【オランダ/ハーグ】子どもの(成績)懇談を終えて

こんにちは!娘が通う小学校の懇談がありました。
数週間前、学校から成績表をもらってきた娘。それについての話し合いと言っても過言ではない今回の懇談。

見えてきた課題と今後の方針について書き記しておきます。
今後、オランダへの移住を検討している方々にも参考になれば良いなと思っていますが、オランダ全ての小学校に言えることではないことをご了承ください。

学校や家庭以外の教育に依存するようではいけない

前提として、周囲の保護者を見ていても教育に対する依存傾向はあまりなく、学校や習い事に関しても(日本に比べると)ドライな考え方を持っている保護者が多い印象です。

「学校も習い事も大切だけど、まずは家庭で何をするか」

個人主義で自立したマインドを持った保護者はそのように考えるのではないでしょうか。
これは、何もこの国に限ったことではなく、日本でも自立した生徒の保護者と話をすれば「納得」ということもたくさんありました。保護者の姿勢が違うのです。

我が家もそうだ…と言いたいわけではありませんが、基本的に家庭が自立し、整っていることが最も大切で、学校や習い事はそれを加速させる役割しかないと思っています。親として責任も感じますが、子どもの教育を他人に預け過ぎるほど無責任ではいけないように思います。

よって、学校や習い事先との連携は大切ですが、そこまで期待していません。多くを期待する方が間違いなのでは?くらいに思っています。学校も習い事も万能ではありません。

年に2回のCITOテスト

オランダではgroep8、いわゆる日本の小学校6年生を経て中高一貫校に進学しますが、進学先を選ぶ上で重要になってくるのが小学校生活の中でどれだけの成績を修めてきたかという学習履歴のようなものです。どういった形式のものを採用するかは学校によって異なりますが、多くの学校はCITOテストと呼ばれるものを採用しています。

CITOテストの場合、実施時期は多少ずれはあるものの年に2回ほど実施されることが多いようです。その学校の状況やスケジュールにもよるのでその時期は学校によって異なります。

言語は普通以上、算数は苦手

担任からのフィードバックをまとめると、

・語彙が少ないが、言語処理能力は高い方
・算数は普通を下回るので、extraのヘルプが必要

でした。

言語に関して具体的には、
・語彙力が弱いためCITOのスコアを修めにくい部分がある
・聞き慣れない語彙がある時、クラスの指示の理解が難しいことがある
・ある特定の音(子音や母音)の書きが難しいところがある
ということでした。

一方で、
・耳の良さから言語ピックアップは早い
・文字をすらすらと読むのが上手い
・発音にも問題がないためlogopedie(言語療法士)は必要ない
・書きの字がとても美しい
という意見ももらいました。

算数に関しては、
・数字の読み方に混乱していることがある(日本語とは逆のため)
・数的処理がゆっくりなため、CITOテストの速さに追いつかない
・特定の単元(時計)の理解に難しさを感じている(オランダ語の時計の読み方はかなり独特…)

という意見をもらいました。

今後の課題と対策

算数の理解にはもちろん言語力も必要ですが、何より「言語」が大切です。言語が理解できていなければ、算数の問題を読んだり、物事を理解することが難しくなります。よって、苦手なのが算数の方で良かった。という感じでした….

今後の言語面の課題と対策としては、

▶︎語彙力の強化(一般的な語彙)
日本語の語彙力をさらに強化しながら、オランダ語の語彙に特化して本読みをしたり、それに付随する音声教材を利用する。

▶︎音声認識と判別を練習する
少しリサーチは必要ですが、特定のオランダ語で判別が難しい音を重点的に聞く→書くの練習をする。ディクテーションをする。

です。

算数の課題としては、
▶︎算数の語彙力の強化(時計の読み方や数字の読み方など)
だいたいどの部分が理解できていないかは掴めているので、理解できていない部分を重点的に教材(オンライン/オフライン)を活用して練習する。

