【アメリカ】アメリカのサマーキャンプ
9月に入り、ここノースカロライナ州は、朝晩が急に涼しくなって、過ごしやすくなりました。
依然として、公立小学校の登校は出来ず、毎日オンライン授業なのですが、週末は家族で自然を求めてお出かけしたり、映画を一緒に観たりして、それなりに楽しんでいます。
さて、以前の記事でも少しご紹介させていただきましたが、今回は、夏休みに開催される“サマーキャンプ”についてを、もう少し具体的に書かせていただきたいと思います。
まず、日本人が“サマーキャンプ”と聞くと、「外でテントを張ってキャンピングをするの?」「ボーイスカウトやガールスカウトみたいな!?」「どこかの宿泊施設でお泊まり会??」といったことを想像される方も多いと思いますが、アメリカではもっと総合的な意味で使われています。“サマープログラム”と言った方が、ニュアンスは伝わりやすいでしょうか。
子どもたちが、学校とは違う施設や場所で、様々な体験や経験をして、スキルや社会性を身につけることが出来るのが、サマーキャンプの醍醐味です。
昨年の夏、長男が参加したサマーキャンプは、スポーツ総合キャンプ、ESLキャンプ、テニスキャンプの3つでした。
まず、スポーツ総合キャンプは、地元のスポーツジムが主催しているキャンプで、息子が選んだのは、様々なスポーツを楽しむコースです。
水泳やバスケットボール、サッカーなどを毎日ルーティンしていき、スポーツの楽しさを知ろう!がモットーな感じでしたが、年齢ごとに分けられた小グループで、スポーツだけではなく、ハンカチ落としのようなグループ活動もしたそうです。
各グループに一人のインストラクターが付くので、子どもたちだけになる時間はありませんが、全体的にのびのびと遊んでいる様子が印象的でした。
渡米して2ヶ月で、初めてのサマーキャンプに参加した息子。
朝から夕方までの長時間だったこともあり、とてもハードで、毎日を過ごすのが本当に精一杯な感じでした。
やはりまず大変だったのは英語。先生の指示はなんとなく雰囲気で聞き取れるものの、お友達と自由に会話出来るわけでもなく、自由時間や昼食時間は基本的に一人ポツンと過ごしていたようです。
サッカーの自由時間では、ボールをコミュニケーションツールとして使い、自然とお友達の輪の中に入れることもあったみないなのですが、自分が使っていたボールをお友達に取られてそのまま返してもらえない、とか、お友達がなかなかボールを貸してくれない、でも、それを英語で伝えられないために、ひたすらじっと我慢する…そんな感じでした。
そんな様子を、駐車場の影からこっそりストーカーしていた私(笑)心配で…!
また、持参したお弁当を食べようとした時に手が滑り、容器ごとひっくり返してしまって、目の前にあったゴミ箱に、ガッサー!と先生に中身を捨てられてしまった、とか、DVD視聴の時間に見る映画が怖くて先生にそれを伝えるも、「これのどこが怖いの?子どもも見られる映画だから問題ないわよ。」と返され、教室の隅で震えながら画面をなるべく見ないようにしていた、とか…。
このキャンプを2週間経験して、息子は本当に強くなりました(笑)
次に参加したサマーキャンプは、学校のESLキャンプでした。
English as Second Language の頭文字であるESLは、英語を母国語としない人たちが、英語を身につけるためのクラスなのですが、事前に各小学校でテストを受け、スコアの低かった子ども達が、このサマーキャンプの対象になります。
開催場所は、地区内の決められた小学校です。
ありがたいことに毎朝スクールバスも運行されており、息子も毎朝7時ごろ出発のバスに乗って登校していました。
このサマーキャンプの内容は、やはり英語の勉強です。
英語の苦手な生徒たちが集められているので、進度はゆっくりめですが、充実した内容の授業を展開してくださっていたように思います。
約一ヶ月間、平日は毎日開講されていました。
公立学校区主催なので、費用は無料です。
我が家は、午後1時までのこのESLキャンプに、アフタースクール(放課後プログラム)をオプションで申し込んだため(有料)、息子は朝から夕方までどっぷり英語漬けの一ヶ月でした。
ちなみに、この期間に息子の英語力はかなり成長したように思います。
最後の週は、これまで勉強したことの発表会が開催され、私たち親も参観させてもらいました。
最後に参加したのは、テニスのサマーキャンプです。
こちらは、テニスに特化したサマーキャンプということもあって、専門的な指導を受けることができました。
自然に囲まれたテニスコートで、のびのびとテニスを楽しんでいる様子が印象的でした。息子は、休憩時間にもらえるPopsicleというアイスキャンディが毎日楽しみだったようです。
辛いことも楽しいことも沢山経験したサマーキャンプ。
こうして渡米一年目の暑い夏を毎日充実して過ごせたことは、息子にとっての素晴らしい財産になったと思います。