【オランダ】現地校見学(8)

久々ですが、新学期も始まり、また現地校見学に行ってきました。

今日行った小学校は、オランダの一般的な公立小学校です。
娘が小学校に通いだしたこともあって、少し視点を変えてみることが出来るようになったような気がします。

外観からすると、あまり大きくなさそうだったのですが、入ってみると室内もそれなりに大きい建物でした。

会場に案内され、最初はプレゼンテーションからスタート。
少し建物が古そうだな、と思っていたのですが近々建て直しの予定とのこと。

実はオランダでは、小学校の改築工事には教員の意見が反映されるそうです。
「group1の子どもたちはこういった学習をするため、それに基づいた学びがあるレイアウトにして欲しい」
「子どもたちの動線はこの方が、ここが混雑しなくていい」
など、教育活動をもとにして、子どもたちと教員がより学校生活を送りやすいように、アイデアや意見が採用されます。

これって本当に素敵なことです。普段から生徒に接している教員にしか分からない生活の不便さや、子どもたちを観察しているからこそ生まれるアイデアや意見があると思います。
そういった意見が直接、設計の時点で反映される…どこまでeducation firstなんだ!

スライドで見せてもらった新校舎の写真には光が溢れていて、子どもたちがリラックスして学んでいる様子が映し出されていました。
スライド説明が終わり、それから校舎内の案内へ。

学校見学へ行くと毎度思うことなのですが、子どもたちの動きが読めません。笑

例えば、今日は13時からの説明会だったので12:50に学校へ着いたのですが、
私の後ろから続々と子どもたちが建物に入ってきます。
私からすると、
「どこ行ってたん…?」という感じ。
小学生が校舎外に出て、また戻ってくるなんて日本ではほぼあり得ません。
たぶん、昼食のために自宅へ帰っていたのだとは思うのですが。
数人の生徒が帰ってくるなり、先生と”hoi!”と挨拶をしてハグをしていました。

それから、ある教室では4名くらいの生徒が教師1人と授業をしていたり。
別の部屋では、1対1で教師と何やら紙を書いていたり。
「今は何の時間なんだ….???」という疑問がたくさん。
仮に、ある教科や教室の担当教師がそのように少人数の対応をしているなら、
残された生徒はどうなっているのか….謎ばかりです。

その都度、教師に聞けば良い話なのですが。
なんせ案内中なのでなかなか聞けず。
とにかく、様々な教室を案内してもらって、やはり学校がカラフルで明るく、
今日も生徒たちがとても楽しそうに活動をしている様子が伝わってきました。

どこの教室の後ろの方にもPCがあり、調べ学習ができる環境が整っています。
もはやインターネットを調べ学習の1つの選択肢として用意できない状況って、世界と全く繋がれない状態です。
教室で活動している生徒たちもiPadを片手に何か作業をしていることもしばしば。

やっぱり、こういう設備が最初の段階として必要不可欠です。
私は授業で、生徒のスマホを使って調べ学習をさせていましたが、本来は国がきちんとそういったものを準備すべき。苦渋の選択だったことを思い出しました。

今日の小学校でもたくさん考えさせられ、学びの多い学校見学となりました。

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