【オランダ/ハーグ】学校選び~自分で決めたということの大切さよ!
ハーグからGoededag(フッデダッハ・こんにちは)!
オランダの秋は雨が多いので晴れ間の美しさが際立ちます。自転車に乗っているとそろそろ耳あてが欲しい、そんな季節になってきました。
今回は子どもたちの通っている学校がどんなところか、どういう経緯で決まったのかをお話ししたいと思います。
<学校について>
校種 | ダッチインターナショナルスクール(半公立) ※アメリカンスクールやブリティッシュスクールに比べ学費が安いです。 |
カリキュラム | 語学、数学 →National Curriculum 2014(UK) その他 →International Primary Curriculum(IPC) ※イギリス系だと思います。 |
クラス編成 | 2クラス(1クラス20名まで) |
生徒構成 | 90%以上の生徒が家庭で使用するのは英語以外の言語 ※例えば次女のクラスは、フランス、スペイン、ヨルダン、サウジアラビア、インド、中国、日本などの出身 |
語学 | ●EAL(English as an additional language) ※第二・三言語としての英語の授業です。 ●オランダ語 ※英語の習得度合いによって時間数が増減するようです。 |
<家からの距離>
自転車で20分(もしくはバスとトラムを乗り継いで30分)
<学年について> ※10月1日生から学年が変わります
IDR | 4歳(年少~年中) ※年少次女(4歳・5月生)はココ。 |
ID1 | 5歳(年中~年長) |
ID2 | 6歳(年長~小1) ※小1長男(7歳・7月生)はココ。本来はID3。 |
ID3 | 7歳(小1~2) |
ID4 | 8歳(小2~3) |
ID5 | 9歳(小3~4) ※小4長女(10歳・5月生)はココ。本来はID6。 |
ID6 | 10歳(小4~5) |
<学校が決まるまで>
学校と一言に言っても、様々な種類があります。私たちの選択肢は大きく分けて三つでした。
① 日本人学校(アムステルダム、ロッテルダムに1校ずつ)
② インターナショナルスクール
③ ダッチスクール(現地校)
結果的に私たちはインターナショナルスクールを選びました。その経緯はこんな感じです。
- 2年間という短期滞在の予定で、ダッチスクールの外国人受け入れ体制が十分とは考えにくく、オランダ語を習得したとしても英語よりはメリットが少ない。本人たちの負担も大きいだろう。
- 日本人学校が一番ストレスなく通えるが、英語の習得や多様な文化に触れるチャンスを逃してしまうのではないか。
- 在蘭3年目の日本人のご家族から、インターナショナルスクールがとてもいいので会社との契約期間を延長して滞在することにした、という話を聞いた。
- 子どもたち(主に状況が理解できる長女)に希望を聞いたところ、悩んだ末にインターナショナルスクールにする!と決心してくれた。
オランダに行くというだけでも子どもたちに納得してもらえるだろうかという問題があったので、はじめは当然日本人学校のつもりで家探しをしていました。でも、在蘭家庭からのインターナショナルスクールの評判を聞いて俄然夢が広がり、最終的には長女が決心してくれことが決め手になりました。
さて、方針が決まったら入学申込手続きです。第一希望は、既に評判を聞いているインターナショナルスクールです。早速コンタクトを取りますが、なかなか返信が返ってこない。”オランダあるある”かもしれません。また、子どもたちが通っていた公立小学校に書類を依頼しても、なかなか該当する書式がないとか、担当が担任ではなく事務の方であるとか、どうしてもイレギュラーな対応になるので何かと時間がかかる(ただでさえ忙しい学校の先生に負担をかけてしまう罪悪感もあり……)。
日本もオランダも双方ともに時間がかかりなかなかエントリーがなかなか進まずドキドキしました。後から考えると証明書類はそれほど正式なものは求められていなかったようです。とにかく、リマインドと何か提出して先に進むことが重要だと思いました!
万が一、第一希望に入学できなかった場合のため、以下の観点で他の学校も検討しました。
- 学費が高すぎない(国の補助が入っているダッチインターナショナルスクール)
- 子ども3人同じ学校(あるいは近所)に通える
- 通学圏内に予算内の家がある
夫の会社のオフィスはハーグにありますが、ほとんどリモートで仕事をしていることを考えると必ずしもハーグに住まなくてもいいわけです。
オフィスまで通勤可能そうな街アムステルダムやロッテルダムなども視野に入れ、よさそうな学校に通学可能で気に入った家がある街に住もうという方針で、不動産サイトとグーグルマップをにらめっこしながら探しました。
最終的に第一希望に3人通えることが決まったのは、夫が一足先に赴任した後でした(9月入学で6月半ば)。
オランダの初等教育は、<学年について>で触れたように日本より早く始まる印象です。誕生日による学年分け(10月1日生より学年が変わる)では当初、長女(5月生・小4)はID6に、長男(7月生・小1)はID3に入学することになっていました。
しかし学年については日本よりもフレキシブルなようで、入学前に学校に英語力と学力の観点から学年を1つ下げてほしいとお願いをしたらID5とID2に下げてもらうことができました。今のところ学習内容に不足は感じていません。
長男は小学校に入学したばかりでしたし、長女の場合ID6の次は中学校にあたるセカンダリースクールに進学しなければならず1年で環境がまた変わるのは酷だったので、なおさらよかったと思っています。
通い始めて思うことは、長女(小4)が「自分で決めた」と感じていることの強さです。新しい環境の中で、多かれ少なかれストレスや困難があるだろうと思いますが、長女が前向きに取り組むことができているのはこのことが大きいのではないかと感じています。
一方、「連れてこられた」感の強い長男(小1)は、今のところ苦戦しています。小学校に入学したばかりで学校教育自体に慣れていないことも大きいかもしれませんが、「日本に帰りたい」とよくもらしてします。
とはいえ、まだ始まって3か月も経っていないわけで、なんだかんだ毎日学校に行ってくれているだけでGood job!です。年明けごろにはいいレポートができるといいのですが。本人が一番楽しみにしているお弁当を毎朝せっせと作って見守るばかりです。
次女(年少)は、だいたいいつも姉兄に振り回されているからか、たくましく元気に通っています。0歳から保育園に通っていたので集団生活には慣れていますし、言語以外のコミュニケーションでやっていける年齢ということも大きいのだと思います。
3人3様で始まったオランダでの学校生活の模様は、また別の機会に。
ではTot ziens(トッツィンツ・さようなら)!
この記事を書いたボーダレスライター に
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Saya
Saya
- 居住国 : オランダ
- 居住都市 : ハーグ
- 居住年数 : 1年
- 子ども年齢 : 10歳、7歳、4歳
- 教育環境 : ダッチ・インターナショナルスクール