【カンボジア】我が子に出会えたからカンボジアへ移住できた
今回は、カンボジアの教育情報ではなく、海外移住を決断した理由について。
私も、夫も会社員を辞めてカンボジアに移住しました。
夫は、カンボジアの中心街でおにぎり屋の経営をしています。
英語が得意なわけでもない、飲食業の経験があるわけでもない、国際ボランティアなどをしていたわけでもない、そんな2人がなぜ、仕事を辞めて2人の子どもを連れて、カンボジア移住を決断したのか?
理由は3つ。
『自分たちが何のために働いているのかわからなくなった』
『このままで子どもたちを幸せにできるのかわからなくなった』
『子どもたちを日本以外でも働けるようにしたかった』
私も夫も、日本で小学、中学、高校、大学と教育を受けてきました。そして、日本の社会で働いていました。
共働きたったので、お金に不自由はありません。連休があれは旅行に行って、気分転換になる贅沢もしていました。
夫は、IT系の会社で勤務。仕事から家に帰ってくるのは夜の12時近く!死んだ魚のような目をして帰宅することが多くありました。
カンボジア移住を決める1年半ほど前から、夫が「眠れない、仕事に行くとしんどくなる」と言い出したので、まずは眠った方がいいと思い、薬を使って眠るようにしていました。しかし、仕事中のしんどさはエスカレート。仕事の量を減らし、日中も薬を服用しながら、仕事していました。
夫が仕事にしんどさを感じ始めたのは、デンマークへの出張がきっかけだったようです。夫がデンマークで見た光景を聞いた時、私も驚きました。そんな世界があるの?!と。
- サマータイムの時期だったようで、ミーティングの途中でも16時になると終わる
- お昼はBBQスタイルのランチで、会社の仲間と団欒
- 生産効率は日本よりよい
私も、夫からデンマークでの話を聞いて、夜遅くまで働くわりに生産効率が悪いことや、お金があっても時間がない日本の生活に違和感を感じ始めました。
『いったい何のために働いているのだろう?』
家族で、カンボジア旅行も数回していました。
「17時になると、このビルは閉まるから、残業できないのよ」とカンボジアに住む夫のお母さんから聞いた時、ビックリしました。17時になると、家族を連れて川沿いで遊んでいたり、屋台で買ってきたものを家族で食べている様子が見られ、大人も子ども笑顔が溢れていて、すごく豊かさを感じました。
貧困な人が多くて、発展途上国!豊かではない!というのが、私の勝手なイメージだったので、この豊かそうな笑顔は何?と衝撃でした。今思えば、失礼なやつです私(笑)
お金は何の不自由もなく、仕事もあり家もある、子どもにも恵まれた生活しているのに、なぜか、夫は鬱になり笑顔が消えてしまい、私も幸せや豊かさを感じていない・・・。
私は、自分が欲しい豊かさを、カンボジアで見てしまいました。
『このまま日本での生活を続けて、子どもたちを幸せにできるだろうか?』
夫のストレスによる鬱症状は、薬で治るものではなく、ストレスを発散させるでもなく、何かを手放した方がいいなと思った私は、夫に「今一番なにしたい?」と質問してみました。夫は「cafeのテラスでのんびりコーヒーが飲みたい」と答えました。
それなら!思い切って、仕事休んで1人でカンボジア行ってきたら?と提案し、夫は1人で2週間ほどカンボジアでゆっくり過ごしました。夫は、カンボジアで「家族で移住してもやっていけるかも!」と感じたようなので、日本での生活を手放し、カンボジア移住への準備を始めました。
『子どもたちを日本で働かせたいか?』
日本での生活を手放す決断ができたのは、子どもたちのおかげでもあります。
私は、日本の公教育を受けて育ち、日本の社会で仕事を持つことができましたが、我が子にも同じようにしたいかと言われたら・・・。答えは、NOでした。
日本以外でも仕事や生活ができるということを、子どもたちに見せたい!
日本の公教育を受けることだけが選択肢ではないと思えたのは、子どもたちのおかげです。
もちろん、子どもたちが日本で働きたい!日本の高校や大学に行きたいと思ったのなら、応援します。
それは、子どもたちの自由です。