【アメリカ / ノースカロライナ】デイ・ケア退園
突然ですが、次男が毎日通っていたデイ・ケア(保育園)を、先日退園しました。
前記事を読んでくださった方は、なんとなく理由が想像できるかもしれませんが、我が家にとって想定外の出費があったのと(笑)、今年本帰国するための帰国費用を作らなければならない、という家庭の事情が退園の主な理由です。
決して、園に不満があるとか、息子が行きたがらないとか、そういうわけではありません。むしろ、次男にとってもっと通いたい!大好きな園でした。
4歳だった入園当初は、嫌だ!行きたくない!!と、文字通り大嫌いな園で、気が狂うほど泣き喚くのが半年以上も続き、毎朝送り届ける時には私の足にしがみついて離れず、先生にも大迷惑をかけた上に、そんな息子を見るのが私も辛くて仕方ありませんでした。無理矢理送り届けようとする私は、もしかしてこの子にとって可哀想なことをしているだけで、息子の気持ちを汲み取ってあげられない残念な母なのか、と思い悩んだこともありました。
しかし、1年8ヶ月通った今、あの辛かった日々が嘘のように、私たち親子にとってかけがえのない、大好きで大切な園になったのです。
このデイ・ケアでは、英語を学ぶことはもちろん、同世代のお友達と遊ぶことを通じて、お友達との関わり方や、集団での生活、そしてアメリカの文化を存分に学ぶことが出来ました。
英語が全く分からなかった息子は、毎日朝から夕方まで通い、そして根気よく接してくれた先生方のおかげもあって、先生やお友達との英語のコミュニケーションを、むしろ楽しめるほどに成長したのです。
私も、息子から園での様子やお友達と遊んだ話を聞くことが、毎日の楽しみになっていました。それに、先生が保育中にブルーベリーやポテトチップスを食べていたり、お洒落のために爪を伸ばしてカラーしていたり、業務時間外に会ったときはびっくりするぐらい事務的な対応だったり…日本の幼稚園の先生は決してしなさそうなことも、自由の国アメリカを知る良い機会になりました。
先生たちは、気を抜いても大丈夫なところでしっかりと息抜きをし、子ども達と遊ぶときは全力で遊び、全力で叱ってくれるのです。親とは、保育中の話を軽くすることもある程度で、媚びを売ったり機嫌をとったりする様子は全くありませんでした。
日本の幼稚園や保育園と比べると、いろいろなことが違うのは当然ですが、この1年8ヶ月ほどの園生活で、息子にとっても私にとっても、「幼稚園・保育園はこうあるべき!」という変な固定概念が払拭され、その多様性に柔軟な対応をしていくことはとても楽しいことだと学ばせてもらったような気がします。
さて、登園最終日は、息子本人がたまたま6歳のお誕生日だったこともあり、市販のカップケーキとプチギフトを持参してクラスで盛大にお祝いしてもらい、最後に素敵な思い出を作って退園しました。
通いたくなかった時には無理矢理連れて行かれ、もっと通いたいというのに突然辞めさせられ…。家庭の事情もあったとはいえ、親の勝手な判断と都合で、本当に申し訳ないのですが(笑)
そして今、デイ・ケアを退園(せめて卒園と言いたいと思います、笑)した次男は、長男同様、公立小学校のKindergartenのオンライン授業を家で受けています。
デイ・ケアを辞めてすぐの一、ニ週間は、なかなかペースがつかめず、親子共にしんどかったのですが、最近ようやく新しい生活リズムが定着してきました。
私の仕事先の大学も先月から春学期(後期)が始まり、さらに先週から約1年ぶりに対面授業が一部再開され始め、コロナ禍でも経済や教育は少しずつ元の良い方向へ向かっているように感じます。
ありがたいことに今学期は担当する授業も増えたので、大学のキャンパスへ子ども達を連れて行き、周りに気を遣いながら教室の隅の方で小学校のオンライン授業を受けさせ、子ども達の機嫌もとりつつ、私は神経すり減らしてピアノを弾き、頭フル回転で英語のコミュニケーションに臨み、帰宅後は二人の宿題サポート+日本語の勉強をホームスクーリング。そして自分の練習と家事に追われてあっという間に一日が終わるという、誰のための渡米か最近よく分からなくなってきている今日このごろですが、小学校の再開まで(いつになるやら…泣)髪を振り乱して耐え抜きたいと思います(笑)
改めて、卒園、そして6歳のお誕生日おめでとう!!!
これから、残り少ないアメリカ生活、まだ小学校での思い出は作れない状態なので、家族で沢山思い出を作りたいと思います。
この記事を書いたボーダレスライター に
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中村 友美
Yumi Nakamura
- 居住国:アメリカ合衆国
- 居住都市:ノースカロライナ州
- 居住年数:1年
- 子ども年齢:7歳、4歳
- 教育環境:現地公立小学校、デイ・ケア(保育園)