【アメリカ】なぜこの学校を選んだのか~次男・プリスクール(デイケア) 編~
前回は長男の小学校をどのようにして選んだか、について書かせていただきました。
今回は次男のプリスクールを選んだ時のことについてです!
どのようにして次男のプリスクールを選んだか…
それはズバリ、「家から徒歩5分だから」です(笑)ごめんなさい、次男坊!(長男の小学校はかなり慎重に選んだのに…。)
繊細で神経質な性格の長男に比べ、どんなことにも割とすんなり適応できるタイプの次男なので、どこのプリスクールでもうまくやっていけるのではないかと、次男のスクール選びについてはそれほど深く考えていませんでした。
もちろん、以前このスクールに通っておられた日本人の方から聞いた情報が良かったことも、建物が新しくて綺麗なことも、即決できるポイントでした。
私たちが住んでいる地域は、人々が毎日の移動で使える電車や地下鉄は無く、車移動が基本です。
そんな中、歩いてでも通える園は、車が1台しか無い我が家にとってはかなり魅力的でした。
主人が車を使って仕事へ行く時でも、プリスクールへの送り迎えができて、安心ですしね。
アメリカの義務教育はKindergartenからなので、渡米時に4歳だった次男はプリスクールへ通わず、自宅で過ごすという選択肢もありました。
しかし、せっかくアメリカに来たのに英語に触れることなく過ごすだなんて、もったいない、もったいない!
また、私も本業であるピアニストを生かせる仕事をしたいと思っていたのもあって、元々保育園へ通わせることで主人とも決めていました。
長男と同じく、次男も渡米1週間も経たないうちに、保育園の3-4歳児クラスに入りました。
我が家は距離で即決でしたが、アメリカへ移住される日本人の方のプリスクール選びの基本的な方法としては、気になるプリスクールの園内ツアー(見学)を申し込み、保育中の様子を見学させてもらったり、園長先生にお話を伺ったりして、きちんと比較・検討して最終的に決めることが多いようです。
日本も幼稚園や保育園によって保育内容や指導方針が全然違うように、こちらのプリスクールも、それぞれ特徴や預かり時間などに大きな違いがあるので、その点について少しお話させていただきます。
そもそも、“プリスクール”(Pre-School)というのは、いわゆる小学校に上がる前に通う学校の総称で、これには、日本でいうところの幼稚園、保育園が含まれます。
そしてこちらでは、幼稚園のことを“プリスクール”、保育園のことを“デイケア”と言います。
ママ友同士の会話ではよく、「あ~もうすぐ(娘の)プリのお迎え時間だわ~!」「プリの送り迎えが大変ね~!」など、幼稚園・保育園共に“プリ”と省略して言うことが多いですね!
幼稚園(プリスクール)は、モンテッソーリの教育方針を取り入れているところや、教会が運営しているところなど、実に様々な園が存在しています。
しかし、保育時間が12時ごろまでと比較的短い園が多い上、週に3回、4回だけの登園など、毎日開園していない園も結構あります。
お昼ご飯も食べずに帰る園が多く、保育中に親のボランティア活動が必須な園も多いと聞きました。
それでも、保育料は日本円で月に3~4万円くらいかかります。(高っ!)
もちろん、今の日本のような補助金や幼児教育・保育の無償化制度は一切ありません。基本的に、全額自己負担です。
一方、保育園(デイケア)は、朝早くから夕方6時頃まで毎日預けられるところや、預ける曜日や時間を自分で決められる園、1~2時間だけなど短時間の一時預かりをしてくれる施設など、様々なスタイルの園があります。
保育料は園によって差はあるものの、基本的には預かり時間に比例して高くなります。次男が通っている保育園は、朝7時15分から夕方5時45分まで預かってくれる、フルタイムの保育園です。
ちなみに気になる保育料は…1か月11万円ほどです。(ひイ高い…!)
どんな貴族の通う保育園なんだ…と思われるかもしれませんが、アメリカの保育園はこれが普通です。
決して息子の園がべらぼうに高いわけではなく、むしろニューヨークなど都会の保育園はもっと高額です。
つまり、幼稚園にしても保育園にしても、この高額な保育料が支払えない家庭の子どもは、プリスクールに通うことが出来ません。
通わせられないから親も共働きが出来なかったり、フルタイムで仕事がしたくても出来なかったり。
逆に、子どもをプリスクールに通わせられる家庭の親は、仕事も出来る。収入も安定する…当たり前の構図なのですが、これが超格差社会、アメリカの現実です。
この経済格差は、子どもたちの教育環境に直接的に関係していて、教育格差を生んでいるように思います。
小学校へ上がった時に、既にアルファベットが書ける子と書けない子の差が大きくあります。
もちろん、アルファベットが書けたからといって偉いわけでも何でもないのですが。
こちらに来て息子たちが、「もったいない!」「これ、いくら(値段)なん?」「高いなあ。」などの言葉が格段に増えたことはさておき(笑)、経済的な余裕が一切無い我が家にとって、毎月のこの保育料は本当に高く苦しいものです。
しかし、毎日切り詰めて生活しながらも、プリスクールから沢山の刺激を受けて帰ってくる息子の話を聞いたり、息子の成長を感じたりできることは、親として何より嬉しいですね。
親も知らない英単語を覚えて帰って来ることもしばしばあります^^
ちなみに、4歳の次男が初めて保育園で覚えてきた単語は、“Unacceptable”でした。
un、accept、able…はぁ!なるほど!!
モラルやクラスのルールに反することをしたお友達が、先生に言われていた単語、だったそうです(笑