【アメリカ】渡米1カ月で中国人の彼女!?

保育園へ登園し始めて1カ月ほど経ったある日、
「ぼくな、○○(クラスメイトのある女の子の名前)と結婚しよーかな〜と思ってるねん!」
と、息子からいきなり衝撃の発言が!

その女の子は中国人で、息子よりも数ヶ月前に渡米してきたそうです。まだアメリカ生活がそこまで長くないため、英語が達者ではありません。だからこそ、簡単な単語だけを使って、息子と話しているとのこと。
英語が分からない息子にとっては、単語とジェスチャーだけでコミュニケーションを取れる、唯一のお友達でもありました。

当時の息子は、英語の文章をスラスラと話すネイティブのお友達の言葉は、全く聞き取れず理解できませんでした。でも、簡単な単語や短い文章で端的に話してくれれば、その表情などでも推測ができました。
さらに、その女の子は、おっとりしていてとっても優しいんです!

そんなわけで(どんなわけで?笑)、息子はこの女の子のことを好きになってしまったようです!(単純…。)
…まぁ、好きになるというよりかは、この子と一緒に居たら、簡単な英語で喋ってくれるから遊びやすい、楽しい、安心する、といった感情の方が妥当でしょう。

こちらは、当時の担任の先生から保育中の様子を送っていただいた写真です。ニコニコしながら、楽しそうに二人でダンスをしています。

しかし、とても残念なことに、その女の子はあと1カ月ほどで中国へ本帰国する予定だと担任の先生から聞きます。(あれあれ、先生が個人情報漏らしてしまっていますが…!笑)

そうなったら、息子のために、親の私も勇気を出して頑張らねば!!

そう、プレイデート(放課後や週末などに、園や学校とは別の場所で遊ぶこと)をするために、私の連絡先を書いたメモを担任の先生に預け、その女の子のお母さんに渡してもらったのです。(私にとっても初めてのことなので、大変勇気のいることでした…。)

先生が他人の親の連絡先を勝手に教えることはさすがにありませんが、こちらがお願いすれば、このようにこちらの連絡先を相手に渡して、プレイデートの機会を作るお手伝いをしてくれます。
保育園は、送迎時間が皆バラバラなので、たまたま一緒にならない限り、なかなか他の保護者の方と会うことはありません。

さて、メモを預けた翌日、その子のお母さんからテキスト(日本で言うSMSのようなショートメッセージ)が届きました。
でも、開いてみると、予想外のメッセージが!

「昨日、娘があなたの電話番号とメールアドレスが書かれた紙を受け取ったのですが、困惑しています。これは一体どういうことでしょうか?」

んん…まずい!!
これではこちらの意図が全然伝わっていないし、単なる怪しい保護者ではありせんか!

「驚かせてごめんなさい。息子が○○ちゃんと遊ぶのが好きで、ぜひ週末にプレイデートをしたいのですが、良かったら一緒に遊びませんか?」と慌てて返信しました。
お友達になりたい旨のメッセージを、連絡先を書いたメモ帳に書き添えておくべきでした、反省(笑)

すると、ぜひ一緒に遊びたいとの返信をいただき……ホッ。
早速我が家に遊びに来てもらいました。

息子の話によると、彼女は甘いものが好きだということなので、アメリカンなスイーツを作ってお出迎えです。
簡単な英語とジェスチャーで、二人仲良くお医者さんごっこをしている姿を見て、吹き出しまくっていた私。
別れ際、挨拶代わりのハグをしているところです。アメリカは超が付くほどの、“ハグ”文化。おはよう、こんにちは、久しぶり、ありがとう、さようなら、など、挨拶をする時には自然にハグをします。例によってこの二人も…笑

お互い、母国語ではない英語でコミュニケーションを取ることは、大人にとっても本当に大変ですが、息子もこうして頑張っているのに、私だけ逃げるわけにはいきません(笑)英語が苦手なのを理由に努力をしないママよりも、苦戦して恥をかき、必死なママの方が素敵じゃないですか!
ということで、今までなんとなく後回しにしていたESL(英語の語学学校のようなところ)に定期的に通い始めたのに加えて、こちらの大学でピアノ伴奏者として働くためのオーディションを受けることにしたのです。

・・・
彼女が出来て3カ月ほど経った頃、前回記事で書かせていただいた男の子家族は違う州へお引越しされることになり、そして、中国人の彼女も、中国へ本帰国してしまい、寂しい思いでいっぱいの息子でしたが、徐々に色々なお友達と遊べるようになってきました。

誰かが気にかけてくれるのを待っていたあの頃から約一年。
最近ようやく、自分から「遊ぼう!」と声をかけられるようになって、その成長ぶりに胸が熱くなる毎日です。

子どもを現地校へ通わせてみて大切だなと思ったこと。
それは、親も努力をし続けることです。

「はい、じゃあ、今日からここで新しいお友達を作って楽しみなさい。」と、新しい環境へ単に放り込むだけでは、子どもはどうして良いか分かりません。
プレイデートをするにしても、このぐらいの子どもの年齢では、親同士が連絡先を交換するところから全てが始まります。

このように、親が子どもの友達作りのために手を貸してあげたり、関係を作ってあげたりすることは、決して過保護でも何でもなく、子どもが楽しい学校生活を送るために必要なことだと思っています。

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