【オランダ】そして、私は高校教師を辞めることにした。

はじめまして。
オランダの公立小学校の記事を担当をしています、三島菜央です。

読者の方々が、記事を読んでくださる中で”私”という生き物に興味を持ってくださった時、いつでもこの自己紹介に戻ってこられるように。という気持ちでこの記事を書いています。

私の簡単な経歴はプロフィール欄にもありますが、ここには私が高校教諭を辞職し、オランダ移住を決意した経緯を簡単に残しておきたいと思います。

まず、私の家族を紹介させてください。

私…元公立高等学校教諭(英語)7年間 2019年3月退職
夫…元公立高等学校教諭(社会/地歴公民)8年間 2020年3月退職
子…現在4歳(移住時は3歳)

ということで、私だけではなく、実は夫も公立高等学校教諭として高等教育の現場にいました。
2019年5月~2020年3月までは母子移住というかたちでオランダでの生活を送り、2020年3月に彼が移住してきました。現在は3人でオランダに住んでいます。

私(たち)夫婦がオランダに移住した理由は数多くあるのですが、
・生徒を育てる立場以前に、余裕ある暮らしの中で自分の子どもの成長を見届けたかった
・日本の教育制度やカリキュラムに魅力を感じなくなってしまった
・日本の学校現場を見直すために必要な経験や知識を、国外で学び直したかった
…が主な理由として挙げられます。

日本での教員生活は、とにかく忙しかった記憶しかありません。
明らかに不必要な仕事がたくさんありました。
教育予算が割かれないことで、マンパワーが必要となり、仕事は増える。性能の悪いセカンドハンドのPCを貸与されることで業務に時間がかかり、授業の質を向上させたいと思っても、プロジェクターやWiFiがなく、効率化できない。

ハード面で言えば、日本の教育現場は相当遅れています。
私が2010年のアメリカ留学で見た教育現場よりも、2019年の日本の方が遅れていました。そして、働く教員の意識にもそれが蔓延っていました。

日に日に大きくなる日本の教育への疑念。
それが払拭できず、オランダへの移住を決意しました。

日本の教育が変化するために必要なヒントは、日本にはない。
忙殺される日々の中に答えはない。
それが私たちが出した答えでした。

…ということで、これからここでは、私がオランダに移住したことで感じてきた教育文化の違いを、これまでの教員生活で感じたことと比較しながら記事を書き続けていきたいと思います。

オランダに限らず、日本以外の教育に興味がある方や、教育移住や、海外での暮らしについて知りたい方々に少しでも有益な情報をお伝えできればと思っています。

どうか末長くよろしくお願いします!

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