【アメリカ】スクールバス・トラブル!

前回の記事の続きになるのですが、息子が乗るスクールバスでのトラブルについて。

スクールバスには先生が乗っていないために、立ち上がったり、騒いだり、喧嘩が始まったり、持ち物がなくなったり…それはそれは、大変なことになることもあるのです(笑)
息子も例によって、これまで様々なスクールバストラブルに遭いました。

後ろの席にいる高学年のお兄さんから遊びの延長(?)でいきなりちょっかいをかけられたり、割と多い韓国人のお友達数人から韓国語で悪口(?)の口調でからかわれたり(韓国語だから何を言っているのか分からないけれど、その時の表情などから本人には悪口に聞こえたそう)、隣の席のお友達と喧嘩をしてしまったり…こんなことが1週間に1回か2回はあります(笑)

もちろん、息子に非がある場合もあると思うので、可能な限り直接相手のお友達へ謝らせたり、一緒に話をしたりします。しかし、同じバス停で降りる生徒以外は、だれが乗っているのかなんてこちらには分からないのと、親同士で連絡先を交換しているわけでもないので、ほとんどのトラブルは未解決のままです。

私としては、子ども同士のことなのだから、トラブルが起こるのは当然のことだと思うし、そのような状況で自分がどうしたらよいのかを考えることが大切だと思っているので、息子から話をしっかり聞き、その都度どうしたらよいかを一緒に考えます。

ですが、あまりにひどく親子ではどうしようもない…というようなことがあれば、クラスの担任の先生にメールで伝えます。そうすると、場合によってはバス内の座席を変えてくれたり、当該生徒の親に連絡を取ってくれたりします。(英語の苦手な私は、このメールを打つのも本当に苦労するんですけれど!泣)

さて、このようにいろいろなトラブルが起こるスクールバスですが、とても便利なこともあります。

交通状況によって時間が変動するバスの到着時間は、専用のアプリを登録すれば到着の少し前に知ることができます。
また、事前に担任の先生に伝えておけば、帰りはお友達のバスに乗せてもらうこともできます。そして、そのお友達の家の前のバス停で降り、そのままプレイデート(遊ぶこと)を楽しむことができるのです。
放課後にお友達の家へ遊びに行くとき、日本なら一人で勝手に出て行って勝手に帰ってくることは普通ですが、アメリカではそれが出来ないのでこれはとても助かります。

そして、「なんともアメリカ人らしい!」と思ったスクールバスに関することが、つい最近ありました。それは、私の仕事の都合で、スクールバスではなく直接学校へお迎え(Car Riderと言います)に行かなければならなかったある日のことです。

その日、担任の先生に「今日はCar Riderでお願いします」とメールで伝えていたのに、どうやら先生は忙しくて私のメールをスルーしていたようで…。
下校時刻の2:30少し前には、Car Riderでお迎えの車が並んでいるドライブスルーの列にいたのですが、近くにいたちょっと若めの先生に「あなたの子どもはカフェテリア(Car Riderの生徒たちが集められている場所)にいないよ!」と言われました。「えっ、今日はCar Riderでお願いしますと担任の先生にお伝えしてあるのですが…?」と言うと、トランシーバーでカフェテリアの先生に再度確認してくれたものの、やはりいないと。
「いつも乗っているバスナンバーは?」と尋ねられ、〇〇番だ(生徒たちが乗るバスは毎回同じで、それぞれに番号が付いています)と答えたのですが、ふと嫌な予感がしてスクールバスの並んでいるロータリーを見ると、ちょうどそのバスが出発したところでした。
先生は「あなたの子どもはきっとあそこだゼ!」とクールにバスを指差し、バスを追いかけようと焦っておろおろとハンドルを切ろうとしている私のことなんて気にすることなく、笑顔で「Good luck!」と言い放ち、次のお迎えの人のところへ行ってしまいました…。

事前に連絡がしてあったにも関わらずバスに乗せられてしまった我が子…!
日本なら大問題になりそうなことですが、さすがはアメリカ!
あの状況で「Good luck!」だけとは…なんと明るい国民性なんでしょう!(笑)

そのあと、仕事の開始時間に追われている私は、約10分間、ハリウッド映画のような(冗談)カーチェイスを繰り広げながらバスを追いかけ、ドキドキしながら不審車のようにスクールバスを追いかけましたが、道幅に余裕のあるバス停で無事に息子を降ろしてもらい、結果、仕事にも間に合いました。
あーよかった。

ちなみに、そんなカーチェイスに全く気も付かず、いつものようにのほほんとバスに乗っていた息子は、バスの運転手さんにいつもと違うバス停で降りるよう告げられた際、「ヘイ〇〇(息子の名前)!カモン!ここにいるのは君の愛しい人じゃないか~い!?」と言われていました…(笑)
やっぱり、明るい…!

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