【日本】自分を輝かせることができる学校行事

世界が決して穏やかではない方向に進んでいる気がしてならない、相変わらず不安渦巻くご時世だからこそ、
少しでも心明るくなる楽しい話をしたい&聞きたいという思いは、誰にも少しはあるのではないでしょうか。

ということで、今回は、子どもたちにとっても親にとっても楽しい、長女の学校でのイベントについて、
なるべく楽しいテンションでお届けしたいと思います♪
るん♪(変)

よくある学校二大行事

長女の通うPYP認定校の私立小学校には、巷の学校行事でよくある「運動会」とか「文化祭」なるものは、同じようにあります。
スポーツデーと呼ばれる「運動会」では、徒競走や綱引き、玉入れ、リレー、集団演技など、みなさんの想像がつくラインナップが勢揃い。
他の公立小学校と異なる点といえば、生徒の行う開会宣言や選手宣誓が、日本語&英語の二か国語で行われることや、アナウンスや指示が全て英語であること(親用に日本語も流れる場合あり)。
あ、これは他の学校でもあるところが多いのかもしれませんが、親が参加すべき競技も多々ありました。でもあくまでボランティア制。

長男や次男の時から、ずっと、徒競走は全員応援しちゃうし、集団演技は一緒に踊りたくなっちゃうし、リレーじゃ我が子が出てなくても感動して泣けちゃうし、そんな、子どもの行事ごとは我が子より熱く参加してしまう私(子どもにとったらメンドくさいヤツ)としては、運動会は外せない行事!
国際バカロレア(IB)カリキュラムの学校だし運動会どうだろ〜?と思っていたものの、ちゃんと見事に、勝手に熱く盛り上がることができました。

加えて、とても嬉しかったのは、なんと、高学年による騎馬戦(男女混合)が行われていたこと!
昔から、あのアツい闘志がぶつかり合う肉弾戦(小学生の運動会にこの表現はふさわしいのか否か)に、胸打たれてムフムフしてしまう私(ただの変態)。
だけど、次男(現在中学三年生)が公立小学校高学年の時には、騎馬戦が危険であるとされて、運動会の演目から外されてしまいました。
もちろん、安全の面や、子どもの成長における面で、騎馬戦に賛否両論ある世の中なことはわかるのですが、一個人の意見としては、騎馬を組み息を合わせて、相手に闘志を燃やして挑んでいくあの姿勢から、行う側も応援する側も、学べることがあるはず(ただの武士道好き)。
勝手な妄想かもしれませんが、世の流れに乗って「危険だから」と一言でまとめて辞めてしまわず、行う意義を考え実践することを決めている学校側の姿勢に、共感を覚えたのです。

そして、チャリティーイベントに近い「文化祭」は、子どもたちが何かを演技したり発表したりするものではなく、基本的にチャリティーを募るコンテンツが満載のもの。
バサーのような形で提供できるものを各家庭から集めて販売し売り上げを寄付、また、些細なものから豪華な商品まで揃えて、来客者(生徒含む)は欲しい商品の前に置かれているボックスに、購入した金券チケットに名前を書いて投入する、すると、祭の最後に、ボックスからくじ引きのような形で当選者が選ばれ、その商品をゲットできるという、チャリティーもあり。(説明がわかりにくくってごめんなさいー)

どのイベントも、ひと学年2クラスからなる他の小学校よりは少人数と言える学校なので(過疎地の分校とかと比較しないで〜)、全校で行う学校行事でも、「他の子に紛れてうちの子見えない〜〜どこかしら〜〜?!」となることは、あまりなく。
同じ学年であれば、大体の子の名前と顔が一致するし、親同士も結構な確率で顔見知り(関係が深まれば友達)になれるし、いい意味で「密」な関係を築くことができ、その関係の深さも、行事の楽しさを加速させている気がします。

“校外学習”とはなんぞや

ちなみに、
「他の学校によくある“遠足”はありません。でも、我が校に“校外学習”はあります。」
…と入学したときに学校で説明を受けました。
どうやら、“ただ遊びに行く”ことはなく、“何かしらの学習と絡めて学びに行く(探求学習として)”とのことらしい。
でもね、蓋を開けたら一緒ですよ。
子どもたちにとって、学外に出かけることは、気持ちはもはや、“ただの遊び”です!(言い切る親どうなんだ)
水族館に行くのも、芋掘りに行くのも、遊びです!
“遊びが学び”なんです!(なんだか良いこと言った風)
だから、結局、遠足(と変わらない学外活動)はあると捉えていいと思います。

そして各学年必ず、宿泊学習もあります。
一年生では、校外に出かけて帰ってきて校内の体育館で寝袋でお泊まり、二年生では、郊外の自然なんちゃら青少年の家的な宿泊施設にてお泊まりなど、学年によって内容と宿泊数は違えど、毎年行い、最終学年の六年生ではアメリカに10日間ほどみっちりスケジュールの詰まった海外研修に行きます。
これももはや、子どもたちにとったら、“宿泊学習”という名の“お泊まり会”!(こんなこと言ったら怒られそうだな。…誰に?)
「友達と寝る」というもうそれだけで、大人にとっても子どもにとっても非日常で、
非日常ってもんは、日常では感じられないワクワクな高揚感とドキドキする刺激を感じるためのもんで、
ワクワクドキドキするってことはそれはもう子どもにとったら“遊び”なんです!
”遊びが学び”なんです!!(なんだか良いこと言った風がしつこい)

“イングリッシュコンテスト”や”タレントショー”

ようやく出てきた、他の学校との違い!
これを書きたいのに、ここまでが長い、長すぎる!(自分のせい)

