【オランダ】初めての”夜の”保護者会

先日、娘の小学校の保護者会が夜に開かれて参加してきました。
てっきり娘を連れていって良いものだと思い込んでいて、保護者会が行われる日の朝、
「今日の夜は娘連れて行って良いですよね?」 と担任に聞くと、
「いや、ダメダメ!」と言われ、おくちポカーン。
「え?!そこはダメなの?!」となりました…(いや、確かに夜やけど)

シングルマザーを除き、みんなだいたいその時間にはパートナーが家に帰っているものね。
こういう時に1人で育てていると大変です。

「保護者会に来るなら、ベビーシッターでも雇ってね」
とあっさり言われてしまい。
あぁ、そうだった…
自分がベビシッターを雇うことに対してハードルが高い日本人だということを自覚しました。

保護者会の始まりは18:45で、終わりは見えない…
一瞬、先日登録したベビーシッターサイトにでもお願いしようかと思ったけれど、やっぱりこんなに慌ただしい中で初めてのベビーシッターをするのは不安…っていうか、当日の夜とか無理だよな…と、断念。

ということで、知り合いのママに無理を承知でお願いをしました。
すると、快く引き受けてくださって…泣
本当に感謝しかありません、ありがとうございました!!!

娘を預けに行く前に食事とお風呂を済ませ、18時過ぎに預かってもらい。
それから小学校へ。まだ少し早かったけれど、何名かの保護者はもう体育館にいました。

しかし、全校生徒の数に比べて、圧倒的に座席数が足りない。(完全に教員目線)
そもそもオランダの小学校の体育館は小さいんです。
たぶん日本の小学校の平均的な体育館の半分、もしくはそれ以下。
でも、見渡すと立ち見がいるくらい満員の体育館になっていました。

そして、私は完全にアウェー。笑
確かに娘の学校にアジア人はほぼいないに等しいけれど、それでももっと多種多様な人がいるんはずなんだけど…この保護者会にそういう保護者たちはほぼゼロで、結構目線も痛かったです。笑

時間になり、スクリーンに映し出されたPowerPointのスライドとともに、夜の保護者会は始まりました。

びっくりしたのは、何というか、アットホーム過ぎて、緊張感はほとんどなし。
もちろん真面目な話(教育内容や学校方針)の話はしているのですが、
スピーカーはたまにジョークを交えて話しているので、みんな笑う、笑う。

そして、話が進む中であっても、質問がふと保護者席から飛んでくるのも当たり前。
(個人的にはこの様子を見て、保護者たちもそういった対話の教育を受けてきたからこそ、こうやって質問をすることができるんだろうな。と思いました)
とにかく、私が人生を通して経験してきた保護者会とは全く異なりました。

しかも、どちらかというと事務的な話ではなく、
うちの小学校はどういった生徒を育てようと思っているか、
そのために取り組んでいる教育活動にはどういったものがあるか、
どういったメソッド(大学教授が話す動画も使われていた)を用いるか、
卒業時にはどういった力が生徒に培われているか、
ICT教育はどういった教育目的のためにしているか、
体育の授業はどういった位置づけにあるか、
学校カウンセラーの役割、
保健所や子どもセンターとどのように協働して生徒を見守っているか…

…あれ?ここ、公立小学校ですよね?

とにかく、「この手続きは…」という話はゼロ。
教育理念やどのように子どもたちを健全に育てるか、
そのためのチームワークはどのようにして働いているのか。

そういった理念の話が多かったと思います。
表示されるスライドの文字をGoogle翻訳を使いながら聞いていたので、
私の認識が少し異なるところもあると思うのですが。

教員席に座っている先生たちはマグカップを片手に話を聞いているし、
保護者たちもかなり(笑いが起こるくらい)リラックスして話を聞いていました。

それから、全体会が終わり、クラス会へ。
group1のクラスは2つありますが、学年では30名~40名の生徒になるとのことでした。
保護者の数は3分の1くらいだったと思います。

全てオランダ語で進められる中で、保護者の自己紹介が始まりました。
それぞれ、「○○の母です!」という風に続いていたのですが、
私は英語で話すというのもあって、簡単に自己紹介をしました。

海外に住むのは初めての経験だということ、
娘も私もオランダ語は一切話せないということ、
インターナショナルではなく現地校にしたのは大きな挑戦だけれど、言語も含め、この国の文化を尊重し、長い時間をかけてこの国のことを知りたいと思っていること、
そして、娘にも、私自身にもこの国で友だちができることを望んでいること。

意外にも(?)、そこにいた保護者は温かく拍手をしてくれて、
“welcome to the Dutch culture!”と、声をかけてくれました。嬉しい!

そして、その後もオランダ語でgroup1の教育内容の説明が始まりましたが、
私の後ろにいた1人のパパがその都度、
「今はこんな話をしているんだよ!」と英語に訳してくれて….
本当に感謝ばかりの保護者会でした。

保護者会が終わった後も、何名かの人が話しかけてくれて、
「うちの娘は隣のクラスだけど、何か困ったことがあったらいつでも頼ってね!」
など、声をかけてくれました。温かいなぁ。

私には知り得ない学校での規則や細々としたことがまだまだありそうなので、
分からないことはきちんと周りの保護者に聞いていこう!と決めました。

…ということで、全ての保護者会が終わったのが20:50!
急いで娘を迎えに行き、自転車で帰宅………
「おかあさん、よるのおさんぽははじめてだねぇ~」
と、嬉しそうに自転車の後ろで話す娘。
まさに、月曜から夜更かし。(テレビのタイトルやないかい)

初めての保護者会は緊張の連続でしたが、
私と娘の存在を知ってもらう良い機会となりました!

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