【イタリア】イタリアの子ども達の習い事
こんにちは、はるです。
イタリアでは、州によって、日によって、イタリア政府の新型コロナウイルス感染拡大防止のための措置レベルが色々と変わるので、自分の住んでいる州の今日のレベルがどうなのか把握するのが大変です。しかし、息子達(中学 1年生)はまだ対面授業が受けられているということは、不幸中の幸いです。
昨年の9月から息子は中学生になったのですが、未だにどの先生にも直接お会いしたこともなく、保護者会、各教科の先生との面談も全てオンラインで行っている状態なので、イタリアの中学校のことはまだ良く分かっていないと言うのが正直なところです。様々なことを規制された中で、先生達も生徒達も日々の授業をこなすだけで精一杯なのではないでしょうか。
さて、今回は将来お子さんを連れてイタリアへ移住する可能性や希望する方々へ、子ども達の習い事について書きたいと思います。
マントヴァでは、早い子で幼稚園から、一般的には小学校から放課後に習い事(主にスポーツ)に通い始めます。
以前にも書きましたが、イタリアの公立小学校では、学校で行うクラブ活動というものがありません。プールも無く、体育館が併設されていない学校、校庭が狭い学校もあり、しかも、先生達や他の授業の都合で、体育の授業がなくなったり、短くなったりする時もあるので、運動不足にならない様に、親達は体を動かす習い事に通わせ始めるのです。
イタリアの小学校は9月初旬に始まります。最初の週に学校から様々な習い事のフライヤーをもらって帰ってきます。
大体、9月中に無料体験レッスンが受けられるので、様々なスポーツの無料体験レッスンに親達は子ども達を連れて行きます。(9月から絶対に始めなければいけないという訳でもないようです。習い事によって途中から始めることも可能です。)
男の子に人気のある習い事は、サッカーやバスケットボール、女の子に人気のある習い事はクラシックバレエのようです。
我が家も、息子を空手、器械体操、水泳などの無料体験レッスンに連れて行きましたが、その時は本人がやりたがっていなかったので、夫は小学校1年生から始めさせたがっていたのですが、私は「好きこそ物の上手なれ」とある様に、お金を払ってしまったからという理由で、好きでもないのに無理矢理やらせても意味がないと思ったので、小学校1年生の時は見送りました。息子は、どうも知らない人だけの新しい環境に1人で入っていくのが嫌なようでした。
次の年、息子は幼い頃から音楽や曲に合わせて体を動かすのが好きだったので、ヒップホップの無料体験レッスンに行くことにしました。(実は息子は2歳の頃、QueenのLive DVDを観て”We will rock you”にドはまりしました!笑)
ちょうど、私の友人がバレエの先生で、ヒップホップも教えていたので彼女の所と、私がインターネットで見つけた所の2カ所に行ってみました。
友人の所は、先生のことも知っているし、息子と小さい頃から友達の彼女の息子君もいて、楽しそうにやっていました。
インターネットで見つけた所は、何と!偶然にも息子と同じクラスの友達のお姉ちゃんが通っていて、いつもそのお友達もお母さんと一緒にレッスン終了までいるのが嬉しかったようで、そこも楽しくやっていました。先生もとても子どもの扱いの上手な女の人でした。
結局、家から近いという理由と週1回月謝制だったのが理由で、お友達のお姉ちゃんが通っているヒップホップの方を選びました。月謝制ならば、もし息子の気が変わって行きたくない!なんてことになっても大丈夫なので(笑。
ヒップホップは2年間続けました。その間、クリスマス前と夏休み中の6月から7月初旬頃にダンスの発表会があり、毎回ビデオに撮っては日本の家族に送っていました。
その次は、友達が通っていたバスケットボールをやりたい!と息子自身から言ってきました。
バスケットボールは、週2回だったのですが、その当時、息子は宿題をするのにとても時間がかかっていたので(イタリアの学校は先生にも寄りますが、一般的に宿題の量が多いです)宿題に影響が出ない様に、週1回だけにしてもらい、費用も安くしてもらえました。
2年目からは、学校の宿題をするペースも早くなり、週2回通える様になりました。
大体、運動系は、1年分を全額1回又は2回に分けて支払う所が多いみたいです。
息子の通っていた所は、費用の中にユニフォーム、リュック、マントヴァのバスケットボールチームの試合の無料観戦カード(子どものみ)が含まれていました。
そしてもうひとつ書いておきたいのが、運動系は普段の練習の他に、ほぼ毎週末に試合があります。場所が近い時は良いのですが、かなり遠い時もあり、親も送迎(コーチに寄っては引率してくれる人もいるようです)と試合観戦、トーナメントの時などは丸1日かかる時もあって、結構大変です…汗
ちなみに、息子の通っていた所は全員を試合に出させてくれましたが、中には上手な子だけが試合に出られるような所もあると聞きました。(どちらが良いのか分かりませんが…)
バスケットボールは体育館で試合をするので良いですが、サッカーは冬の時期の試合も屋外なので、観戦する親達は寒くて辛いと息子君がサッカーをしている友人が言っていました…(さ、寒そう!私には無理です)
2020年は、新型コロナウイルスのせいで、マントヴァでは2月末から6月まで子ども達の習い事は全てお休みでした。9月からほんの暫くの間だけ再開できましたが、又すぐにお休みになってしまい、現在もお休み続行中です…涙。
息子は、以前からウェイティングリストで待っていたスカウト(男女混合)にようやく参加できる様になり、バスケットボールは辞め(残念ですが)、昨年の9月から行き始めています。
親同士も付き合いのある1歳年下の友達も一緒ですが、その子がいなくても自分から他の男の子に話しかけて友達になったりしている様で、息子の成長を感じます。息子はスカウトに行くことをとても楽しんでいるようです。泊りがけのキャンプなどもする予定みたいです。(新型コロナウイルスの状況次第ですが…)
とにかく、何の習い事にしろ、体を動かしたり、新しい友達を作ったり、規則に従うことを学んだり、向上心や自立心を培ったりと、学校以外でも親元から離れ、様々な経験をすることは子ども達にとってとても大切だなと思います。
一日も早く習い事が再開できる日が来ますように。
この記事を書いたボーダレスライター に
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はる
Haru
- 居住国 : イタリア
- 居住都市 :マントヴァ
- 居住年数 : 12年
- 子ども年齢 : 10歳
- 教育環境 : 現地公立中学校