【オランダ】休校中、娘(4歳)の家庭学習
さて、3/17から始まったオランダの休校措置ですが、今日で1ヶ月となりました。
日本でも入学式があったり、なかったり。
遂には緊急事態宣言が出されて、混乱していると聞きます。
オランダの休校措置は”オランダ全土”のものであるため、州や自治体による差異は生まれていないようです。
きっと日本と同様、多くの家庭において混乱や不安の1ヶ月だったと思います。
うちの場合は、”groep1”というまだ義務教育期間でもない最下年クラスに所属しているため、休校措置が取られてからもいわゆる”お気楽モード”で家庭学習が続いています。
最初の1〜2週間は「チャットをしましょう!」という呼びかけも一切なく、アプリでPDFのワークシートが送られてきたり、オーディオブックのリンクが送られてきたりしていました。
しかし、こういった家庭学習に対する熱心さも学校によってまちまちなようで。
娘と同じグループであっても、毎日チャットしている学校もあれば、課題にフィードバックをしているような学校もあるようです。
これは、学校の特色や、校長や教職員の手腕にもよるようで、見ていて面白いなぁと思います。
今日の記事では娘がどのような課題を日々消化しているのか、一部を紹介したいと思います。
まず最初の週に送られてきたPDFは、スケジューリングのためのカード
このカードに関してはPDFでデータが送られてきたので、自宅で印刷してラミネートしました。
時計のデータも別サイトから取ってきて、同じくラミネート。
出来るだけスケジュールを立てて、規則正しい生活を送るように。とのこと。
なかなか学校通りとはいきませんが、何とか家でもスケジュール管理を!
それから、様々なタイプのWORKSHEETたち。
この時期はイースターの時期でもあったので、イースターにちなんだワークシートも多かったです。
家族、春、イースター…というように、テーマに沿ったワークがPDFで送られてきます。
ただ、担任曰く、この年齢に本当に必要なアクティビティはペーパーワークではなく、身体を動かしたり、クラフトなどです!とのこと。
よって、クラフトのサイトや、身体のポーズビンゴ、手作り粘土の作り方レシピなど、ありとあらゆる教材のURLやヒントが送られてきていました。
また「子どもに関わりすぎるのではなく、子どもが気持ち良く遊べるスペース作りを心がけてください。1人で遊ぶことも時には大切で、遊びに飽きてしまうことも大切です」とのメッセージもありました。
他には、音楽の先生が授業で子どもたちに人気だった歌を歌った動画を送ってくれたり、
育の先生が身体を動かすエクササイズの動画を送ってくれたり、
もちろん担任も自宅や学校から自撮りの動画を送ってくれたりしています。
自宅の庭で撮影した動画には飼い犬の紹介があったりして面白かったです。
もちろんデバイスを通したアプリ学習もたっぷり。
また、2〜3週間前からは、週2回15分ほどのクラスチャット(SkypeのMeetNow)も始まりました。
(基本的に4歳児たちが好き勝手に喋るので、カオスです。←)
担任は自分の話をきちんと聞かせるため、生徒のマイクをミュートにすることで発言を伝えていました。笑
こんな感じで、何とか毎日を充実させています。
学校によっては、WiFi環境の有無などを確認する連絡があったようなのですが、娘の学校の場合はそのような確認もなく。笑
「ネットがあるのが当たり前」という前提条件で全てが始まった感じです。
また、学校によってはデバイスの貸し出しもあるのだとか。
娘の場合はいわゆる”お勉強学年”ではないのでこんな感じなのですが(もちろんもっとしっかりやっている小学校もあると思います)、学年が上がると教科書やワークブックが必要になるそうで、週に一度教材を学校に取りにいかなければいけなかったり(時間指定、多くの人間の接触を避ける配慮がなされているそうです)、色々と学校によって事情も異なるようです。
娘のおかげで、うちは夫婦揃ってオランダ語の勉強にもなるので、ある意味助かっています。
一方、日本ではそれこそ対応が様々で、迅速な対応が可能な学校と、いつまで経っても学校から連絡さえない学校など、あまりにも学校差が開き過ぎているとか…
そういった意味では、オランダでは「教育活動のほとんどをオンラインに切り替えること」という国からのお達しがあったようで、そもそも「オンラインに切り替われるようにやってきた」という雰囲気を感じます。
国が違えば、導入されているICT環境やら、アプリ、職場環境も異なりますが、私が今オランダにいることで日本の教育現場に何か力になれたらなぁ。と思う日々です。
オランダではインフラ設備が整っているため、このように比較的スムーズな移行が可能になりましたが、そうでない日本は是が非でもこういった事態にも対応できるよう、環境設備と教職員が問題なくICT機器を使いこなすための策を練る必要があると感じます。
個々の教員が自分のやり方を模索するのではなく、あくまでも学校単位で共通のツールを持ち、チーム一丸となって教育機会の保証を考えないといけないと思います。