【イタリア】強制参加のPTAのないイタリアの学校
明けましておめでとうございます。
2020年は、新型コロナウイルスの影響で今までに経験したことのない生活を強いられた一年だったと思います。
2021年は、新型コロナウイルスが無事に終息し、今まで通りの生活に戻れるのか分かりませんが、不安なく笑顔で暮らせる日常が一日も早く戻ることを願っております。
本年もイタリアより、イタリアの教育について日本の皆様にお伝えしていきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
今回は、イタリアの教育施設には、日本の様な強制的に全員参加のPTAは存在しないことについて書きたいと思います。
日本では、幼稚園からPTA活動が始まるのでしょうか?
ちなみに、日本の姪っ子が通った幼稚園ではPTA活動はあったようです。
園によっても違うのでしょうか?
でも小学校からは確実に始まるのではないでしょうか?
妹から、日本の小学校のPTAは共稼ぎだろうが、1人親家庭だろうが、外国人だろうが、関係なく全員参加だと聞きました。友人からは、病弱な人ですら家で出来る比較的負担の少ない仕事を任せられたと聞きました。正直、すごいなぁと驚きでした。
息子の通っていた小学校では、毎年一番初めの保護者会で、その年のクラス代表の親1人を立候補者の中からクラス内で選挙をして選びます。毎年同じ人がなるクラスもあれば、異なる人がなるクラスもあります。
息子の小学校のクラス代表は5年間同じ人でした。
ちなみに、今息子が通う中学校では、オンラインで保護者会をした時にクラス代表を4人選ぶように言われました。でもみな仕事で忙しい、育児で忙しいなどで最終的に3人となりました。(イタリア人でもあまりやりたくないのが本音のようです)
クラス代表の主な仕事は、
●学校や担任からの連絡を保護者達へ伝達(チャットアプリ”WhatsApp”で送られて来ます)
●学校側との会議への出席
●クリスマス会と学年末パーティーで行われるバザーの準備
●クラス運営の為のお金の集金(毎年学校へ寄付+保険料を払うのですが、それとは別にクラスでもお金を集めます)
●先生達への贈り物の購入(クリスマス、学年末にクラスで集めたお金で買います)※贈り物をするかどうかはクラスによって違うと思います。
●教科書の注文(1年間使う教科書と夏休みの宿題のドリル)
●クリスマス前と学年末前のクラスの食事会の計画(保護者達と子ども達のみ)
など。。。思いつくのはこのくらいです。
そして、他の保護者達はできる人ができる範囲で代表を手伝います。
私は言葉の問題で、イタリア人と同等に手伝うのは難しいですが、私に出来ることで協力しました。
過去に二度、バザーの時に、1枚1ユーロでお習字で名前をカタカナで書いたり、折り紙でクリスマスリースを作ったりしました。
それとは別に、担任の先生から直接頼まれて、クラスで折り紙を教えたり、他の外国人のお母さん達と一緒にそれぞれの国の有名な昔話をイタリア語に訳して子ども達に聞かせたりもしました。
イタリアの小学校は日本の小学校と比べると、学校全体での行事が少ない、生徒が全員同じ学区内に住んでいる訳でもない、送り迎えは保護者がする決まりになっているなどの様々な理由で、クラス代表の仕事の量は日本のPTA活動よりも(かなり?)少ないのでは?と想像します。
日本のPTAの仕事って一体、全部でいくつあるのでしょうか?
日本は全てのことに関してキッチリ決めてきちんとするのが良しとされていますが、イタリアでは全てに関して真逆でゆる〜いです(笑。いつも、足して2で割るとちょうど良いのになぁと思います。
最後に、私はアジア人としてイタリアに住んでいて、普段は大変なことや面倒なこと多々ありますが、イタリアに全員強制参加のPTAがなかったことは本当に有り難かったです。
この記事を書いたボーダレスライター に
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はる
Haru
- 居住国 : イタリア
- 居住都市 :マントヴァ
- 居住年数 : 12年
- 子ども年齢 : 10歳
- 教育環境 : 現地公立中学校
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