【オランダ】校外学習の引率で見た、学校生活の風景(2)
さて、目的地である博物館に着きました。
この博物館の入り口は、“回転扉”です。
オランダでは回転扉のある建物がたくさんあるように思います。
日本では危険ということで多くの場所で停止しているような気がしますが。
博物館に着くと、担任は隣にある一般的なドアを使うことなく、生徒たちに回転扉での入館を指示します。笑
こんなことで驚いているのは日本人の私だけだと思いますが。←
もちろん子どもたちはふざけることなく、4人ずつドアに入って回転していました。笑
入館すると、アウターを備え付けられた”アウター掛け”にかけます。
この”アウター掛け”ですが、簡単に言うと、誰でもアウターをパクることができます。笑
もはやオランダに来て慣れてしまいましたが、日本では絶対にあり得そうもないこのアウター掛け!
「いや、誰かにパクられたらどうすんの?」
と、高いアウターを着た人なら思いそうですね。
そんな人はアウターを着たままご入館ください。とのことです。笑
(数は少ないですが、コインロッカーもあります)
子どもたちは無事、アウターを脱ぎ、アウター掛けを使い、担任の周囲に集合。
その時、また「トイレに行きたい人は行っておいで~」と言っていました。
平日ということもあって、一般客は少なめでしたが、小学生の多いこと。
ほぼほぼ小学生で埋めつくされていたと思います。
担任についていくと、今日の案内役であろう白髪の女性が立っていました。
「みんなよく来てくれたね~!」という感じ。
私たち保護者とも握手をしてくれました。
女性について二階に上がると、床に座るよう指示され、自己紹介が始まりました。
自己紹介も早々に、これからどこへ行くのかの説明。
この博物館には”北極の部屋”があるのですが、今日はそこへ行くようです。
女性はとてもひょうきんな感じで子どもたちに話しかけてくれています。
「じゃぁ、これから北極の部屋へ行くから準備しましょう!何が必要かな?!」
「手袋!」
「マフラー!」
「スキーの服!」
「帽子!」
という感じで、その女性も大袈裟目にいろんな装備をする様子を見せ、
「じゃあ、手袋して~!」
と、子どもたちは無事エアーで手袋を着け、防寒スーツを身につけ、北極対応の装備品を完備。笑
そのまま北極の部屋へ誘われて行ったのでした…
北極の部屋には小さな椅子が並べられていて、スクリーンには北極の写真が投影されていました。
椅子の数は明らかに多いのですが、どこに座っても構いません。
詰めて座る必要もなく、
「好きな場所で好きな椅子に座って見たらいいのよ~」
という感じ。
そして、女性が何かを取り出したかと思うと、腹話術にでも使えそうなパペット人形が出てきました。笑
膝に乗せて、「みんなこーんにちはー!」という感じで、パペットが話を始めました。
その動きや仕草がとても面白くて、子どもたちには大ウケ。笑
ちょっと抜けたキャラで、彼の発言も面白いようで。
こんな年配の女性がパペットでガッツリ子どもの心を掴むところにも感心しました。
真面目に話をするのではなく、”楽しく学ぶ”をきちんとやってくれるのです。
ありがたや~。
どんな話をしても、いろんなことを言いたがる子どもたちの発言をきちんと拾い、時にはそれを笑いに変えたりしながら、子どもたちを導く姿に感動しました。
「静かに聞きましょう」だけではないところが良いっ!
もちろんふざける中にもきちんと学びがあって、昔の人たちが雪の中でどんな風に過ごしてきたか、オランダという国は冬はどんな特徴があり、どんな様子で人々は過ごしているのか。
自国のことを忘れず学ぶところにもオランダらしさを感じました。
最後はみんなで集まって記念写真。
私も保護者のWhatsappグループのための写真を撮りまくり、動画をたくさんりました。
そして最後には“お土産”と称して、紙でできた”北極の品々神経衰弱カード”をもらいました。笑
部屋を去る時には、寒い国の人たちが鼻と鼻を擦り合わせる”イヌイットの挨拶”をしてお別れ。
慣れない子どもたちは結局、パペットにハグをしてさよならをしていましたが。笑
…そんなこんなで見学は終了。上着を着て出発です。
行きと同じように子どもたちを誘導し、無事学校に到着しました。
戻ると同時にスナックを取り出し、自分の席で食べ出した子どもたち。
(あ、手洗いとかしないんだね。←)
担任に「今日はありがとう~!」と言われ解散です。
娘はここのところ少し体調が芳しくないので、今日はこのまま一緒に連れて帰ることに。
1人早く帰れるということで、ちょっとテンション上がり気味の娘。
ま、早く帰れる日は確かに嬉しいよね~。
…ということで、初めての校外学習引率は無事終了いたしました!
次のイベントは”学校ディスコ”です。笑
どんなイベントになるのやら…←