▶︎算数の概念の理解
基本的には日本語で概念を入れて、それをオランダ語に転移させる方向。

▶︎数的処理能力を高める
今つまずいているのは器械的な処理の部分なので、概念を理解した上で反復練習をする。

かなと思っています。
いずれにせよ、学習を楽しくみてくれる娘と相性の良い家庭教師を雇うことも検討しています。音声の部分に関しては特に必要です。

娘にどう感じているか聞いてみた

面談前、娘に先生と話をすることを伝えたのですが、驚いたのが彼女自身が何を理解できていないかを理解できていることでした…正直、「これがオランダのコーチングだ…!!」と感じたほどで、夫婦ですごく驚きました。

彼女が「自分がよく理解できていない」と感じている部分は、担任が言ったこととほぼ同じでした。そして「どうしたい?」と聞くと、彼女なりに「こうやって勉強したい」ということを話してくれました。

言語に関しては「人が話してくれるのを聞くことで、音の違いがわかるようになりたい」や、「スペルの違いを正しく書けるようになりたいから、プリントで何度か練習したい」など、「自分はこうやったら理解できるようになると思う」というのを持っていて、それを試してみたいということです。

これこそ、コーチングだ!!!と思いました。
こちらの価値観を押し付けず、彼女自身が「こうしたい」と思うことをトライする中で「こうかな?」「こうやってみよう」を繰り返しながら、自分に合った方法を導き出す。それを見守り、声かけをしていきたいと思います。

週に2回(オランダ語&算数)の抽出レッスン

担任に「苦手な部分を理解するために、抽出してレッスンを受けさせてもらえるのでしょうか?」と聞くと、笑顔で「そうするつもりです」と回答をもらいました。

オランダでは、子どもの学ぶ速度や理解度合いに応じて、教室から特定の生徒を抽出し、remedial teacherと呼ばれる教師によって別室で特別な指導を受けることができます。娘のオランダ語の語彙の部分と算数に関して、extraのサポートをしてもらえるようで安心しました。

こういった対策は、日本的な感覚だと「遅れ」のように捉えられがちですが、こちらでは「わかるようになること、理解できるようになること」がより大切にされます。私もそれには賛成で「人との速度に合わせること」のように外的なプレッシャーだけによって自分自身の学びの種を失うことよりも、「自分で自分自身の学びに満足できる感覚」を得ている方が、長い目で見て将来的に「自分は何を求めているのか」という問いに対して自分なりのこたえに辿り着きやすいのではないかと思います。

大切なのは周囲のスピードに合わせることではなく、自分自身の理解につながっているという成功体験だと思っています。強固な成功体験は、後々、遅れなどなかったかのように追い抜くことにつながる。まさに「うさぎとかめ」のような話だと思うのです。

娘も少ない人数で「わかるようになる感覚」を得られることが好きなようで、何ともありがたいなと感じます。

娘が通っている小学校はVWOへの進学率が高い方の学校なので、オランダ語が家庭の言語ではない彼女にextraの指導が必要なことに関してはそこまで心配していませんが、家庭でできることは常に彼女と話し合いながら進めていきたいと思っています。

「今の自分(を取り巻く状況)に満足しているか?」というアンケートに答えた娘

最後に担任が、
「クラスの子どもたち全員に、自分を取り巻く環境や自分自身に満足しているか?というアンケートをとった結果をお知らせしますね!」
と言われ、娘が書いた(正しくは色を塗った)紙を見せられました。

「自分のことは好き?」
「学校には楽しく来れている?」
「勉強や授業は楽しい?」

など、の質問に対して、自分自身が思うパーセンテージの色を塗るようなのですが、娘のものは全て90%以上でした。

「◯◯は学校生活をしっかり楽しめているようですね」

という回答が、今回の懇談で何よりも大きな収穫だったと感じます。
家庭を中心にして、学校でも毎日を全力で生きている娘。ただそれだけで美しい。そんな風に感じた1日でした。

この記事を書いたボーダレスライター に
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三島 菜央

Nao Mishima

  • 居住国 : オランダ
  • 居住都市 : バーグ
  • 居住年数 : 2年
  • 子ども年齢 : 6歳
  • 教育環境 : 現地公立小学校

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