【イタリア】イタリアの父の日と多様性化している家族

こんにちは。
日本では桜が咲き始めているみたいですね。あ〜桜の下でお花見がしたいです。

ここ、マントヴァも花が咲き始め、春らしくなって来ています。
しかし、陽気の良さに反して、ロンバルディア州を含め、イタリアの多くの州で現在、再びロックダウン中です。勿論、学校も休校です…(今のところ3月5日から4月6日までの予定)

そんな中、3月19日はイタリアでは父の日でした。

日本の皆さんは「父の日は6月の第3日曜日でしょ?」と思ったかもしれませんが、イタリアでは、父の日は毎年3月19日なのです。私もイタリアに住み始めるまで、全く知りませんでした。

あ、ちなみに母の日はイタリアも日本と同じく5月の第2日曜日なんですけどね。

なぜ、イタリアの父の日は3月19日なのかと言うと、3月19日は、San Giuseppe という、イエスの父、聖ヨセフの日であり、カトリックの国イタリアではそれにちなんで、この日が父の日なのです。
さすが、バチカンのお膝元。ちなみに、祝日では無いのでお休みにはなりません。

ということは、カトリック系の他の国でも、イタリアの様に3月19日が父の日なんでしょうね。

でも、イタリアに12年住んでいても、日本人の私には「父の日=6月」が染み付いていて、3月に入っても未だにすぐに父の日のことを思い出せません…

息子はイタリア生まれイタリア育ちなのですが、実は、よく考えてみると息子の通った幼稚園と小学校では、母の日と父の日に親の絵を描いたり、手紙を書いたり、プレゼントを作ったり等の特別なことはしなかったようで、家に持って帰ってきたことはありませんでした。

何でなんだろう?と私なりに考えてみると、多様化してきている家族のあり方が影響しているのかなと思いました。

考え方は、園長先生、校長先生、各先生によって様々だと思いますが、お父さんやお母さんのいない子どもがいる可能性や宗教の違い等を踏まえて、あえて何もしないのかなと。。。本当のところは分かりませんが。。。

でも、私の友人のお子さんが通っている幼稚園では、父の日にお父さんの似顔絵を描いたらしいです。ちなみに、その幼稚園は郊外の住宅街にあって、ほぼ全員がイタリア人家庭の子達らしいです。

逆に息子の通った小学校は、町の中心寄りにあって、たくさんの外国人の子達がいました。私も外国人母の一人なので、正直心強かったです。

イタリアは多くの難民の受け入れもしており、クラスに外国人の子、違う宗教の子、養子に迎えられて両親と外見が全く違う子、国際結婚の子、両親が離婚している子、両親が同性同士の子などがいて、多様性に飛んでいるのが普通です。
日本でも最近では、少しずつ増えて来ているのでしょうが、イタリアと比べるとまだ少ないのでは?と想像します。
(私は長い期間イタリアに住んでいて、今の日本の現状をきちんと把握できていないので、間違っていたらごめんなさい)

日本でもシングルペアレントの子や親が既に亡くなっている子などへの配慮で、父の日と母の日の為に何かするのを辞めたという学校や先生も存在すると読んだことがあります。

両親が健在の家庭で育った子ども達には、父の日や母の日をお祝いすることは普通のことですが、様々な理由でお祝いしない、できない、したくない子ども達の気持ちは、本人達にしか分からないので、これってなかなか難しい問題だなと、元教育者として今更ながらに感じました。

この記事を書いたボーダレスライター に
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はる

Haru

  • 居住国 : イタリア
  • 居住都市 :マントヴァ
  • 居住年数 : 12年
  • 子ども年齢 : 10歳
  • 教育環境 : 現地公立中学校

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