【オランダ】オランダの教育制度を簡単説明

さて、後の記事の中でもオランダの教育制度について言及することはあると思うのですが、ここで簡単にオランダの教育制度について紹介しておきたいと思います。

1.小学校は4歳から、義務教育は5歳から

日本では満7歳になる年の4月に小学校へ入学しますが、オランダは4歳から小学校に通うことが許可されます。”許可される”とあえて書いたのは、4歳になっても小学校へ入学する必要はないからです。
オランダにおいて4歳は、”保育園/幼稚園・小学校・家庭保育”のいずれかに属す年齢です。よって、4歳であっても保育園や幼稚園に通っている子もいれば、うちの娘のように小学校に通う子もいます。もし仮にいずれも選択しないのであれば、自宅で保育することも可能です。
ただそうは言ってもオランダでは4歳から小学校に入学するのが一般的なようです。
ちなみに、4歳のクラスは”groep1”と呼ばれ、小学校では”第一学年”という風に扱われます。

2.学区制はなし、保護者が選んだ小学校に通わせることができる

日本では、基本的に住民票に記載されている住所に対して小学校が決定します。これを学区制といいますが、オランダにはこの学区制がありません。よって、基本的に保護者が子どもを通わせたいと思う小学校に通わせることができます。
実際問題、小学校の送迎を考えると(オランダでは小学校の送迎が必要です)自宅から無理なく通える距離にある小学校を選ぶことにはなります。
自由に選べるのはとても良いことではありますが、人気のある小学校にはウェイティングリストがあり、優先度は学校からの距離や兄弟の有無などによります。

3.カリキュラムや教育方法は様々だからこそ、子どもに合った学校選択を

これは保護者にとっては有り難いようで、非常に悩ましい問題でもあります。
オランダには、いわゆる”一般的なカリキュラム”も存在しますが、比較的自由度が高いため、”学校による”という部分が非常に大きくなります。
また、モンテッソーリやイエナプランなどと言った、オルタナティブ教育と呼ばれるカリキュラムは実際のところ約20%程度です。
よって、オランダでは小学校入学前に保護者が学校見学会に参加し、学校の雰囲気や、実際の授業風景、教職員との会話を通して、学校に対するフィーリングを確かめます。

4.入学式はなし、4歳になった子から順に小学校へ入学

日本で”小学校入学”となると、それは大きなイベントです。祖父母にランドセルを買ってもらったり、新しい文具を揃え、ぞうきんや給食当番用のマスク、給食セットに体育館シューズ、学校からもらったお道具箱の中身には全て名前を書き…と、新入学のために準備することは山ほどあります。
しかし、オランダでは小学校の入学式というものがありません。新学期の始まりは9月初日と決まっていますが、その時点で4歳になっている子が9月初日から小学校に通いだします。そして1年を通して次々とクラスに生徒が増えていき、おおよそ20名でフルになります。

細々としたところでいくと、オランダと日本の教育制度や教育文化と異なるところは数えきれないくらい数多くありますが、学校選択から入学までについて簡単に説明するとこれらの違いが挙げられます。

さて、晴れて9月からオランダの現地小学校に入学することになった娘。

これから本格的にオランダ生活の始まりです!

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