【オランダ】ホームスクーリングレポート・次女編

こんにちは、砂に車輪をとられ自転車で転倒しました、アムステルダムの有川です。
幸い大きな怪我はなく打撲のみ。オランダ人並みの脚力への道、まだ先は長いです…

今回はまた過去にさかのぼり、コロナ禍における次女のホームスクーリングについてご紹介します。(今現在は、5月の分散登校と6月からの完全再開を経て夏休み中です。)

長女のニューカマークラスはオランダ語習得中心の内容でしたが、4歳の次女は通常の現地校に所属しているので、また違った課題の内容・進め方でした。
当初はこれが混乱のもとだったのですが、慣れてくると、というよりもできないことに対するあきらめがついてからは、私も楽しんで取り組むことができたように思います。

●オンライン学習の内容 次女の場合

まず、長女と同様のプラットフォームから様々なオンライン教材が提供されました。
姉妹違う小学校ですが、同じ運営母体なので、使用しているシステムが共通していたことはICT苦手オカンには救いでした…

コンテンツは多様で、言葉 、読解(リスニングはわたしゃお手上げ)、数、形(立体もあります)、お金の計算、時計などなど、次女は楽しんでやれていたように思います。

次女のオンライン教材の一例

いつ終わるとも知れぬホームスクーリングだったので、お互いストレスにならないよう、時間や量はあまり気にしないようにしました。10分の日もあれば30分以上やる日も。

これは、ホームスクーリングに限らず、今後何かを学習をする際のポイントかもしれません。何か一つでも納得できたら良しとする。
学習を何ページ進んだとか何時間やったとか「量的」に捉えずに「質的に」考える癖をつけると、学ぶ姿勢が継続しやすいのでは。
…と時間がないだの言い訳ばかりして勉強しない自分への戒めもこめて。。

ちなみに4歳の次女にとってはPCのトラックパッドでの操作は難しく、マウスも大きすぎてダメ、結局タッチパネルが1番学習しやすそうでした。

 私のお気に入りは神経衰弱。めくるたびに発音が流れるので、遊びながら目と耳でオランダ語を学べて楽しい、私が!

私が子どもの頃にはなかったオンライン学習。
オンライン教材の良い点は、横断的・複合的な学習をみずから簡単にインタラクティブに学習できるところです。

例えば文字を文字だけで学ぶのではなく音声や視覚的イメージと合わせて捉えることができたり、色と形と数と音を同時に丸ごと学べる等、複数の学習要素を、教科の枠も越えながら、さらには遊びと学びの境界も横断しながら、総合的にそして一人で簡単に学ぶことができます。

かつての私の小学校時代の家庭学習でこれを再現しようとしたら、複数の教科書を広げて、ラジカセを持ってきて、画用紙を持ってきて、文字を書きながら再生ボタンを押しながら教科書を複数読みながら画用紙で形を作っているような、そんなイメージでしょうか笑。

もちろんオンライン教材だけでは成立しない、人や環境との関わりの中で生まれる肥沃な学びの土壌が外には無限に広がっています。

これからの学びは、それらのバランスを探っていくことが肝要なのでしょうか…未知数。

●リモート学習の内容 次女の場合

オンライン教材のほかには、毎週先生からweektaskがメールで送付され、それをガイドに一週間の課題を進めました。
ちなみに4歳の次女は Group1という最初の学年なので、ガッツリ勉強!といった課題ではありません。

 まず毎週ごとにテーマがあります。
「春」「春の花」「植物の成長」「イースター」「家・建築」「職業・工具」「キングズデー」(オランダ国王の誕生日)…

このようなテーマに沿って、詩・読解・制作・ワークシート・運動など、項目別の指示や教材の添付(先生手作りのYouTube動画もアリ)があります。

まずは私が訳して理解し、今の私たちの能力でできることとできないことをざっと整理して、とにかく「できることだけ!」に取り組んでいきました。

効果的だったのは、写真を先生にメール送付するという指令。
例えば、「春の花を観察して花と子どもの写真を送ってください」など。
集まった写真は週ごとに先生がまとめて教室に掲示し、その壁面の写真を保護者たちに送り返してくれていました。

この写真のやりとりがホームスクーリングのモチベーション維持に役立ちました。
教室に貼られた写真を見せて、「ほら、教室に貼ってあるよ!」と言うと、次女も嬉しそう。
家でやってることが無駄になってないという、家の外側とのつながり、手応えを母子ともに感じることができる貴重な機会でした。

でもわりと皆さん写真を送っていなかったり、指示とは全然違う写真を送っていたり、なんだかとてもゆるい感じで…笑
「課題を毎日きちんとやりましょう!」とは異なる、「ホームスクーリングを楽しんでね〜!」というテンション。
肩の力が抜けていて、ちょっとホッとしました。

課題の中でも、やはり工作は言葉が関係なくてラクなので真っ先に取り組みました。
シンプルに楽しい!長女ももれなく参加し、3人でワイワイやりました。

先生方手作りのYouTubeは、積み木を使ったゲームや、アルファベットを覚えるゲームの紹介などがありましたが、撮影者の指が映りこんでいたり(撮影あるある笑)、なんだかゆるく、癒し動画でした。

●印象的な課題を勝手にランキング

1位 テーマ「春の花」:切ったり描いたりして枝を表現し、お花をクレープ紙で作ろう!

これは楽しかった〜。
子どもたちが1番集中した制作課題でした。
外で拾ってきた枝を画用紙に貼り、クレープ紙と木製ビーズで桜を作りました。

2位 テーマ「家」:家にある椅子や布でテントを作ろう!

テントとか基地とか子ども大好きですよね。
その後のおうち遊びにも広がり、しばらく楽しめました。
他にも折り紙で立体の家を作る課題も。オランダでも折り紙やります!スーパーにも売ってます。

3位 テーマ「職業と工具」:ワークシート

まず、4歳で工具を学ぶのがけっこう謎。
そして職業の学び、まさかの 「石工」て…。セレクトがさすがレンガの国です。おかげで次女はスコップとコテの違いに敏感です笑!

その他にも・・・

種(向日葵・勿忘草)を植えよう!とか、イースターやキングズデーなどのイベント関連のワークや制作など、毎日何かしら取り組みました。

今こうしてホームスクーリングの約2ヶ月を振り返ると、子どもと共に闘った感がすごくあります笑。
当初はずいぶん大騒ぎしたけれど、濃密な良い時間だったなぁ……今はそう思えます。

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