンライン。
そしてちょうど昨夜、このMeet the Teacherがありました。保育園で毎日のように「もうすぐKinderだね!お兄さんになるんだね!」と先生から声をかけてもらっていることもあって、本人の中でも自覚が芽生え、それなりに何かを感じているようです。
昨日は、画面の中にどんなお友達がいるのかや、先生が喋っている様子を静かに見つめていた息子。自己紹介したい人はどうぞ!の先生の声かけに、初めは発言のタイミングを見つけられなかった息子でしたが、最後の最後で「Hi, This is ○○(自分の名前).And this is my brother.」と、長男のことまで紹介。すると、長男がKindergartenの時に担任だった先生が、大きくなったねー!と言って笑顔で手を振り返してくれたりもして、素敵なひとときでした。

また、Kindergartenの学年だけは特別で、例年であれば、学期が始まる前に皆で集まって、遊ぶ機会があるそうなのですが、今年は無し。残念ですが仕方ありませんね。

《Device Distribution》

新学期からのオンライン授業に向けて、Kinderと1st gradeはiPad、2nd grade以上の生徒にはChromebook(ノート型パソコン)が、一人一台支給されました。

ドライブスルーでデバイスを受け取る様子

指定された日時に、車で小学校のカープールへ行くと、ボランティアの保護者と先生が、ドライブスルーで配布してくれました。
「Welcome Back Students」や「We miss you」などと書かれたポスターを目にした時、やはりオンラインでは感じられない、人間の温かさを感じた私。手書きなので何とも味があり、こういう感覚を味わうのは、なんだか久しぶりな気がします。
あぁ、早く元気に登校できる日がきてほしいものです。

長男用に支給されたChromebookと、次男用に支給された、ケース付iPad
希望すれば、高速インターネットのポケットWi-Fiも無料で貸し出し可能でした。

さて、支給されたiPadには、オンライン授業のミーティングアプリや、授業で使うと思われるアプリなどが、既にホーム画面上に登録されていました。
これを、息子たちの小学校だけでなく、このあたりの小中高生の全員に無料配布した学校区。何もかもオンライン化が進んでいるアメリカだからこそ、こんなに迅速に用意して対応出来るんだなと思いました。
息子は、自分専用のiPadを手にして、とっても嬉しそう。毎日カレンダーや天気を見ては、嬉しそうに私に見せてくれます。

《Kindergarten Orientation》

まだ何か説明があるのか…
こちらも、来週初めにオンラインで開催される予定です。常に新しい情報を、保護者に対して直接公開してくれるのは大変ありがたいですが、私はまた、英語のリスニングに必死になることでしょう…笑

このOrientationのあと、先生方によって子供たちは3クラスに分けられ、週末にクラス発表、そし再来週月曜日からいよいよKindergartenの新学期です。

例年であれば、学校の校舎で行われるイベントも、今年はオンラインになったりと、本当に何もかもがイレギュラーな新学期。
この新しいシステムを確立するために、先生方も沢山の会議があったり、決定されたことが二転三転することも多く、残念ながら学校側が混乱しているのも確かです。
しかし、新しい学校生活が始まることに対して、希望と緊張で目を輝かせている息子の気持ちだけは大切にしてあげたいので、今週末は家族で進級お祝いパーティーでもしようかな!と思っています。

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