【アメリカ / ノースカロライナ】小学校閉鎖が続いているアメリカの小学生の今

すっかり冬らしい気温になりましたね。
ノースカロライナ州は、アメリカの中では南部に位置付けられますが、先日は今年初めて雪がパラパラと散らつき、12月に入ってから寒い日が続いています。

まだ小学校の登校が出来ず、オンライン授業が続いている息子たちですが、学校へ登校した時のことは、もう忘れかけているのではないかというぐらいの長い月日が経ってしまいました。

アメリカでは、11月末のThanksgiving Holidayを機に、またコロナウィルス感染者が激増し、これからクリスマスでさらに増えると言われています。
隣の学校区では、秋に登校を再開したばかりでしたが、また急遽閉鎖することになりました。学校内でコロナ陽性者が多発し、それに伴って教師も検疫をしなければならず、スタッフが足りなくなってしまったことが原因のようです。

息子たちの通う学校も、2021年1月から希望者だけ学校へ登校出来るようになる方向で動いていたのですが、そのプランもつい最近また白紙に戻されてしまい、最低でも2021年3月まではこのままオンライン授業になることが決定しました。

登校を楽しみにしていた息子たちはがっかりしていますが、仕方ありません。
また、アンケートの結果、学校区の8割以上の学校の先生たちが学校へ戻ることを望んでいないことが分かりました。

では、今こちらの小学生たちはどのようにして毎日を過ごしているのかというと、「家でほとんどの時間を親と過ごしている」小学生が多いです。
もちろん、皆が皆とは言えませんが、自転車に乗った高学年の子どもたちが近所で遊んでいる光景や、外でのびのびと遊んでいる光景は、ほとんど見受けられません。
スーパーへ買い物へ行っても、親と一緒に買い物をしている子どもは、思った以上に少ないような気がします。つまり、仕事をしている親も、リモートワークになった人が多く、どちらか片方の親が家に居る家庭が増えたのだと思います。

同年代の子ども同士で遊ばせたくても、家庭によって感染に対する価値観や考え方が違うため、誘う方も誘われた方も気を遣うこのご時世。言葉一つで相手に嫌な思いをさせてしまうかもしれないと思うと、「遊ぼう!」と声をかけることに、勇気がいるのが本音です。

そして、私はこちらに滞在している日本人の子どもたちにピアノを教えることもしているのですが、春からオンラインでのみレッスンをしていたのを、来月から希望者のみ対面レッスンに戻すことを決めました。
こんな状況の中で、命にも関わるこの決断をすることは、もちろん容易ではありませんでしたが、社会とのつながりを「デバイス」を通してでしか持てなくなった子どもたちに、何か希望を持たせてあげたい、そう強く思ったからです。

親も、子も、心身のバランスを保つことが本当に難しい毎日ですが、小学生になっても息子たちと24時間ずっと過ごせただなんて幸せだった…!と10年後に笑って思い出せる日が訪れたら良いな、と思っています。

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