【ニュージーランド】1月はニュージーランドの夏休み

ニュージーランドは南半球にあるので、学校は12月の半ばから1月の終わりまでが夏休みとなります。

12月終わりには、一大イベントのクリスマスがありますので、クリスマスまではみんなせわしなく過ごしますが、それが終わると一気に休みモードになり、街も一息ついてゆったりとした雰囲気になります。

出かける人が多くなるので、街中の人の数も減りますし、お店もお休みのところが多くなります。1月の一週目までは会社が休みのところも多いので、クリスマス後からの2週間は特に観光地やキャンプ場が込み合う時期になります。

その時期が過ぎるとまた徐々に仕事へ戻る人たちが増えますが、仕事を1月いっぱいまで休む人も少なくありません。

ニュージーランド人の休みの過ごし方は、実家に戻ったりすることもありますが、やはりキャンプへ行く人が多い印象です。1週間や2週間、同じ場所でキャンプしてのんびり過ごす人も多く、キャンピングカーや、部屋を車で引っ張っていくキャンパートレイラーなども多く見られます。これらはいいものだと高級車並みの値段がします。家族で一台持って使いまわしたり、親が買ってあまり使っていないので子供家族が使ったりすることもあります。

また、ニュージーランド特有の過ごし方は、bachへ行くことです。バッチ、と読みますが、これは簡単に言うと別荘のようなものなのですが、歴史の浅いニュージーランドでは、3,4世代前の家族が、海辺や森の中に簡単な家、bachを建てて、それを代々大切に使っています。何世代も受け継がれているものはfamily bachと特に呼ばれていて、家族間で順番に使ったりします。

建物としては、いわゆる別荘のように普通の家のような建物であったりすることもありますが、古いものだと、小屋のようなものもあります。基本的に街から隔離されているところにあるので、上下水道は通っていないのは普通で、電気が通っているとかなり過ごしやすいものになります。飲み水は持ち込んで、シャワーやトイレは雨水を使用します。トイレも下水がないので、いわゆる“ぼっとん“で、たい肥に変えられるようなトイレがあるところや、水洗トイレの場合は、大きなタンクが庭に埋まっていて、何年かに一度、空にしてもらうシステムです。

水道が通っていないなんて、考えられないような気がしますが、ニュージーランド人は、この不便さよりも自然の中で過ごす時間を大切にします。自然に近いからこそ不便であり、そういう場所に週単位で過ごしに行くのがとても贅沢なのです。朝、誰もいないビーチで波の音を聞いたり、コーヒーを飲んだり、一方山では、山道を散策して鳥の声に耳を傾けたりして、自然に身を置いてゆったりと過ごすことを好みます。もともと人口の少ない国ですが、だからこそ得られる“誰もいない”場所で過ごす休暇こそが、ニュージーランド流なのです。

しかもそういう場所に、例えばクライストチャーチからなら1時間も車で走るだけでたどり着けるのですから、ニュージーランドでの暮らしはやめられません。街ばかりに目を向けていると、そういう場所にはたどり着けません。ニュージーランドは、街と街の間に魅力がつまっている国なのです。

そんな自然の中で、子供たちは自然遊びを一日中しています。私たちは海辺にある友人のfamily bachへ行く機会があったのですが、私の一日は朝、朝食とコーヒーと本を持って海辺へ行き、誰もいないビーチで朝ご飯を食べ、瞑想のようなものをし、横になって本を読む、そんなのんびりした時間から始まりました。
何となく、いわゆる意識高い系みたいな過ごし方ですが、そうなってしまうのがニュージーランドなのです。友人たちもいましたが、みんなそれぞれ過ごしたいように過ごします。子供は子供たちで勝手に遊びますし、中学生くらいの友人の子もいたので、私は子守を任せて、かなりのんびりさせてもらいました。たまにうちの息子はどこにいるのか確認するくらいで、日焼け止めと水を与えて、6歳の息子は一日中どこかで遊んでいます。その間私は、暑くなったら海に入り、涼しくなったら戻ってまたビーチに座る。近くの丘へ歩きに行ったり、ビーチの先をみんなで散策しに行ったり。夜は屋外でバーベキューして食べたり飲んだり。こんな時は睡眠時間を気にせず、子供たちは夜の散策に懐中電灯を持って出かけたりします。

私はこんなニュージーランドの過ごし方が大好きです。

正直、自由すぎて、このようなライフスタイルに最初は戸惑いましたが、一度味わってしまうともう戻れません。そして、その場にいるみんなが、私たちはラッキーだ、と言います。みんな一度は海外で生活しており、どんなにニュージーランドが素晴らしい国なのかを再確認し戻ってきているので、こんな生活ができてありがたい、とみんな思っているのも、なんだか素敵なことです。

私は、こんな時間の過ごし方を皆様にも是非体験してもらいたいと思っています。ニュージーランドまで来てキャンプなんて、って思う方もいるかもしれませんが、この、自分が解放されるような快感を一人でも多くの方に体験してもらいたいです。

水野 宏美

Hiromi Mizuno

  • 居住国 : ニュージーランド
  • 居住都市 : クライストチャーチ
  • 居住年数 : 15年
  • 子ども年齢 : 6歳
  • 教育環境 : 現地公立小学校

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