【アメリカ / ボストン】アメリカ大統領選挙を終えて
少し前の話になってしまいますが、今年のアメリカは4年ぶりの大統領選挙でした。
4年前は、娘は5歳。まだそれほど選挙というものに興味があるわけもなく、選挙権のない私も部外者として客観的に見ているに過ぎませんでした。
リベラル派がほとんどのボストン地域ではヒラリーさん一色だったので、トランプさんに決まったその日は学校には泣いているお母さんがちらほらいて、それはそれは街中がお葬式のような雰囲気でした。
4年経った今年、娘は9歳、4年生になりました。
学校でも大統領選挙のことを大々的に取り上げているようで、バイデンさんとトランプさん両者のバイオグラフィーを読んで各政党について調べたり、選挙当日は子どもたちもどちららかに投票する(マネをする)など、学校でもかなり選挙について踏み込んでいる様子が見られました。
子どもたちも政治の話を熱心に話し合ったり、議論したり、テレビで候補者同士の討論を見た翌日は学校の子どもたちも、放課後のママ友との会話もその話題で持ちきりでした。
選挙日が近づくにつれ子どもたちの心もヒートアップし、その盛り上がりは教室を越え、州を越え、国中がまるでスポーツ観戦をしているかのようにも私からは伺えました。
ある州では暴動や抗議活動などが起こっているニュースも見ました。
大人も子どもも、政治に対してここまで感情移入しているんです。
子どもたちがここまで政治、選挙というものに関心を持ち意見を言う姿は、日本で生まれ育った私にはとても新鮮で興味深いもので、改めて、私はここでは外国人だということを感じさせられました。
日本はどちらかというと人前で政治の話はしないのがマナーのような、そんな空気がある気がします。
やはり本当の言論の自由がない、ということなのか?
選挙システムも随分と違って、国民が大統領選に投票できるとか、18歳から選挙権があるとか、そのような背景もあってのことかとは思いますが、子どもたちの政治への意識と関心度の高さに圧倒されたここ数ヶ月間でした。
選挙以来すっかり政治に興味を持った娘は私が答えられないような質問をたくさん聞いてきます(汗)。
4年後の娘は選挙に対し何を思って、どんな意見を言いうのか、4年後の世の中はどう変わっているのか、今から楽しみにしたいと思います。