
【ニュージーランド】夏休み短期親子留学のメリットとは? 〜後編〜
ーー 夏休み短期親子留学のメリットとは? 〜前編〜 からの続き ーー
- 学校側も積極的に受け入れている
今回Aさん、Bさん家族が通われた学校は、クライストチャーチの中でも、英語が母国語ではない子供が多く通う学校でした。そのため、英語の勉強をサポートするシステムが整っており、どの先生もそれに慣れている、という感じでした。実際には、英語を集中的に勉強する別の授業が組まれており、クラスを離れて授業時間中に別の先生と英語のクラスを受けます。担任の先生にもお話を伺いましたが、クラスの子達も海外から短期で来る生徒たちを受け入れることに慣れており、いつもいろんな国から来る生徒と会えたり交流できたりすることを楽しみにしている、とのことでした。こんなに積極的に、短期にも関わらず来る生徒に対して接してくれる環境があるということに驚き、こういう環境であれば、短期の学校生活も楽しめるのではないか、と思いました。
- 親にとってもシミュレーションするいい機会となる
海外で生活するということは、同じ期間であっても、旅行で訪れるのとは全く違います。生活するとなれば、家、仕事、学校、車、保険、ビザ、その他もろもろの準備や手配はもちろん、日本での生活をどのくらい維持するのか、など、整理することが沢山あります。その点、短期親子留学は、日本の生活は残しつつ、海外の生活を体験できる絶好の機会となります。短期でも拠点を一か所に置くことによって、家をどこに借りるのか、学校までの移動手段は、仕事はどうするのか、学校の手配、日々の買い物、などなど考えることは沢山あります。今回来られたBさんご家族は幼稚園のお子様がいらしたので、幼稚園の手配もされて、毎日送り迎えをするために車をレンタルされていました。Aさんご家族は、車はなしで、ということでしたので、学校にも買い物にも歩いて行ける場所に部屋を借り、街へ出るときはバスなどを利用されていました。どちらのご家族も、聞いたり調べたりするのと、実際に来てみるのとでは全く違ったので、それだけでも来てみた甲斐があった、とおっしゃっていました。実際手配してみると大変さなどを体験できるので、今後、また海外へ、となったときのための練習となります。
このように、このご家族に出会えたことをきっかけに、私の短期親子留学に関する疑問はなくなり、むしろ思ったよりもメリットの多い体験なのではないかと考えを改めることとなりました。
ご家族滞在中、私の中の一番大きな疑問としてあった英語に関して、学校側がどのように思っているのか不思議だったので、実際に学校側にお話を伺ってみました。学校側の返答は、学校側も英語の上達はそこまで重要視していない、との回答でした。それよりも学校生活を楽しく過ごすことに重きを置いていて、もちろん英語の勉強はしますが、それよりも、新たな環境で積極的に楽しく過ごして帰ってもらうことを大切にしている、とのことでした。なので、英語ができる、できないではなく、わからないときに先生に聞いたり、他の生徒とコミュニケーションを積極的に取れたり、毎日楽しんだり、そういう社会性が身についている子ほど、短期留学は成功する、とお話しされていました。
実際に学校へ来てみるとわかるのですが、ニュージーランドの小学校は思っているより自由な感じです。クラスの形もいろいろで、授業によって生徒が入れ替わったりしますし、朝の始まりはマオリの言葉と歌から始まりますし、床に座ってお弁当を食べたり、授業を受けたりもします。遊びの時間も多いですし、それぞれの机もありません。Aさんご家族は、初日はちょっとした衝撃を受けたようで、でもそれも実際見てみないとわからなかった、とおっしゃっていたので、やはり短期でも来てみる意味はあるのだな、とそこでも痛感しました。
加えて、同じようなご家族との出会いもあります。実際、Aさん、Bさんご家族は、学校からの紹介で、クライストチャーチで出会われたご家族です。Bさんご家族は1か月でしたので、Aさんご家族より先に学校へ通われており、同じように短期で来ているご家族がいる、とAさんご家族に学校が紹介してくださったそうです。慣れない環境で、同じような考えや体験を共有できるご家族に会えるということはとても貴重ですし、勇気づけられることでもあると思います。
また、もし短期親子留学をお考えの方がいらしたら、是非考えてみていただきたいことがあります。それは、現地でのサポートです。多くのご家族が、せっかく体験するのだから自分たちだけでどれだけできるのか試してみたい、と思われるのは自然なことです。けれど、安くないお金を払い、短い期間でより多く充実した時間を過ごしたいと思った時、現地の教育や環境を知る人からのサポートは、留学をより実りのあるものにしてくれるのではないか、と思っています。それぞれのお子様の興味に会った場所や、住む家の場所、移動手段や安全について、またニュージーランドの教育についても深く知ることができ、短期留学だからこそサポートを受けることで、より質のいい留学体験となるのではないか、と思いました。
今回のこのご家族との出会いで、私の短期親子留学への印象は180度変わり、多くのメリットがあるものなのだと認識することになりました。実際、親子で移住された方は、1年経ったころにようやく子供たちがちゃんと英語を話せるようになってきた、とお話しされていました。
けれど、短期留学は英語ではないのです。子供が(大人も)人として育つうえで大切な自信や勇気など、これからの未来へ繋がるポジティブな体験ができる、短いからこそとても意味のある経験となるのだと知ることができ、教えてくださったご家族との、この冬(日本では夏)の出会いに感謝です。

水野 宏美
Hiromi Mizuno
- 居住国 : ニュージーランド
- 居住都市 : クライストチャーチ
- 居住年数 : 15年
- 子ども年齢 : 6歳
- 教育環境 : 現地公立小学校


