【ニュージーランド】習い事はやめる前提

ニュージーランドでも子供の習い事は悩みの一つです。何を習うのか、いつ始めるのか、続くのか、続かないのか。続けるのか、続けないのか。

ただ、そういう悩みはもちろんありますが、ニュージーランドでは習い事をもっとシンプルに考えています。なぜなら、どの習い事もやめる前提で始めるからです。とりあえずやらせてみて、続けたいなら続ける、嫌ならやめる、これが簡単に気軽にできてしまうのです。その理由は、どの習い事もタームごとに更新となるからです。

以前述べたように、ニュージーランドには一年に4ターム(学期)があります。習い事はどれも、タームごとに選んで、タームが終了すると次タームも更新するのかを決めます。タッチラグビーや陸上は夏の間だけ、他にも冬の間だけの競技や習い事があるなど、そもそも年間を通して通えない習い事も多いのです。

人気の習い事は、サッカー、ジムナスティック(体操)、水泳です。これらは通年で開催されており、特に水泳は多くの子供が通う習い事となっています。学校が同じだと同じエリアに住んでおり、その場合、同じプールに通わせることが多く、大抵知り合いのお母さんに会ったりします。

息子の習い事事情はというと、去年は日本への長期帰国から戻ってきて、更に小学校に通い始めたばかりだったので、特に何もさせませんでした。学校から帰ってくるだけで疲れており、それ以上は負担をかけたくないと思ったからです。まずは学校と、学校へ通う生活に慣れてほしかったことと、どっちみち毎日学校が終わってから校庭で友達と30分から1時間遊んでから帰っていたので、運動量は十分だと感じていました。

学校が2年目になった今年になってからは、息子に余裕もでてきたので、ターム1に習い事を一つ入れてみることにしました。

何か運動系の習い事をさせたいと思っていたので、候補は、水泳、サッカー、タッチラグビー、パルクール、バスケットボール、などでした。ボール競技をさせたい、という思いもありましたが、なんとなく、もっと自由に動けるものがいいように思ったので、水泳と、登ったりジャンプしたりして体を動かせるパルクールで悩みましたが、水泳は、顔に水をつけるのが苦手だったことと、息子の通う学校にはプールがあり、夏の間はほとんど毎日授業で入れる時間があったので、それが終わってからでもいいか、と思い、悩んだ結果、パルクールに決定しました。

息子は、人見知り、場所見知りがあるので、パルクールを始めたころは嫌がりましたが、徐々に慣れていき、タームが終わるころには楽しみな習い事になっていました。1タームの終わりには、次のタームも続けたい、と言ったので、今タームも続けています。2ターム目になった今は、一週間のうち、一番楽しみにしているほどで、友達もでき、やらせて良かったな、と思っています。

そして、ターム2の今タームから秋になり、学校での水泳の授業もなくなったので、水泳教室に久しぶりに通わせることにしました。水泳は命を守るものなので、1歳くらいから日本へ行くまでの4年間くらい通わせていたのですが、日本に帰ったタイミングで通うのをやめてしまいました。その結果、水泳教室は2年くらいブランクが開いてしまい、もともと水が顔にかかるのを嫌がる息子の人見知り、場所見知りが発生し、正直最初はなかなかうまくいきませんでした。一週目は訳が分からない状態だったので何とか乗り切ったのですが、2週目は学校にお迎えに行った時から、行きたくない、と言い始め、プールにも入りたがらず、プールサイドで見ているだけの25分となりました。

私の方も1ターム分のお金を払ってしまっているので、ここで終わらせることはできず、また、パルクールの時のように、何週間かすれば楽しく通ってくれると信じて、その後の数週間はアイスクリームで釣ってみたりと、だましだまし連れていきました。それが功を奏したのかはわかりませんが、現在はタームの終わりに近づいていますが、楽しく通うようになってくれたように思います。毎週通ううちにちょっとずつできることが増え、ようやく水に顔をつけられるようになったことが息子の自信にもつながり、次も続けたい、とも言っていたので、水泳に関しては息子の成長を感じるタームとなりました。

私には他にもやらせたい習い事が幾つかあります。特に音楽系のドラムとか、大抵みんなやっていて休み時間でもよく遊ぶサッカーとか、バスケに興味があるみたいなのでバスケットボールとか。あとは空手とかもいいかな、と思っています。

ただ、何でもかんでもやらせると、どうしても放課後の時間が潰れてしまうので、家でリラックスすることもできなくなりますし、最近では相方が放課後に、近所にある、マウンテンバイクができるアドベンチャーパークという場所に、週に何日か連れていくことが多くなったので、やっぱり習い事はなかなか増やせません。

なので、タームが終わるころには、続けるのか、やめるのか、という選択をしなくてはなりません。続けてもっと上達させるのか、やめて他の種類の習い事に切り替えるのか、なかなか難しい選択です。息子の場合、今はパルクールも水泳も楽しく通っており、続けたいと言っているので、特にやめる選択はしなくてもいいのかな、とも思いますが、それでも他の種類の習い事も1タームに一つずつくらいずつは試してみてもいいのではないかな、とも思い、時間がないのが悩みです。

タームの終わりが近づくと、次のタームにはどの習い事をやるのかが、他のお母さんたちとの話題になります。新たな習い事の情報を得ることもできますし、夏になったら一緒にタッチラグビーに通わせようか、とか話し合ったりします。息子にとっても友達が一緒の方が、始めやすいし楽しめそうですし。

そんな感じなので、習い事をやめるのも続けるのも簡単です。いろいろ試してみる子もいれば、一つのものを長くやっている子もいます。どちらが良くてどちらが悪い、ということではなくて、その子が何を楽しんでやるのか、それを探す作業とも言えます。

もちろん親がやらせたいな、という習い事はあります。例えば、私の場合は水泳です。水泳は命にかかわることなので、絶対に取得してほしい技術です。けれどもそれ以外は、とりあえず1ターム試してみて、好きなら続ける、嫌ならやめる、やめたらまた何か他の習い事に挑戦してみる、そんな軽い気持ちで息子を連れて行っています。もちろん息子が好きそうなものを選んでいるつもりですが、もし息子がやめたいと思うのなら、無理に続けさせるつもりはありません。

ニュージーランドは、習い事のお試しもやめることも、もちろん続けることも、とても気軽にできる環境です。そしてどの親も、子供に合うものは何だろう、と考え続けています。

水野 宏美

Hiromi Mizuno

  • 居住国 : ニュージーランド
  • 居住都市 : クライストチャーチ
  • 居住年数 : 15年
  • 子ども年齢 : 6歳
  • 教育環境 : 現地公立小学校

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