【オランダ】ホームスクーリング3週目−癒されしパジャマレッスン

国内各所でロックダウン規制強化に反対する暴動が起きたりと、なんだか騒がしいオランダからこんにちは。

コロナの検査場を放火してなんになるのでしょうか…

日本でも報道されたようで、日本の家族や友人から「大丈夫!?」と連絡が来ました。
我が家は日々同じことの繰り返し、淡々とホームスクーリングと近所の散歩をしていただけなので、むしろ家族からの連絡で事態を知りましたけどね…

(木のドーム発見。近隣散歩の日々の中でも新たな発見があるものですねー)

大事にしているものが違うことを、怒らずに表現するってやはり難しいことです。
私も、暴動は起こさないものの、価値観の違いに自分が脅かされている気になって拒否反応と文句しか出てこないことはよ〜くあります。
違って当たり前、多様で当たり前、多様性は引き受けて、そこから共通了解を生もうとする態度を心がけたいのですが、実際はなかなかできないものです。

そんな先の見えないネガティブな状況の中、2月8日からの小学校再開がやっと決まりました!よかったです、本当によかったです(涙)

とは言え、ロックダウンは3月まで延長、中高等教育は未だ閉鎖のままです。一刻も早く全ての公教育が復活することを願わずにはいられません。

今回もホームスクーリングの振り返り・3週目の印象深かった出来事をご紹介します。

ある日の次女、パジャマ指定(?)のzoomレッスンがありました。

先生からの司令は、「朝ごはんとぬいぐるみと絵本を用意してパジャマでzoomしましょう!」
いつもより1時間早くスタートです。

(次女の相棒、ラスカルと)

画面にぬいぐるみを持ったパジャマ姿の4・5歳たちが大集合、癒されます〜〜!

そしてまさかの “先生もパジャマスタイル” です!!(先生はパジャマで通勤したのでしょうか、それとも学校でわざわざパジャマに着替えたんでしょうか、気になるところです笑)

授業内容は学校から配布された絵本の読み聞かせでした。
思わず笑顔になる、こんな癒されし授業もたまにはいいですね!

ストレスが溜まりがちなホームスクーリング、つい大真面目に顔をひきつらせてやりがちですが、「楽しんでね!」と毎回メールに書いてある先生の想いがとてもよく伝わる授業でした。
(この日から次女はパジャマで過ごす喜びに目覚めてしまって毎朝着替えたがらないのは大いなる誤算)

しかしながら、この頃の次女のzoomレッスンは基本カオスで…

先生のPCカメラが壊れているのか、先生の画面がいつも謎に赤い。
オペレーションがうまくいかず、数分に渡って放置されることもしばしば。

何より、各ご家庭もミュートにせずに好き放題喋ってるので、先生の指示が聞こえません。

あるお父さんが画面に向かって「マイクをオフにして〜」なんて紙に書いて見せたりしていましたが…カオス!!
しかし当の先生はへっちゃら!!
そのままずっと授業を進めていらっしゃいます。

こちらもこちらで、ノイズの先に聞こえてくる先生の声の周波数を聞き分け、先生の赤みがかった画面を脳内で色補正することにだんだんと慣れてきました笑。

<日本人>と一括りにするのもあれですが、やはり何をするにも「きちんとすること、滞りなくやること」を重要視するところがありますよね。
しかしオランダに来てからというもの、「こんな感じか!」と驚くこと多々。
「きちんと」にとらわれ過ぎて、過度に緊張したり、余計な労力に疲弊したり、そもそもできないとあきらめてしまったりして、本来の喜びや活力が奪われることってよくあります。

リラックスしてできることをやればいい、アクシデントが起きたらその時対処すればいい、そんな普通のことを新鮮に感じる日々です。

そして、zoomレッスンも回を重ねてきたここ数日は、子どもたちも静かになって、先生の指示も聞き取りやすくなってきました。
もちろん中には騒々しい子もいますが、圧倒的に少なくなりました。

 zoomの機能を大前提にする態度が身につきすぎて、「聞こえないんだから皆でマイクをオフにすればいいのに」と考えてましたが、そうでした、「聞こえないなら皆で静かにすればいい。」

先生がどこまで教育的に考えていたかはわかりませんが、カオスのzoom授業から秩序を生み出すのはミュートでなくて子ども自身!
コンテンツだけが学びじゃない、状況全てが学習なんだな〜と、改めて考えることができました。

その他の日には、zoomレッスンで皆で一緒に鳥のお家を作りました。

vetbalをモリモリ食べている鳥さんです。いつか本物の巣箱を作る授業もありそうですね。

1週目に作った我が家のvetbalはもうこんなに小さくなっておりました!

鶴の恩返しみたいにあの時はご飯をありがとうございますってふと現れないかねぇ〜!なんてついつい見返りを期待してしまう自分はまだまだ人生道半ばです。

この記事を書いたボーダレスライター に
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有川 敦子

Atsuko Arikawa

  • 居住国 : オランダ
  • 居住都市 : アムステルダム
  • 居住年数 : 3年
  • 子ども年齢 : 6歳、4歳
  • 教育環境 : 現地公立小学校(ニューカマークラス、ダルトン・プラン)

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