【アメリカ / ボストン】プレイグループ“Bush craft”
学校が休校になり、間もなく1年がたとうとしています。
まさかこの事態がこんなに長くなるとは、初めのうちは想像もしていなかったことが起きています。
とはいえ子どもたちの方が順応性があるのか、うちの場合はいまののんびりとしたリモートシステムがそんなに悪くは感じていないようで、でも学校にもいつかは戻ってほしいので、親は複雑な思いです。
今日はリモートになってよかったことを書きたいと思います。
娘の仲良し友達3人のママさんたちの粋な計らいで、毎週2回以上はマスクをしてみんなでお外遊びをする時間が楽しみな習慣になっています。
もちろん雨天決行です。ボストンならではの大雪にも氷点下にも、子どもたちは負けません!
タフなのは子どもたちだけではありません。
気温がマイナス8度前後の予報が出たある日、今日はさすがに集まるのキャンセルかな〜、なんてひそかに期待していた私の携帯が鳴り、案の定集合がかかります。「マスクをすれば鼻毛も凍ることないわね(笑)!」なんて冗談を言うパワフルママさんたちなのです。
集まる場所はみんなの家から徒歩圏にある大学の施設の一部の小さい森。遊具がある訳でもないこのシンプルな環境が子どもたちには刺激になるのか、創造力がかき立てられるのか、数時間寒さに負けず忙しく遊び続けます。
その子どもたちがつけた、このプレイグループの名前が「ブッシュ クラフト」。
どうやら一人一人にちゃんと役割があって、毎回いろいろな作業を助け合ってしているようです。
どうやら数週間前の娘はハーフウルフ(狼人間?)で、大人のジャケットのフードについているファーの部分を外して娘のズボンに縫い付けるようにと命じられたりしました。他にも魔女、研究者、ハンターなどなどがいるらしく、仲良したちが集まるたびに子どもたちの空想遊びは止まりません。
ちゃんとした大学施設内なので芝刈り機が頻繁にかけられるため、その都度子どもたちが集めた枝も片付けられてしまい、子どもたちは不機嫌になる(苦笑)という残念なことも時たま起こります。私有地なわけではないのでこればっかりは仕方ありません。
先日は雪の重さで倒れかかった数本の木が安全のためか根本から切られてしまい、子どもたちは初めは残念がっていましたが結局は切り株の部分をドラムにして、ついでにボーカルもつけてバンドができていました。
休校とステイホームが続く中、ハロウィーンも去年はこのメンバーだけでしましたし、冬休みも集まっては遊び、来週のバレンタインズデーも家族のように仲良しになったこのメンバーでプレゼント交換の予定です。
12月に氷で作ったランタンに火を灯し、極寒のなか土星と木星の大接近を一緒に見たのもとってもいい思い出です。もちろん雪が積もればみんな夢中でそり遊び。
子どもたちの笑顔を見ながら、今は遠くに出かけることができなくても幸せってこんなに身近な所にあったんだな、と思ったりしました。
子どもたちも将来コロナ時代を振り返った時、このブッシュクラフトの楽しかった記憶も思い出すに違いありません。娘はこの集まりは高校生になっても続ける、と言っています(笑)。是非そうしてほしいと親は思っています。
コロナだからといって「学び」だけでなく大切な「遊び」も止まることはありません。世間では親がなくても子は育つ、と言いますが、「学校がなくても子は育つ」ものです!(学業的には遅れてしまっているかもしれませんが)
子どもたちの適応能力の良さにはたくましさを感じている今日この頃です。
この記事を書いたボーダレスライター に
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りつな
Ritsuna
- 居住国 : アメリカ
- 居住都市 : ボストン
- 居住年数 : 13年
- 子ども年齢 : 9歳
- 教育環境 : 現地公立小学校