【アメリカ】アメリカ人は食べ残しを豪快に捨てる!?

今回は、息子が保育園へ通い始めてからの初めての行事、エッグハントの日のことをご紹介したいと思います。

アメリカで4月のメインイベントといえば、イースター。
近年、日本でもイベントの一つとして扱われるようになりつつありますが、あまり馴染みのない人も多いのではないでしょうか。

そもそもイースターとは、日本語に訳すと「復活祭」。十字架にかけられたイエス・キリストが、復活したことを祝うための日だと言われています。
キリスト教にとって、最も大切なお祭りともいえるイースターは、子どもたちにとっても、とても楽しいイベントなのです。

息子の通う保育園ではこの日、エッグハントというアクティビティをしました。
基本的に、保育中は親が教室へ入ることは出来ないのですが、このようなイベントの日は、あらかじめ先生から開催時間を教えてもらい、親も見学できるようになっています。

この頃は、慣れない園生活と、飛び交う英語が分からないという不安から、毎日泣きまくっていた息子。初登園から半月は経っていましたが、見学に来た私の姿を見つけるなり、目にみるみると涙を溜め、口はへの字に曲がっていきました(笑)

他の子どもたちからは、わくわくしている様子が伝わってきました。

これから外へ出ます。とても可愛らしい教室ですよね。

この日のために、プラスチック製のカラフルな卵型の容器(大型スーパーなどにこの時期沢山売られています)の中に、おもちゃやシールなどの小物アイテムを詰めて、20個ほど事前に先生に渡しておきます。
そして当日、各自持参したバスケットを手にした園児たちが、プレイグラウンド(園庭)にばら撒かれた卵を、先生の掛け声とともに一斉に走り出し、卵を見つけて拾っていきます。

目にも鮮やかな色とりどりの卵を、元気よく走り回って懸命に拾い集めていくその姿は、本当に可愛らしかったです。

さて、心配していた息子ですが、卵を拾うときだけは楽しそうでしたね(笑)
バケツいっぱいに拾い集めた園児たちは、その場でオープン!
「開けるのは家に帰ってから!」と叱ったりしないのは、アメリカだからなのか!?それとも、年齢的にまだ許されるのか…。

そんな、人生初のエッグハント、私もとても楽しませていただきました。

楽しくエッグハントをした後は、教室に戻ってパーティ!

すごい…!カラフルでアメリカっぽい!!
フルーツ三種類、人参(生)、スナック菓子(チーズ味)、チョコレート味のカップケーキ(カラフルトッピング)でした。
この日のような行事の後のスナックは、普段のスナックよりも豪華で、それぞれのスナックや飲み物、パーティ用の可愛い紙皿などは、事前に寄付者を募集し、希望者がサインアップして、当日朝に持って来る仕組みになっています。

そして、この日、私が一番びっくりしたのは、食べ残したものを、豪快にゴミ箱へ捨てる先生の姿でした。

子ども達も、食べたくないものは平気で残すのです!
まだ封を開けていないものや、全く手をつけていないものも、先生が一言、「これ、もう要らない?」と聞いて、子どもが「うん、要らない〜」と答えると、その容器や紙皿ごと、ガッサーーー!!とゴミ箱へ入れてしまいます。とにかく、潔い!思わず、「もったいない!」と叫びそうになりました。

日本では、「残さず食べよう、苦手なものも頑張ろう!残さず食べたら偉い!」の教育が、一般的ですよね。ましてや、子どもの目の前で食べ物をゴミ箱へ捨てる行為なんて…まずしませんよね。
息子に尋ねたら、お菓子だけでなく給食も、残したものは先生が躊躇なくゴミ箱へ捨てるのだそう。

また、日本では「いただきます」「ごちそうさま」を言いますよね。
アメリカは、そんな掛け声がありません。子どもたちは、自分の目の前に給食やスナックが置かれたら、置かれた人から何も言わずに食べ始めて良いのです。

登園して初めての給食の時、当然、皆の食事の準備が整って「いただきます」的な儀式をしてから食べ始めると思い、律儀に待っていた息子は、隣の子がいきなり食べ始めたことが衝撃的だったそうな…(笑)

そういえば、ホームパーティなどの集まりでも同じです。
アメリカでは、ポットラックと言って、料理やフルーツなどを持ち寄り、バイキングのように並べ、好きなものを自分で取って、皆でワイワイお喋りしながら食べることがしばしばあります。
食べようと思って取ったお料理、一口だけ食べて後は残したり、取ったのに全く手を付けなかったりしても、それは作ってくれた相手に対して失礼なことにはならないと聞いたことがあります。もちろん、人によると思いますが…
そういう文化なのです。

でも、これに関しては、私はあまり賛同出来ません(笑)
やはり食べ物を粗末にしてはいけないという、日本の「もったいない」精神を、息子にも忘れて欲しくないので、アメリカはこうだけれど、残さず食べてくれたらママは嬉しいと伝え、家ではきちんと残さずに食べてもらっています。

また、このことについて色々と調べてみると、実は日本の食品ロスもかなり酷い、ということを知りました。コンビニやスーパーのお惣菜などの食品ロスはもちろん、日本の家庭から出る食品ロスもかなり多いようです。
この原因の一つとしては、まだ食べられるけど賞味期限が近かったり、まもなく切れそうだったりというものを、安心・安全を目的に破棄することが挙げられるみたいですが…。

そうそう!
少し話は脱線してしまいますが、アメリカの食品の賞味期限の長さったら、すごいんです!一年以上生活していると、もう何とも思わなくなってきたのですが…牛乳は基本2〜3週間先、生の肉も、冷蔵保存で1週間以上の賞味期限が設けられていることも。
日本なら、牛肉なんかは、購入して2〜3日冷蔵庫へ入れておくと、みるみるうちに黒っぽく変色してきますよね。…そう、こちらは、2〜3日ぐらいでは、変色しないんです。ということはつまり…恐ろしい(笑)私はあまり気にしていませんが、気にされる方はオーガニックやホルモン剤不使用のお肉を購入するようです。

豪快にゴミ箱へ食べ残しを突っ込むアメリカと、もったいない精神の日本。

それぞれの国の文化を知ること。
それはつまり、やり方や選択肢は、決して一つではなく、いろいろな答えや考え方があるということ。

これは、息子の今後の人生においても、何かプラスになると確信しています。

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