【オランダ】小学校で初めての誕生日

先日、娘が5歳の誕生日を迎えました。
オランダに渡ったのが、彼女が3歳の時…そしてその1ヶ月後に4歳の誕生日を迎えたため、今回がオランダで2回目の誕生日となりました。

去年の今頃はまだ小学校にも通っておらず、移住準備をするために一緒に来てくれた私の両親と一緒に誕生日を祝いました。

しかし、今年は小学校に通っています。これは初めての経験です!
「小学校に通っていると、誕生日がそんなに重大なことなの?」
と思われるかもしれませんが、そうなのです!!

実は、オランダの小学校ではクラスの子が誕生日を迎えると、クラスメイトが祝ってくれます。ひょっとすると学年が上がるにつれてこの行事は薄れていくのかもしれませんが…

そして、オランダ語でお誕生日の歌を歌ってもらい、クラスメイトにプレゼントを配ります。

….え?プレゼントもらうんじゃなくて、渡すんかい!!
と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そうなんです。笑
オランダでは主役となる子が、クラスメイトにお菓子を配るのです…!!

コロナの一件があるまでに、娘は何度かクラスメイトの誕生日を経験してきました。
よって、家に帰ってくると、
「今日、◯◯の誕生日やった〜!」
と言って、貰ったお菓子の袋(中身は学校で食べてきている)を見せてくれたりしました。

娘曰く、これまでの誕生日では、保護者手作りのカップケーキをもらったり、ポップコーンをもらったり、小さなマフィンをもらったり…というのがあったそうです。
よって、私も、娘の誕生日を迎える前から、
「誕生日には手作りの何かを作らなくては!!!!(しかも20人分!!)」
と、ややプレッシャーを感じていました。(別に手作りじゃなくても良いんだけど)

しかし、そこへやってきたコロナ!
なんと、手作りお菓子がNGとなってしまったのです。(ちょっと嬉しい顔になる私←)

また、本来であれば、子どもの誕生日の日には該当する生徒の保護者も教室に迎えられ、自分の子どもがクラスメイトに歌を歌ってもらったり、お祝いしてもらう様子を見学することができるそうなのですが、コロナの一件でそれもNGになってしまいました。悲しい。

よって、コロナ後の誕生日のルールは;
・保護者の見学はなし
・お菓子は手作りではなく、パック詰されたもの
・クラスサイズが半分のため、半分の生徒分だけでいい

という風になりました。(6/8には学校が全面再開したので、これからはフルクラスです!)

誕生日の前日、娘を学校へ送り届けると、担任が、
「明日、誕生日だね!」
と声をかけてくれているのが聞こえました。
私としては、
「そんなことまで気がついてくれるんかい?!」
という感じだったのですが。笑

そして、その日のお昼に担任からメールが届き、
「明日は◯◯(娘)の誕生日だね!これまでであれば、保護者は教室でお祝いの様子を見学することができたのだけど、コロナの影響で残念ながらそれは出来なくなってしまいました。あと、手作りのお菓子も禁止なので、クラスの子どもたちに配ることができるような、パック詰されたお菓子を準備してあげてください。分からないことがあれば、何でも聞いてね!」
ということが書いてありました。

娘は、待ちに待った自分の番!ということで、前日からテンションが上がっており。
私はその日に子どもたちへ配る用のグッズを買いに行きました。

そして、前日の夕方、娘と一緒に袋詰め。

幸いにも、日本から持ってきたパック詰されたお菓子もあり。
オランダで買ったお菓子とともに、配布用の袋へ。
さらに、小さいシャボン玉ボトルと、日本から持ってきた力士お寿司のステッカーも。
少しでも「日本のものだ!」と認識してもらえるようなものを入れてみようか!と娘と相談して決めました。

誕生日は祝ってもらう日だとばかり思っていたけれど、こうやってクラスメイトに配るものを袋詰めするのもなかな楽しく「みんな喜んでくれると良いね〜!」という感じです。

こうしてクラス半分、11人分の袋詰めが終了し、翌日を迎えたのでした。

……………………………………….

誕生日当日、娘はプレゼントを携え学校へ。
門をくぐると、真っ先に担任が「お誕生日おめでとう〜!」と声をかけてくれていました。

それからのことは娘に聞いた話ですが…

教室に入ると、いつも通りサークルを組んで座り、担任が頭につける冠をくれたのだとか。
持ち帰ってきた冠には、娘の名前と、大きく”5″という数字が書かれていました。

そして、クラスメイトが立ち、オランダ語で誕生日の歌を歌ってくれる中、彼女自身は椅子の上に立ってそれを聴いていたとのこと。笑

万歳三唱ではないのですが、オランダ語の誕生日ソングの最後には、みんなが両手を挙げて”hooray!”と叫んでくれます。それがとても嬉しかったと言っていました。

それから、クラスメイトには目を閉じ、手を出して座ってもらい。
彼ら一人ひとりの手にプレゼントを配っていくそうです。
そして、自分の合図で一斉に目を開けてもらい、プレゼントを開いてもらった!とのこと。

下校時に迎えに行くと、娘は誇らしげに冠を被っていました。
そして、担任にも「今日はずっとこの冠を被っていたわよ〜!笑」と言われたのでした。笑

「お母さん、みんなプレゼントめーーーっちゃ喜んでたでぇ〜!」

とかなり興奮気味で話す娘の表情は満足そのもの。
きっと、良い1日を過ごせたのだと思いました。

それから家へ帰り、しばらくすると学校のお友達がプレゼントを持って遊びにきてくれました。保護者を招き入れ、少しお茶をしたりして、時間を過ごしました。

みんなが帰った後、家族でケーキのお祝いです!
娘が選んだタルトは美味しく、全員が大満足の誕生日となりました。

誕生日が平日だったりすると、当日に集まって”誕生日パーティー”を開くことが難しくなるので、週末にどこかの場所を貸し切ってパーティーをする家庭もあります。

うちも仲良しのお友達と誕生日が近いため、
「2人の誕生日パーティーってことで開こうか!」
などと、秋ごろに話をしていたのですが、今年はそれも断念。
子どもたち向けのパーティーは来年に持ち越されそうです。

何はともあれ、娘の誕生日に登校日が重なり、何とか祝ってあげられたのは幸運だったように思います。

特別、深い意味はないのかもしれませんが、
オランダの「自分の誕生日にプレゼントを配る」という文化も初めて味わうことができ、とても良い経験になりました。

さて、5歳となった娘。
市営のプール教室にもsignupし、これからどんどん外の世界との関わりが増えていきます。

あなたが生まれ、ここに生きていることに意味がある。
これからもずっとそのメッセージを伝えていきたいと思います!

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