【シンガポール】日本には馴染みのない科目たち
今回は娘の授業内容についてお伝えしようと思います。
娘の一週間の科目は科学、瞑想、ヨガ、ドラマなど日本にはなじみのないものばかり。
そのほかにも、自宅学習での課題は、家のお手伝い、クッキング、日記など盛りだくさんです。
科学は日本の低学年が学ぶ「せいかつか」とは少し異なります。
自宅学習中は主に食物連鎖をテーマに勉強しました。
他の科目の課題は週ごとに勉強内容がガラっと変わることが多かったのですが、科学については同じテーマで1か月通して学びました。
まずは身の回りにあるものが生物、非生物どちらか分類わけするところから始まりました。
日本語でもあまり使うことがない言葉に初めはとても苦労しましたが、それは娘が英語が話せないからというわけではなさそうでした。
ほかの生徒も、初めて聞く単語が多かったようです。
クラスには、クラスブログというブログがあります。
資料や授業などで分からなかった単語は、みんなでそのブログに各自時間があるときに英英辞典のように記入していきます。
(例えばbiotic=living things といったようにです)
自分で調べたり、ほかのクラスメイトの投稿を見ていくうちにだんだん言葉もわかるようになり、食物連鎖への理解が深まってきました。
ちょうどそのころEARTH DAYがあったため環境問題についても学びました。
人間が食物連鎖を破壊することによって生物に与える影響などです。
最後は自分が決めた動物に絞って、生態系や食物連鎖、環境問題について発表します。
その発表前に、発表の目的を考える授業がありました。
今回の目的は
「発表を聞いた人が環境問題に興味を持ち、行動してもらうという」ことになりました。
そして目的が決まると、その目的のためにどのように発表すれば一番良いのかを考えます。
まるで小さな会社のようです。
「調べた資料を読むだけだと、つまらないし興味がわかない」と一人の子が発言し、その発言をきっかけに、聞いている人たちが楽しめる発表方法を考えました。
動画を撮影して共有したり、ジオラマを作ったりと発表方法は様々でしたが、それぞれの個性があり、面白くとても興味深いものでした。
わたしが小さいころ当たり前にやってきた発表方法は、自分の成果を発表することがメインで聞く人たちの気持ちをあまり考えていなかったのだと、ここにきて気づかされました。
目的を考えて行動することは、大人になってもとても大切なことです。
小さな時から目的を明確にして、考えることで、自然とこの思考が身につくのではないかと思いました。
そのほかの変わった科目、瞑想やヨガの授業は週ごとにYouTubeなどの動画サイトのURLが共有され、それをもとに行います。
子ども用のヨガは講師がポケモンになったり、トロールになったり楽しみながら行えるものでした。
ミュージックの授業は、家にあるものを使って先生が流す音楽に合わせリズムをとります。
ドラマの授業は、一年に一回行われるミュージカルに向けて準備です。
そこでも驚いたことは、出演者のほかに衣装係や照明、演出などの係があること!
何を学ぶにしても、みんなで作り上げるという意識がとても高いような気がします。
そして、娘にとって、新しいことを学ぶ入り口が楽しみながら始められる環境でよかったと思っています。