【オランダ】オランダに戻っています🇳🇱

久しぶりの投稿です。(と、前回も書いていましたが)
オランダに戻りもうすぐ約2週間が経とうとしています。

これまでの流れをここにまとめておこうと書き記します。

日本への一時帰国のためオランダから飛行機に乗ったのが2/8(土)でした。
もうこの頃には”コロナウイルス”という言葉もオランダにちらほら広がっていました。

この頃からすでに面白可笑しく”アジア人を見てウイルス扱いする”のような行為はちらほら始まっており、
NOS(オランダの公共放送番組)ではそういった問題が取り上げられるようになっていました。

空港へ行くと、搭乗待ちロビーではすでにマスクをつけた人がいて異様な雰囲気でした。
無論、マスクをしているのはアジア系の人々でしたが。

到着した日本は花粉症の時期ということもあって、多くの人々がマスクを着用している状況。
ただ、電車も平常運転、街もそこそこの人で溢れかえっていました。
京都の祇園なんかは、いつもよりも観光客が少なく、とても歩きやすい”かつての京都”を取り戻したようにも見えました。
先祖にご挨拶に行ったり、必要な買い物を済ませたり…
ただ、ドラッグストアでは朝から人々がマスクを買い求めるために列を作ったりしていて、深刻な状況が始まっていたように思います。

それでもスーパーに人が押し寄せるようなことはなく、少なくとも私が住んでいる地域では、生鮮食品や食料品に関してはまだまだ潤沢にあるように見えました。

そうこうしているうちに学校が休校になりました。
しかし、だからといってスーパーなどが混乱に巻き込まれたという様子もありませんでした。

混乱の中でしたが、彼は公立学校教員を退職し手続き等も無事終わりました。
そして、3/12(木)のKLMの直行便でオランダに戻ることができました。

少し話が前に戻りますが、3/9にKLMが日本-オランダのフライトを1/2便に減便したことで、
これからオランダに戻る身としてはかなり緊張感が高まりました。

ただ何とか幸運にも、我々のフライトは減便される側にあたることなく、帰国が叶いました。
もしオランダへの帰国が翌日の3/13(金)だったらフライトはキャンセルされていたので、冷や汗ものです…

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話は変わりますが、今回の一時帰国は、彼の退職に合わせてのものでした。
無事、退職手続きも完了し、生徒たちに別れを告げて大阪府立高等学校教諭を退職しました。

近年(?)の生徒というのは、とてつもなく情に厚く、且つとても器用で…
彼は週2回の教科指導をした生徒170人以上から、個別のメッセージをもらっていました。笑
担任クラスなら理解できるのですが、教科指導の先生にそこまでできる!?と、私も驚きました…

手前味噌ですが、1年間私たちが先にオランダへ行っている間も、懸命に”より良い授業”を目指し、
決して手を抜くことなく邁進してきた努力が生徒たちに伝わったのかなぁ。と思います。

教員をされている人ならわかると思いますが、進学校と呼ばれる学校で自分よりも学校在籍年数が長い受験生を教えることは、多少なりともプレッシャーがかかります。
生徒たちにはその学校で積み上げたものがあり「お手前拝見といきましょうか」という雰囲気も否めません。笑
まだまだ知識偏重型学習が一般的な日本の教育現場の中で、考査を全て論述にするなど、時に生徒たちの理解を得ることに苦労しながらよく頑張っていたんだろうなぁ。と思います。

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さて話は戻り、3/12(木)のKLMのフライトの搭乗率は何%だったのでしょうか…
親子3人、全員が3列使って寝そべれるくらいの空きはありました。何とも奇な体験だったと思います。
KIXの搭乗待ちロビーはどこか緊張していて、グラウンドスタッフが乗客に
「現在、熱などはありませんか?」と聞き回っていました。

出国の際もとりわけ健康チェックをされた訳でもなく、飛行機の乗務員もナイロン手袋をつける訳でもなく、搭乗率が低く、マスクをしている乗客が多いだけで、ほとんどいつもと変わらないフライトでした。

また、スキポール空港に到着してからも、健康状態の確認もなく入国が許可されました。

荷物を取り、ドライバーサービスの村上さんの車に乗せてもらい、自宅まで送り届けてもらいました。
3/12(木)に日本を発ち、3/12(木)の夕方にオランダに到着したため、
「明日(金曜日)は学校を休んで、土日ゆっくりしてから月曜日から登校しよう」
と話し合っていました。

事前に担任と校長とメールでやりとりした時に「普段通り登校しても良い」という許可をもらっていたので、月曜から登校するつもりではありましたが、できれば”陰性”という証拠が欲しいと思っていました。
しかし、オランダでは”症状がない者”の検査は認められないため、ここ数ヶ月体調不良のなかった私たちはいくら”日本からの帰国者”であったとしても、検査を受けられないということがわかりました。

…ということで、本当に“普通の帰国”となりました。

帰国日はスーツケースの片付けをして過ごし、金曜日の早朝に学校から連絡があり。
担任が体調不良のため、今日は学校をお休みにします。とのこと…
ということで、どちらにせよ金曜日は学校がありませんでした。

この頃からオランダでは保護者たちによる「学校を休校にして欲しい」というような署名活動が始まっていました。
EU周辺国では休校措置が既に始まっていたのですが、オランダ政府は休校措置を決めかねていました。

そして、その週末にオランダ全土で4/6までの休校が発表されました。

よって、うちの娘は日本への一時帰国と合わせると、2ヶ月間学校を休むことに…
これぞ”ロングバケーション”です。←

休校になった後は、次々といろんなものが閉まり始めました。

図書館、美術館が閉鎖され、時間を過ごすことができるのは屋外に限られ始め。
街でも衣料品店も店を閉めたり、公共交通機関では運転士の横にバリケードがされています。
つまり、ICOCCAのようなカードを所持していない者は切符を買えず、乗車ができません。
また、あらゆる店舗では現金のやりとりが制限され、店ではカードでしか買い物ができなくなってきています。

オランダではデビットカードが主流となっていて、クレジットカードが使えない店舗も少なくありません。
要するに、今オランダではクレジットカードと現金で生活しているような人は物が買えない状況になりつつあります。
観光客であれば、もう帰国しているとは思うのですが、判断を誤った観光客は今この国でどうやって過ごしているのだろう…と少し心配になります。

また、欧州では国境が閉鎖されつつあるので、別の国に移動することもほぼ不可能になっています。
よって、欧州ではみんな今滞在している国にいるしかない、国どころか家にいるしかない。という状況です。

オランダの規制はスペインなどと比べると緩い方ではあると思いますが、ここ最近は天気が安定していて、不用不急の外出を拡大解釈して外に出る人が多いようで、昨日は政府から緊急アラート(日本の地震速報のようなもの)が鳴り、

“人とは1.5mの間隔を空けること。体調が悪いなら家にいること。自分自身と周囲の人を守る行動を。一緒にこの状況を乗り越えましょう”

というようなメッセージが届きました。

皮肉にもめちゃくちゃ天気の良いオランダ。笑
家にいることが人を助けることに繋がる。
欧州ではこの考え方が広く理解されようとしている様子がわかります。

とにもかくにも、買い物以外は家に引きこもりの毎日。
日本で大量に仕入れたボードゲームで遊びながら、子どもとゆったり過ぎる毎日を楽しみたいと思います。

マイナスなところにフォーカスしていても仕方ない。
こんな時だからそこ、家での時間を充実させてやろう!

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