【メキシコ】保育園決定までの道のり
娘は現在、現地の私立保育園に通っています。
そもそもなぜ娘が1歳と小さい上に私がメキシコで働いてもいないのに、保育園に通わせているのかとお思いの方もいらっしゃると思います。
日本にいるとき、近くの支援センターや公民館へしょっちゅう行き、そこにあるおもちゃで遊んだり、絵本を読んだり、同じぐらいの月齢の子どもたちと遊んだりしていました。
しかし、私たちが住み始めたメキシコの街には、日本の支援センターや公民館のような施設がなく、あるとしても滑り台やボールプールなどのある有料の室内プレイパークぐらい。
試しに平日の昼間にプレイパークに行ってみたものの、子どもが誰もいない…。
夕方~夜に覗いてみると、たくさん子どもがいました。
こちらは日の暮れる時間が遅いからなのか?、メキシコでは遅くまで外で遊んでいる子が多くいます。
近所には日本人がたくさん住んでいるのですが、1歳にならない頃から保育園や託児所に預ける方が多く、保育園や託児所に預けないとしても週に何回かベビーシッターにお世話をしてもらっているという方もいらっしゃいます。
メキシコ人の場合も、子どもが1歳にならないうちから仕事に復帰する母親が多く、ほかの家族が子どもの世話をしたり、保育所やベビーシッターに預けたりする人が多いそうです。
私としては、たとえ1歳であっても同じ年代の子どもと交流して社会性を身につけて欲しい、せっかくメキシコにいるのだからどこかに通わせたいと思い、園探しを始めました。
情報収集したところ、自宅から車で15分圏内のところに幼稚園や保育園、託児所が10か所程度あることを知りました。
近所の幼稚園はすべて私立で、幼稚園~高校まで一貫であるようなマンモス校ばかり。
1歳から入園できるようでしたが、どこの幼稚園も一人歩きができることが条件。娘はまだ一人歩きには程遠かったので、幼稚園は選択肢に入りませんでした。
また、自宅の近くではありませんが、車で45分ほど行ったところに園長先生が日本人のインターナショナル幼稚園があり、多くの日本人の子どもがそこに通っていて、メキシコでは珍しいスクールバスもあるということでしたが、車で片道45分という距離は今の娘には遠すぎると思い、選択肢に入りませんでした。
どこの幼稚園も建物が大きくて綺麗で、制服もかわいいので、今でも私の憧れであります(笑)
その後、知り合った友人のお子さんと娘とが月齢が近く、友人も園探しをしているとのことで、評判が良いという近所の保育園への見学に誘われ、一緒に見学へ行きました。
その保育園の外観はこじんまりした感じで、私立の幼稚園に比べると立派な外観ではありません。
しかし、中に入ってみてまず思ったのは「綺麗!!」
メキシコのスーパーマーケットやレストランなどのお店は、よほど高級な店でない限り、床が汚れたままだったり、棚が整理整頓できていなかったりと、日本人から見ると「これぐらい綺麗にしようよ…。」と思うことができていない状況が多々あります。
しかし、この園はすみずみまで床が綺麗にされており、おもちゃの棚、オムツの棚、ランチボックスの並べられている棚などをどれを見ても、整理整頓ができていることにまず感動しました。
教室の中に小さなかわいらしい机と椅子が並べられていて、それを見るだけでもう「キュン」ときました…。
その園は家族経営で、30歳代くらいの園長先生とそのお母さん、叔母さんの3人が主体となって運営しているとのこと。
生後6か月から4歳まで入園でき、1クラス15人の定員で先生が2人付き、半年ごとの月齢でクラスが分かれているそうです。
ランチの時間には先生がもう2人ついて、計4人で子どもたちのランチをサポートしてくれるのも安心感がありました。
インターナショナルスクールではないものの、毎日英語の歌を歌ったりして英語を身に着ける時間もあり、そこも魅力的でした。
園の中は決して広くはありませんが、当時1歳の娘にとっては十分のびのびできる環境だと感じました。
そして何よりもその保育園が自宅から車で5分の距離にあることが魅力的。
まだメキシコでの運転に慣れていないことと、生まれて初めて娘を保育園に入れるという緊張もあり、できるだけ自宅から近くの保育園が良いと思っていました。
ということで、初めて見学した保育園に「ビビ」っときたので、夫と相談し、その保育園に決めました。
一緒に見学に行った友人もその保育園に決定。
気になる料金ですが、月謝が2900peso(当時のレートで約17000円)、年会費も2900pesoと、給食がないにしても日本の保育園ほどは高くない印象を受けました。
ちなみに保育時間は朝9時~昼13時までです。
見学した時点で日本人の子どもは1人いましたが、その方は近く本帰国が決まっているため、娘が入園する際は、日本人は娘と友人の子の2人だけ。
日本人少ないけど私はやっていけるのか…?
私の一番の不安要素は言葉の壁。
園長先生とそのお母さんは英語を話せるそうですが、それ以外の先生はスペイン語のみ。
英語はなんとか日常会話レベル、スペイン語は挨拶程度レベルの私は不安いっぱいでしたが、「まぁなんとかなるだろう!」ぐらいの感じで娘の保育園生活が始まりました。