【オランダ/アイントーフェン】課外活動

みなさんこんにちは。お住まいの場所で春を感じていらっしゃるでしょうか。今回は、オランダの小学生の課外活動についてレポートします。

長女の学校は、14:45で学校が終わります(水曜日はお昼なしで12:20)。それから夜までの時間、子どもたちはどのように過ごしているのでしょうか。

友達と遊ぶ(自分の家・友達の家・公園など)ことは、やはり多いです。日本のような学区制度ではありませんが、みんな同じ市内に住んでいるので、容易に友達の家と行き来できます。
低学年であれば、前回の記事で紹介した学校併設の学童保育に行く日もありますが、週1回程度、多くて2回の利用が一般的です。

習い事に通っている子も多く、周りで人気があるのはダンス・サッカーでしょうか。水泳は、ディプロマ(修了証)を取得する必要があるため、ほとんどの子どもが5〜8歳の間に短期水泳スクールに通います。

学校が運営する「部活動」はありませんが、長女の学校では、年間を通して有料のアクティビティへの参加者を募っています。週一回、学校終業後の60分〜90分、5週(5回)セットで20ユーロ程度と割安です。学校は参加者募集と集金を行うとともに施設(体育館など)を提供し、インストラクターが道具一式を持ってきて、アクティビティを運営します。
インラインスケート・スケートボード・ダンス・サーカストリック、と子どもが好きそうな活動で、5回コースなので気軽に申し込むことができます。このような「お試し」習い事を経験して、もっと習いたいと思ったら、年間を通したコースに申し込むのでしょうか。

年間コースは新学期が始まる9月からの開始が多く、春(3月〜5月)はそれぞれ体験レッスンを開催して、新規生徒の募集につなげる季節のようです。
市が「好きなスポーツや芸術を選ぼう!」という名称で検索ウェブサイトを運営しており、学校で小さな冊子も配られます。興味があって対象年齢であれば、ウェブサイトから体験レッスン(無料〜低額)や年間コースに申し込むことができます。

お絵描き、各種楽器演奏、ミュージカル、ホッケー、ボルダリング、野外探索などに加えて、DJや、娘が「いたずら描きの練習するの?!」とびっくりしていたグラフィティなど、80種類を超えるアクティビティが紹介されていました。

「冊子を見て、やってみたいページに印をつけてね。」と娘に伝えたところ、10箇所も印が付いていました。(特に習いたかったトランポリンは、あと一歳対象年齢に届きませんでした。)

前述の、学校の施設を利用する短期アクテビティも、自分で申し込む年間コースも、基準を満たせば市から業者に補助金が出るようです。利用者負担を抑えるための市の補助金制度や、率先して広報する基盤作りから、「スポーツや芸術は健全な成長に必須である」という本気の姿勢が伝わってきます。

この環境に感謝しつつ、来秋から長女も何か1つ(10ではなく1つ)始められたらと考えています。

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西山 千香子

Chikako Nishiyama

  • 居住国 : オランダ
  • 居住都市 : アイントーフェン
  • 居住年数 : 1年未満
  • 子ども年齢 :  6歳、3歳
  • 教育環境 : イエナプランスクール、保育園(週3日)

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