【イタリア】今の時代における子ども達の余暇の過ごし方を考える

こんにちは!

ここマントヴァも最近は日中の気温も上がり、春の訪れを感じられるようになって来ました♪

しかし、実は2月22日まで息子達のクラスは14日間の自宅隔離だったのです…
息子のクラスを教える音楽の先生が、新型コロナウィルス陽性になり、合計6クラスの生徒全員が自宅隔離となったのです。

その間、家族は外出OKという事だったので、夫はいつも通り仕事に行っていましたが、私は一応、友達と会う約束をキャンセルしました。
ちなみに、息子は幸いにも14日間ずっと元気で、他のクラスメート達も感染した子はおらず、予定通りの14日間で自宅隔離は終了しました。

この自宅隔離の間にカーニバル休暇があったので、オンライン授業は実質3日間だけあったのですが、その他の日は、元気だけれど何処へも出掛けられず、宿題以外で息子の日中の過ごさせ方が小学生の時よりも難しいと感じました。

なぜかと言うと、中学生になった息子達は、ほとんどの子がスマホを持ち、男子達は「Fortnite」というオンラインで友達と一緒に遊べるゲームに夢中だからです…

我が家では、息子に中学入学時に、夫が買い換え前に使っていたスマホを持たせ始めました。
私の本音は、日本で言えばまだ小5の息子に、スマホを持たせたくはなかったのですが、今の時代、学校の友達とのやり取りも、先生とのやり取りも、学校の宿題も、全てIT機器が必須で、しかもこのコロナ禍で、スマホ無しでは何も始まらないと言った環境にあるので、仕方ないと諦めるしかありません…

勿論、スマホやオンラインゲームをする時間は制限しています。でも全く外に出られないという状況で、友達全員がスマホを持ち、オンラインゲームができる環境もあり、しょっちゅうチャットアプリでメッセージを送り合う中、11歳にとって、その誘惑といったら相当な物です…

それを親は、いかに他の物へ誘導できるか…
外へ出てしまえば、物質的に目の前から無くなるので良いですが、外へ一歩も出られないという全く普通でない状況で、我が家は幸いにも、親の目が届きますが、両親ともにフルタイムで働いていたら?
大人ですらスマホ依存になりがちなのに…(現に、この記事もスマホで書いています…)

我が家では自己隔離中に、ゲームやスマホも時間制限ありで使わせましたが、その他にも漢字の練習や、私の家事の手伝いや、料理の手伝い、一緒に映画を観たり、読書をさせたり、などなど試みました。

実は、息子の小学校の時の担任の先生が、よく図書館へ子ども達を連れて行き、読書の習慣をつける指導をしてくれました。そのお陰もあってか、幸いにも息子は比較的、読書はコンスタントに続けられています。

ちなみに、私自身も読書好きなので(夫は大の読書嫌いですが…)、夜寝る前に息子と一緒に読書タイムを作ったりもしました。よっぽど本好きな子でない限り、なかなか、自ら進んで読書をさせることは難しいですが、一人で読むよりも親と一緒だと息子もすんなり受け入れて、息子の方から今夜も一緒に本を読もう!と言ってきたこともありました。

それにしても、色々と試行錯誤しても、やはり現実はそんなに簡単ではなく、中学生になった息子はドアを閉めて自分の部屋に籠ることもある年齢になり、親が常に子供の側に一緒にいられるはずもなく、約束を守れずにあと少しあと少しとダラダラとスマホでゲームの動画を見続ける息子に、スマホとゲーム禁止令を出したこともありました。

すると、勿論息子は最初は不満げでしたが、渋々、受け入れた後は、自ら今まで使っていなかったレゴを出して使い始めたり、好きなキャラクターのイラストをプリントして塗り絵をしたり、自分の部屋のクローゼットの中の使っていないおもちゃの整理をしたりし始めたのです!無理矢理にでもこういう時間を作るのって必要なんだなと感じました。

確かに、スマホやコンピューターはとても便利です。昭和生まれ、昭和育ちの私ですら、その当時はなくても不便と感じていなかったのに、その便利さに慣れてしまっています。
そして、そんな便利さが日常にあって当たり前、しかも、将来もっと様々な物がIT化して行く世の中に生きるであろう今の子ども達。既に、中学1年生でも宿題をスマホやパソコンで提出を求められる現実。加えてこのコロナ禍…

本音はもっとアナログな生活を大切にしたいけれど、息子の将来を考えるとデジタル化の必要性からの逃れられないというジレンマに陥る親の私。親として、特に中毒化しないように時間配分や優先順位を教えることの難しさを日々痛感しています… 

全てをゼロにしてしまえれば楽ですが、現実は不可能です。これから暖かくなってくるので、出来るだけ外へ出たり、1日に何時間か親の私も息子と一緒にスマホを使わない時間を作ったり、工夫してみようと思いました。
取り敢えず、寝る前の親子で読書タイムはかなり上手く行ったので続けていきたいです。

この記事を書いたボーダレスライター に
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はる

Haru

  • 居住国 : イタリア
  • 居住都市 :マントヴァ
  • 居住年数 : 12年
  • 子ども年齢 : 10歳
  • 教育環境 : 現地公立中学校

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