【イングランド/ノッティンガム】今日の英語はなかなか良かった!

こんにちは、Ryokoです。

日本の高校受験を視野に入れ、息子は定期的に日本の塾の定期テストを自宅で受けています。
通常、英語のテスト後には、「文法問題でこんな英語の表現が出たんだけど、学校では使わないよね!」や「”Curry and Rice”というフレーズが出てきたけど、イギリスではそんな料理はないよね」といった不満を口にしますが、今回は少し違う様子でした。

肝臓の働きについての文章

息子に話を聞いてみると、今回の長文読解のテーマが「肝臓の働き」だったとのこと。

確かに、これまでのテストに出てきた、「東京に住む高校生誠二と、イギリス人留学生リンダがレストランで食事をしている際の対話」や「高校生の健が英語の授業で発表したスピーチ(アイスキャンディーについて)」「中学生の由佳が英語の授業で書いた作文(ユニセフへの募金について)」などのスタイルとは異なりました。

今回の文章は、イギリスの中学校のBiology(生物)のカリキュラムとリンクした説明文だったため、息子にとっては自然なものだったようです。

この約700語の文章に含まれていた単語を以下に記載します。英検の学習レベルも併記しました。
皆さんはどれくらいご存知でしょうか?

  • liver(肝臓、2級)
  • organ(器官、準2級)
  • substance(物質、2級)
  • toxin(毒素、1級)
  • nutrients(栄養素、準1級)
  • digest(消化する、2級)
  • cell(細胞、準2級)
  • bile(胆汁、1級)
  • protein(タンパク質、2級)
  • blood clotting(血栓)
  • glycogen(グリコーゲン)
  • glucose(グルコース)

これらの生物に関する単語は、日常会話ではあまり使用しないかもしれませんが、医療機関での受診時には役立ちます。
私自身、体の状態について尋ねられた際に、理解できない単語を毎回質問し、理解してから回答しようとすると、時間がかかってしまうことがありました。

息子も最初は、イギリス中学校のテストの際に必要な記述要素やキーワードを考慮せず、日本語で書いた文章をそのまま英語に翻訳して提出していました。そのため、先生から「全体的にもっと簡潔(concise)に表現すると良いでしょう」というフィードバックを受けたことがあります。

授業の難しさ=英単語の難しさ

イギリスの中学校で2年過ごした現在の息子によれば、授業の難しさは、英単語の難しさとイコールだそうです。

理科に関しては、「電流が生む磁力」「燃焼の仕組み」「水溶液の性質」「物質の状態変化」「呼吸や消化」など、これまでに日本の小学校で学んだ内容の拡張版であるため、比較的理解しやすい分野のようです。
そのため、息子は、英単語を確認して日本語で意味を把握し、規則と関連性も理解してから、再び英単語として覚えるという学習方法を取っています。

この点で、日本語と英語の両方で理科を教えてくれる先生に出会えたことは大きな助けとなっています。

一方で、The Norman Conquest(1066年のノルマンディー公ウィリアムによるイングランド征服)やThe English Civil War(1642年~清教徒革命におけるイングランドの王党派と議会派の間で行われた軍事衝突)などの歴史については、小学校時代に触れたことがなかったため、既存の知識との結びつきが難しい分野です。さらに、宗教や政治の要素が絡むと、理解がより難しくなります。

  • Roman Catholic(ローマ・カトリック教会)
  • Protestant(16世紀にローマ・カトリック教会から分離したキリスト教の一派)
  • Puritan(16世紀から17世紀にかけてイングランド王国で活動した改革派プロテスタントの総称)
  • Royalists (Cavaliers)(1640年代のイングランド内戦中の国王チャールズ1世支持派)
  • Parliamentarians (Roundheads)(イングランド内戦中に国王チャールズ1世に反対した議会派)

Industrial Revolution(産業革命)まで進むと、日本の小学校でも触れた内容で、日本における産業革命と関連付けて整理できるようです。

母国語が日本語の私たちにとって、外国語で何かを学ぶのは、母国語と外国語を行き来する地道な作業の繰り返しです。私も適切な単語がが出てこず、回りくどく長々とした表現になることが多々あります。

しかし、必要な単語を覚え、適切に使用できるようになると、情報を簡潔かつ明確に伝えることができるようになります。これからも、語彙力を向上させるために意識的に学び続けたいと思います!

私のNew Words ~学校のクリスマスフェアより~

  • Christmas Raffle(ラッフル):チャリティを目的としたくじ。 購入した数字が書いてあるくじの半券を箱に入れ、後で抽選して当選者を決めるもの。
  • Tombola(トンボラ):回転する容器からくじを引き、記載されている数字と賞品に記載されている数字が同じ場合に小さな賞品を獲得するゲーム。

Raffleチケットは1枚1£で地域の人にも販売。
大きなリボンの包装が当選したら嬉しい賞品です。

秋吉 良子

Ryoko Akiyoshi

  • 居住国 : イングランド
  • 居住都市 : ノッティンガム
  • 居住年数 : 1年
  • 子ども年齢 : 12歳
  • 教育環境 : 現地私立中学校

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