【イタリア】小さな小学校の勧め

マントヴァからこんにちは。

今回は、息子を小規模な小学校へ通わせて良かったなと感じたことを書きたいと思います。
あくまでも、私の経験からの私見なので、小規模の全ての小学校に当てはまる訳ではないことをご了承下さい。

私達の住んでいるマントヴァ市は、とても小さな町です。

その中でも、息子の通った小学校はその当時、各学年が1クラスずつしかない小さな小学校でした。
そのせいもあって、みんなが顔見知りの様な小学校でした。私達が息子のことで心配なことがあって、個別に面談をお願いすると、いつもすぐに時間を作ってくださり、担任と副担任の先生2人と話すことが可能でした。

以前にも書きましたが、息子のクラスを5年間受け持ってくださった担任の先生は、素晴らしい先生で息子も私達両親もその先生で本当に良かったと感じていました。

そして、今回は小3から算数を教えてくださっていた、息子達のクラスの副担任になられた先生とのほっこりエピソードを書こうと思います。

その先生は、経験のある先生で、息子が持って帰って来るプリントを見ると、「そう!これこれ!ここが息子は理解していないの!」と生徒達にとって難しいポイントのツボを良く分かっているなあ、流石!と思っていました。

その先生のお陰か、4年生の時に息子は同じ学区内の小中学校合同で行われた算数の大会(大会と言ってもそんな大それた物ではなくて、算数のクイズみたいな物ですが)でクラスで5位入賞をして、生まれて初めて表彰式なる物に招かれ、大勢の人の前で表彰されたのです。嬉しそうな息子を見て私もとっても嬉しかったのを覚えています。

こんな経験豊富な先生なのに残念なことに、先生自らの希望で今年の9月から別の幼稚園で教えることになりました。理由は、息子達の小学校最後の5年生の時に、新型コロナウィルスの影響で、オンライン遠隔授業をせざるを得なくなった為です。

副担任の先生は今まで対面授業で教えて来た経験しかなく(ほとんどの先生がそうかもしれません)オンライン授業をする事にかなり苦労されていました。私もアナログ人間なので、授業の準備や宿題など本当に大変だっただろうなと想像出来ます。

先生に取ってはキャリアダウンになってしまうのですが、新型コロナウィルスの終息の目処が立たず、この先もオンライン授業をする可能性があるのならば、オンライン授業への参加が義務ではない幼稚園児達を教えたいと転勤を希望されたそうです。

今年の9月に中学校が始まって間もない頃、その先生が転勤したので、近況報告とお礼も兼ねて息子がメールを書いて送りました。しばらくはお忙しかったのか返事が来なかったのですが、何と息子の誕生日の当日にその先生から返事が届いたのです!息子の誕生日を覚えてくださっていた事に母親として大感激でした!

メールには、誕生日のお祝い、返事が遅れたことへの謝罪、幼稚園で教えている事、息子への激励などが書かれていました。そして息子が5位入賞した算数の大会の表彰式の動画が添付されていました。

息子はこんなに素敵な先生達に教えてもらっていたのだなぁと改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

イタリアの小学校は、本当に担任の先生次第のところが大きいのですが、小さなアットホームな小学校だったからこそ、こんなに先生と生徒の距離が近く感じられるのかなとも思ったのでした。

この記事を書いたボーダレスライター に
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はる

Haru

  • 居住国 : イタリア
  • 居住都市 :マントヴァ
  • 居住年数 : 12年
  • 子ども年齢 : 10歳
  • 教育環境 : 現地公立中学校

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