そう、長女の学校には、他の公立学校には、まあないでしょうというイベントもあるのです。
10月31日のハロウィンでは、学校に仮装を持って行って、みんなで仮装した写真を撮ったりクラフトをして遊んだりします(これは先生主導というより親のボランティア主導)。
また、キリスト教の学校であるため、クリスマス関連のイベントはとても大切に扱われていて、11月中頃に行われる、校舎にイルミネーションを灯す点灯式や、12月に行われる、3年生が演じる聖劇を鑑賞するクリスマスページェントは、私が幼い頃に経験した宗教意識の低い日本の公立学校では、決してなかったイベントです。

さらに、前述した文化祭の中で行われる、“イングリッシュコンテスト”。
これは、任意の参加者のみで行われるのですが、入学一年目からなんでもやりたがりの我が娘が参加したおかげで、どのようなイベントか全貌を把握することができました。

参加者は、持ち時間3分(2分だっけか?うる覚え…汗)の間に、英語でパフォーマンスをし、それを審査員(ネイティブの先生方)が評価して、賞が与えられるというコンテスト。
まあこれだけ言えば、なんとも簡単なイベントなのですが、参加するという意志を表明した後にはやること多し(親が)。
参加するグループ名を決め(娘は友達とペアを組んで参加)、発表内容を決め、学内広告用の写真を撮り、発表内容を練習、使う曲決めや衣装決め、本番までに学内でリハーサルを数回(使用する音楽や映像のチェック含め)、そして本番当日までの本人のメンタルヘルスキープ(万全の状態で臨めるように)まで、おいおいこの目まぐるしさはなんだなんだ。
とまあ、苦しかったような書き方をしていますが、基本的にイベント参加嫌いじゃない(むしろ好き)親として、総じて楽しかったのです。

本番は、講堂が満席になるような客入りの中、堂々と練習の成果を発表し(緊張したのは本人たちよりむしろ親たち)、なんとまあ入学一年目の初参加にして、見事にパフォーマンス賞(なんか3つくらい〇〇賞というのがあった)をいただいた娘たち。
イングリッシュコンテストだという中、英語でスピーチしたのはほんのわずかで持ち時間のほとんどをダンスに費やしたというのに(まあだから“パフォーマンス”賞なのですよね)。
賞をゲットし、驚きつつも充実感で満たされた娘たちの満面の笑みを見たら、これは参加してよかった、さらには、このイベントがある学校に入学してよかったの精神的域にまで到達するってもんです。

さらにさらに、このイングリッシュコンテストでの成功体験をもとに、自信をつけた娘は、二月に行われる“タレントショー”なるものにも意気揚々と参加を表明しました。(今回は友達とではなく、一人で。こちらも任意参加のイベント。)
娘が参加したことにより、これまた全貌を把握することができました(デジャブか)。

これは音楽のネイティブの先生が主催する「コンテスト」ではなく「ショー」です。各自持ち時間2分の間に、楽器演奏や歌やダンスや演劇やなんでも、自分のできるパフォーマンスを披露するというもの。
なので、ショーに出たからといって賞がもらえたり評価されたりするものではないのですが、誰でも出演できるもではなく、事前にオーディションなるものがありました。
ありがたくもオーディションに通過した娘は、当日までに、衣装と音楽を準備し(親が)、家で楽しく練習をして、本番当日、全校生徒+参加者の親御さん方が全員注目する舞台の上で、堂々と一人で二分間踊りきりました。
その精神力、我が子ながら脱帽。いくら大人から「本番は楽しんでおいで!」と言われても、人生まだ7年しか生きていない私だったら、緊張で手足が震えて楽しめるはずがないと思うほどの観客全集中(流行りを取り入れてみた)の環境で、長女は一人スポットライトを浴びて、自信たっぷりの笑みをたたえていました。
終わっての感想は、
「楽しかったー!!来年も出るー!タレントショーがあるから、この学校でよかったー!」
…だそうです。
………でしょうね!

子どもが自分を輝かせることができるチャンス

何が言いたかったのかというと、国際バカロレア(IB)カリキュラムの学校でも、こんな風に行事があるのよーってことはもちろん、
大切なのは、学習以外の部分で、子どもが輝ける場所があるということ。
子どもが輝ける、もっと言うと、子どもが自分を輝かせるチャンスを得られる環境があるということ。

バイリンガル教育であったり、探求学習であったり、ICT活用してたり、国際バカロレア(IB)カリキュラムを日本国内の一条校の私立小学校でやるって、なんか学習することたくさんあって大変そうじゃんーーーー、って実際聞いたことないけど思ってる方がいそうだなという印象から(完全なる妄想)、
学習より運動が得意でも輝けるチャンスはあるし、運動より音楽が得意でも輝けるチャンスはあるし、その他もろもろ主張したければ主張できるし、出る杭は打たれることなく認めてくれるし、
子どもが持つそれぞれの可能性でそれぞれの子が輝けるチャンスがあるよ、って話をしたかったのです(ここまで長い、長すぎる)。

残念すぎる今年度

そしてこれら全ては、2020年度の昨年度の話。
2021年度の今年度は、新型コロナの影響により、すべてのイベントが中止で全滅。(タレントショーは録画動画により開催?!)
子どもたちの大切な成長の機会を、子どもたちの喜びや悔しさで輝く表情が見られる親の楽しみを奪ったウイルスには、怒りともどかしさしかありません。

おっと、最後の最後に楽しいテンションじゃ無くなっちゃった。(反省)
親のプンプン怒り顔は、新型コロナよりも子どもに悪影響ですからねっ
なるべくニコニコ笑顔で、子どもたちと向き合いましょそうしましょっ
来年度は、学校におけるイベントがすべて復活することを、心から祈りながら。

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