【イタリア】親と子が離れることの大切さ
イタリアからこんにちは。
イタリアの長ーい(長過ぎ!)夏休みも、半分以上が過ぎました。そんな中、8月第1週目に、息子がスカウトで8日間のキャンプへ行って来ました。
息子は、過去に友達の家へ泊まりに行ったことは何度かあるのですが、小学校最後の年に行くはずだったクラスでの1泊の遠足が、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまったので、今回、初めて親元から離れて過ごす8日間のキャンプ体験でした。
コロナ禍の為、行き帰りの送迎は親が自家用車でして、子供達は、宿泊するキャンプ地の中だけで過ごさなければいけなかったのですが、とても広い敷地でサッカー、バレーボール、バスケットのコートがあって、トレッキングコースもありました。
キャンプ中は、自分達で火をおこして、バーベキューをしたり、毎晩キャンプファイヤーをして歌ったり、外で寝袋で寝たり、夜に懐中電灯を持ってかくれんぼをしたり、暑い日は水着になって水遊びもしたそうで、とっても楽しかった!と言っていました。しかも、毎朝、朝食前にジョギングと体操もしたらしく、ちょっと痩せて帰って来ました!笑
その他にも、掃除、食後の食器洗い、洗濯、植木の水やりなどもしたそうです。仲間と一緒なら、何でも楽しそうですよね!
そんな楽しい時間を過ごして帰って来た息子ですが、実は、出発当日まで行きたくないと不安がっていたのです。
息子の不安を取り除く為に、私の小学校の時の林間学校と移動教室の話をしたり、ちょうど同じ頃に、教会の人達と泊まりで山へ行って来た友人の娘さんの話をしたり、たくさんの人に「行けば、きっと楽しいよ!」と話して貰いました。
よくよく話を聞いてみると、息子はよく寝言を言うのですが、過去に友達の家に泊まった時に、息子の寝言を聞いた友達から指摘されたらしく、どうもそれを心配しているみたいだったので、誰でも寝言は言うし、いびきもかくから、心配することはないんだよと話しました。
もし、小学校のクラスメート達との1泊遠足に先に行けていれば、寝言を気にする必要なんてないことや、何よりも親なしで友達と一緒に泊まることがどれだけ楽しいか経験済みで、不安など感じなかったことでしょう。本当にこの新型コロナウイルスのせいで、様々な子供達の活動が抑制されているのだなと憤りを感じます。
何はともあれ、出発当日までの息子の説得は大変でしたが(笑、コロナ禍の中、息子がキャンプに参加出来たことは本当に良かったなと感じています。
まず、自然の中で、テレビ、スマホ、ゲーム機なしの規則正しい生活が出来たこと。
そして、息子は親のいない場所で自立を学んで成長し、親は子供無しの静かな時間を過ごし、改めて息子への愛情を感じることができました。親子でお互いの存在の有り難さが実感できる、良い経験になったと思います。
ひとまわり成長した息子に頼もしさを感じる母です。
この記事を書いたボーダレスライター に
もっと話を聞きたい方はこちらをClick!
はる
Haru
- 居住国 : イタリア
- 居住都市 :マントヴァ
- 居住年数 : 12年
- 子ども年齢 : 10歳
- 教育環境 : 現地公立中学校