【オランダ/アイントーフェン】保育・学童
こんにちは。
私の住むオランダでも、暖かい日が続き、花が咲き始め、春の訪れを感じます。長く暗く雨の続く冬がようやく終わりそうです。
さて。今回は、保育園と放課後学童保育との連携について記します。
以前にもどこかで書きましたが、オランダは時間や場所の使い方において効率性が求められます。保育園と小学校の時間外保育(学童のようなもの)にもこの点が表れています。
小学校(以前にも記した通り、運営母体は色々)の隣には、ほとんどの場合保育園が併設されています。二つの異なる法人が運営する保育園が、一つの小学校の隣に併設されていることもあります。
我が家の場合、長女が通っている小学校に併設されている保育園に長男が通っているので、送迎が便利です。また、園庭/校庭の柵越しに姉弟がお互いを見かけることもあるようで、「学校/園でもお互いがいる」という安心感にもなっているようです。
保育園は、就労している親の乳幼児(0歳〜4歳未満)が通う長時間クラスと、親の就業状況に関わらず幼児(2歳〜4歳未満)が通う短時間クラスが設けられています。
長男の場合、週に2回(月曜日・木曜日)は、長時間クラス(最長7:30〜18:15)に通い、週に1回(火曜日)は短時間クラス(8:30〜14:30)に通っており、同じ建物ですが入り口が異なり先生も違います。
この短時間クラスのお部屋は、14:30に幼児が帰ったあと、14:45から隣接する小学校の生徒が移動してきて、学童保育の部屋として使われます。時間によってシフトが組まれているようですが、短時間保育を担当するスタッフと、放課後学童を担当するスタッフは共通で、学校ではなく保育園(等)を運営する法人に所属しています。
なお、オランダの小学校には給食制度がなく全員お弁当を持参しますが、保育園と学童保育では施設からおやつが提供されるため、食品倉庫や冷蔵庫もあるようです。日本の幼稚園など、午後早い時間に子どもたちが帰宅する施設が、15:00以降は学童の施設として使われるようなイメージでしょうか。
もちろん、全ての学童利用者がこの施設でカバーされるわけではなく、小学校の低学年の子どもたちがこの部屋を利用し、小学校高学年の子どもたちは学校内の他の部屋を利用しています。小学校の先生たちは、14:45に生徒たちを見送ると、その後は教師としてのいわば直接的な仕事(生徒と共にいる)はなく、間接的な仕事(教材準備・必要な家庭とのウェブ会議・自己啓発・報告書作成など)をしているようです。
学校における部活動がないのも、日本との大きな違いかもしれません。(別途料金を払う放課後スポーツアクティビティーは別枠であり、これについては今後レポートしますね。)
長女は今週、学童保育の活動で「チャリティーショップ」を設営していました。クッキーを焼いたり、クラフトを作って、学校前の広場にお店を作り、通りすがりの人(ほぼ、保護者や学校関係者)に声をかけ、売り上げをウクライナ難民支援に寄付しているそうです。アクティビティー導入時に先生がお話してくれたのだと思いますが、「戦争があったんでしょ?」「お金がないと困るよね。」など、国際情勢に関心を寄せる発言をしていました。
長女は週に2回、放課後学童保育を利用しており、長男の保育利用状況と組み合わせると、以下の通りになります。
月曜日:子どもが二人とも8:30〜17:30まで保育(親が長く働ける日)
火曜日:長男は14:30まで保育園、長女は14:45まで学校(親が14時頃まで働ける日)
水曜日:長男は終日家庭、長女は12:20まで半日学校
木曜日:月曜日と同じ
金曜日:長男は終日家庭、長女は14:45まで学校
平日は毎日8:00〜17:30まで二人とも保育園に通っていた日本での生活からすると一見複雑ですが、慣れると親も子も混乱はありません。
長男も、「今日はお昼寝のある保育園(長時間クラス)?お昼寝のない保育園(短時間クラス)?」と本人なりに区別しているようです。
この記事を書いたボーダレスライター に
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西山 千香子
Chikako Nishiyama
- 居住国 : オランダ
- 居住都市 : アイントーフェン
- 居住年数 : 1年未満
- 子ども年齢 : 6歳、3歳
- 教育環境 : イエナプランスクール、保育園(週3日)