
【ニュージーランド】2月、新学年が始まりました
2月になり、夏休みが終わり、新しい学年がスタートしました。
今回の息子のクラスは、Year2とYear3が一緒になっているクラスで、去年同じクラスだった子が半分、新しくクラスメイトになる子が半分、といった感じです。ありがたいことに、大好きだった去年の担任の先生がまた受け持ってくれることになりましたので、とても嬉しく安心です。
新しいクラスの発表は12月中に行われており、すでに新クラスの顔合わせなども夏休み前に済ませてあるので、息子は自分のクラスの場所もわかっており、初日はこっちが教えてもらうような感じでした。
私は日本の小学校に息子を入れたことがないので(自分が通っていた時のことなんて、何十年も前で全く記憶にありませんし)、新学年の準備はよくわからないのですが、息子の学校では夏休み前にリストが渡されて、ノートや鉛筆、工作で使う糊や先生の使うホワイトボードマーカーなど、指定されたものをそろえておかなければなりません。学年が小さいと、鉛筆や色鉛筆などはクラスでシェアするので、初日に全て持っていき、みんなでクラスのものを使います。学年が大きくなると、自分の筆箱を用意して、自分で管理するようになります。
鉛筆などをみんなで使う、というシステムは、面白いな、と思いました。取った、取られた、などというトラブルも避けられますし、忘れたり無くしたりで嫌な思いをすることもありません。ものを大事にしないのでは、とも一瞬思いましたが、みんなのものをみんなで大切に使う、ということも大切なように思います。
先生の使うホワイトボードマーカーを準備する、というのも“らしい”ですし、一人5本でしたので、クラス全員分、合わせて100本以上のマーカーを一年で使う、というのも、そんなに?とも思いますが、そういうものなのでしょうし、そういうちょこちょこしたものを親が負担するのも、ニュージーランド流という感じがします。
一方、宿題はというと、これはひと月ほど出ません。最初の一か月はクラスや学校生活になじむことに重きを置かれます。長期休暇明けで学校にあまり来たくない子もいるのかもしれません。とりあえずは学校にまた慣れようね、という一か月です。
それに宿題は出ても、かなり少ないです。息子の学校は、月曜日に、その週に習う単語の紹介(大体7.8語)、それを使った例文、それを使った短い物語の読み、の3ページ、そして金曜日に道徳のようなポエムの読みが1ページ。それがそれぞれのノートにプリントが貼ってあるだけです。正直、あるんだかないんだかわからないくらいの量です。
そして、やってもやらなくても先生からは何も言われません。まったくやらない家庭もありますし、物足りなくて、家で独自にやっている家庭もあります。うちは大抵やっていきませんが、一度も、先生から宿題をやらせてください、と言われたことはありません。
私自身は、先生に何も言われない、ということもありますが、実は英語の宿題はどっちでもいいかな、と思っています。学校で習ってきていますし、たまに読んでいるのを聞くと、いつの間にこんなに読めるようになったの、と思うので、そちらは先生にお任せするか、たまに思いついたように相方がやらせているので、その時以外は、息子がやりたいと言わない限り強制はしていません。
ただ、私が息子にどちらかというとやらせているのが日本語です。といっても、たくさんはやってくれないので、日本に滞在したときに大量に購入した公文とかのドリルを1枚やったらYouTubeとかNetflixなど(ここではまとめてテレビと表現します)を見ていい、としています。
実はこれ、最近実験的に始めたのですが、予想以上にとてもうまくいっていて、正直驚いています。
最初は、学校から帰ってきたらいつもテレビを見ていて、私も料理をしていて遊ぶ相手はできなかったので、まぁいいか、と見せていたのですが、どうせ見せるなら、と思い、一度、ドリルやったら見るようにしない?と提案しました。提案した時はあまり納得していない感じでしたので、ドリルの枚数は自分で決めていいよ、と言いました。自分で決めていいと言われたので、息子は1枚しかやりませんが、それでも毎日できれば365枚です。そう思えば十分です。
そしてこれが、意外と続いているのです。
やり始めたころは、習慣づけたいという思いもあったので、ドリルを一緒にやっていました。一緒の方が息子もやりますし、1枚だけなので、そんなに時間もかかりません。私の負担も少ないので、1枚だけを選んでくれてありがとう、と思ったほどです。
それが最近は、自分でドリルを開き、一枚やって、やったよ、と見せに来てくれるようになったのです。ある時はドリルが見つからなくて、それでも探してやっていました。やり終わった後は、私は息子をほめて、息子は大きな顔してテレビを見始めます。こうすることで、息子は堂々とテレビを見られますし、私も最低限の日本語学習はしてくれたのだから、と多少やることはやった感を得ることができます。
また、副産物的な効果もありました。これを続けることで、明日もまたドリルをやればテレビを見ることができるんだ、と息子が認識でき、テレビを消すのを嫌がることが少なくなったのです。
我が家ではテレビ時間は、一日約1時間を目安にしています。タブレットで見るYouTubeはタイマーをセットして、Netflixをテレビで見るときは、息子自身が、時計の長い針がここまで来たらやめる、と見る時間を決めています。もちろん息子は基本的にはずっと見ていたいので、ちゃんとやめるときもありますが、そのままずっと見ている時もあります。なので、私の方で時間になったら息子の行動を見て、やめていないようなら、今何時かな、とか、自分で延長したの、とか聞くようにしています。
また、この習慣を通して、息子は、本当は勉強したかったんだな、と実感しました。こっちがやろう、と言っても嫌だと言われますが、そこであきらめずに少しプッシュしただけで、すぐに習慣化ができたことがその証拠だと思います。いつどうやって勉強をしたらよいのかわからなかった息子が、テレビの前にドリル1枚、という明確な指針を得たことで、悩まずさっと取り掛かれて、且つ、自分でやったという達成感も得られて、日本語に毎日触れられる。予想以上の効果でした。
たまたま新学期というタイミングで始めたこの習慣が、これからも続いていくといいな、と思っています。

水野 宏美
Hiromi Mizuno
- 居住国 : ニュージーランド
- 居住都市 : クライストチャーチ
- 居住年数 : 15年
- 子ども年齢 : 6歳
- 教育環境 : 現地公立小学校


