【アメリカ】なぜこの学校を選んだのか~長男・小学校編~

アメリカのノースカロライナ州では、10月15日までに5歳になる子は、その年の8月末からElementary SchoolのKindergartenに入ることができます。
公立小学校なので教育費用はかかりません。(アメリカでは日本の幼稚園年長さん~高校3年生までが義務教育のため、公立学校の授業料は無料。)

渡米時に長男は6歳だったのでKindergartenの学年の年度途中から、次男は4歳だったのでPre-Schoolの4歳児クラスに通うことができる年齢でした。 Kindergartenの次は1st Grade、そして2nd Grade、3rd Gradeと続きます。
つまり、Kindergartenの学年は、日本でいうところの年長組といったところでしょう。 

日本では年長組にあたる歳の多くの子どもたちが、幼稚園・保育園へ通います。しかしこちらは、小学校の中にKindergartenの学年が存在する、といった認識です。なので、長男はこちらに来てすぐは、“小学校に通う年長組さん”でした。

これは、実際に長男が通っている小学校の写真

私たち家族が住む地域に日本人学校は無いので、息子が通う学校の選択肢は、公立の現地校しかありませんでした。(私立の小学校もあるようですが、詳しくは分からないので割愛させていただきますね。)

そしてアメリカは、日本と同じく校区が決まっているので、住むところが決まった時点で自動的に小学校も決まってしまいます。
そのため、住居を決める前に、アメリカの公立学校の比較サイト(調べたい地域を指定するだけで、標準テストの成績などの教育レベルや、現在通っている生徒の人種の割合、そして男女比などが分かります)で情報収集をしたり、住む予定の地域の学校事情に詳しい現地にいる日本人の方に、日本人目線での情報を教えてもらったりしながら、家の周りの住環境も含め総合的に考えて、住居(つまり小学校も)を決めました。

私たちが住むことを決めた地域は田舎ではあるけれど、学術的にハイレベルな大学や研究機関が多く集まっていることもあり、アメリカの中でも教育水準が高いと評判のエリアです。
公立学校の評判もとても良く、わざわざアメリカ国内から引っ越してくる人もいるそうです。

さらに、その中でもより息子に合った、良い学校を…と思うのは親として当然の気持ち。特に、英語が初心者の息子にとって、ESLプログラムがあることは、学校選びの必須条件でした。
ESLとはEnglish as a Second Languageの略で、英語を第二言語として学ぶ人のための補習授業、つまり、英語を母国語としない人が、必要に応じて受ける英語の特別授業のことです。ESLクラスを受講する生徒は、一日のうち1時間程度(学年によっても違うそうです)、自分の所属しているクラスを離れて、別の部屋で英語の授業を受けます。
ちなみにうちの長男が通う小学校では、ESLの先生が、時間になったら教室へ迎えに来てくれて、授業は図書室で行われるそうです。
ESLが必要かどうかは、入学手続きをする際に英語のテストを受け、判断されました。初めて受ける英語のテストに、緊張した様子の長男でした!

ところで、小学校の入学手続きは、地域の公立学校を統括・管理している教育委員会事務所へ直接登録をしに行くことで完了です。
パスポートや住所証明書、子どもの年齢が確認できるもの、予防接種証明書(日本での接種履歴を日本の主治医に書いてもらったもの)を持って、渡米後すぐにこの行政機関へ行きました。
教育委員会…なんだかお堅そうで緊張するなあ…とドキドキしながら向かったのを覚えています。でも、ちょうど春休み期間だったからか、思った以上にスタッフの人数が少なく、そしてESLのための英語のテストを受ける建物がプレハブ小屋みたいな建物だったのには驚きました。
英語が不安な親たちのために、希望すれば日本語通訳さんに電話で繋いでもらうことができました。私たちも、予防接種のことで担当者の英語がどうしても理解出来ず、もれなくお世話になりました(笑)仕方ない!

ちなみに、家は一軒家ではなくアパートです。
それぞれ2階建てまたは3階建ての棟がいくつも並んでいるこのアパートは、約100世帯ほどある、このあたりではごく普通のアパートだと思います。
子どもたちが騒ぐ足音で下の階に住む住人とトラブルになりたくはないし、私も周りを気にせず思い切りピアノの練習をしたかった(本業はピアニスト)ので、一軒家も魅力的でした。
しかし、いつでも利用可能なプールやジム、貸し切りパーティもできるゲストルーム、自由に遊べるテニスコートがあるアパート暮らしは、子どもたちにとっても楽しいだろうし、そして何より、アパート内での交流を通じてお友達ができるかもしれないという思いが、アパートに住む決め手になりました。

結論から言うと、アパートにして良かったなと思っています。
子どもの生活や教育を考えると、住環境は何より大切です。実際、アパート内で仲良くなったお友達とプレイデート(遊び)をしたり、テニスコートやプールで遊んでいるとき自然に集まってきたお友達と仲良くなったりと、交流の機会に恵まれているため、子どもたちへの影響もとても大きいと感じています。
助けたり、助けてもらったり…親である私も、この環境を楽しんでいます!

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